コロナ後、はじめての海外旅行はフィリピン・マニラ
2019年12月~2020年1月にマレーシアのコタキナバル島でキナバル登山をしてきて以来、海外旅行に行きませんでした。
ダイヤモンドヘッド232mに登れなかった女のキナバル山4095m登山挑戦記
いうまでもなくCOVID-19ウィルスが世界中を席巻したためです。一時は飛行機そのものが飛んでいませんでした。
中部国際空港セントレアがガラガラだった衝撃の写真がこちらです。全部キャンセル(笑)。本当に空港はガラガラで誰もいませんでした。
それが……ようやく海外放浪を再開することができました。目的は私にとってほぼ三十カ国目の訪問先となるフィリピンです。
【旅人】これまでに世界の何か国に旅行に行ったことがありますか?
旅のスキルというのは「慣れ」なのだなあ、と思い知った旅でした。3年9カ月のうちにけっこういろいろなことを忘れていました。旅のノウハウなど、いろんなことを思い出しながらの旅となりました。
フィリピンの出入国カード「eTravel」
スマートフォンでウェブチェックインをひさしぶりにやりました。私はあんまりスマホ頼みの旅は好きではありません。ボーディングパスは紙でもらう方が好みなのですが、嫁がモバイル好きなのでやりました。どうせ荷物をチェックインバッゲージ(預け荷物)にするときに対人でやり取りするのだからウェブチェックインなんか時間の無駄だと思うんだけどなあ。
紙のボーディングパスがいいなあと思いながらウェブチェックインした証しのデジタル画面(QRコードみたいなやつ)を見せて、空港の保安検査場に進んだのですが、引っかかって中に入れません。くそ、だから紙がいいっていうのに……。
フィリピンには入国カードの代わりに「eTravel」というサイトにデジタルで事前登録する必要があります。登録すると登録完了の証しにQRコードのようなものがメール配信されてきます。これをスクショして保存しておいたのですが、これとウェブチェックインの確認QRコードを間違えてしまったのでした。そりゃあ空港の成田の保安検査場にフィリピンのeTravelのQRコードじゃ入れないよね。
たしかに間違えたおれが悪いのかもしれないけどさ。むかしはこんなにQRコードとかなかったじゃん。っていうかフィリピン。スマホがなきゃもう飛行機にも乗れない時代か?
カードやQRコードを間違えるという失敗がよくある
これ、昔もやったよなあ……。海外ではこのようなミスがたびたび起こります。
かつてパリのメトロに、美術館の入館カードで入場しようとして入れずに戸惑ったことがあります。こうやって書くとオレがバカみたいに感じるでしょうけど、メトロのカードも美術館のカードも、サイズも質感もそっくりなんだもの。
今回もフィリピンで、高架鉄道から、ホテルのカードキーで降りようとして失敗しました。こうやって書くとオレがバカみたいに感じるでしょうけど、高架鉄道のカードもホテルのカードも、サイズも質感もそっくりなんだもの。
海外のカード類は、同じサイズ、同じようなデザインが多く、けっこう間違えます。空港のボーディングパスも、フィリピンの入国カードも、結果がQRコードなので、間違ってしまったのでした。
スマホがなければ、もう飛行機にも乗れない時代なのか?
私の恩師は、携帯電話を所持していません。スマホがないような人はもう飛行機にも乗れない時代なんでしょうか。
eTravel をしていなくても、フィリピンのイミグレーションですったもんだの末に最後は紙ベースで対応してくれるのかもしれませんが、それを試しにやってみる気にはなりませんね。もはやスマホ所持がスタンダードです。そもそもスマホも持っていないような人がイミグレで外国語ですったもんだする段階で海外旅行の敷居が高すぎます。
フィリピーナは日本人よりもずっと貧しいとされていますが、それでもみんなスマホ持っていました。今時、シリア難民だってスマホを持っている時代です。食べ物や住む場所を援助されているような人たちが、私よりも最新のiPhoneを持っているってどういうことなんでしょうか。
スマホを持たないというのは、車を持たないというのと同じで、ひとつのスタイル、生き方だと思います。テクノロジーに頼らずに生きる、ミニマリストとして生きる、というのと同じような選択肢の問題だと思うのです。しかし海外旅行しようと思ったら、スマホをもたないと厳しいという時代になってきました。
私は「バックパッカーの持ち物リスト。海外旅行三種の神器」として「現金、パスポート、各種書類」を挙げました。しかし「各種書類」は今は「スマートフォン」に置き換わっているようです。私の海外旅行持ち物リストも三種の神器は「現金、パスポート、スマートフォン」に書き直さないとならないかもしれません。