マッサージャー(マッサージ理論家)の中には、表面をさするだけで効果があるという理論の人もいますが、わたしは違う考えです。マッサージは痛いぐらいに深く指を入れないと効かないと実感しています。
ディープティシューマッサージ(深部組織マッサージ)とは
マッサージャー(マッサージ理論家)の中には、表面をさするだけで効果があるという理論の人もいますが、わたしは違う考えです。マッサージは痛いぐらいに深く指を入れないと効かないと実感しています。
この理論で行うマッサージをディープティシューマッサージ(深部組織マッサージ)と呼んでいます。
敏感な指先でマッサージすると、リンパなどに何かが詰まっている感じがすると思います。
このゴリゴリ、プチプチをクリスタルデポジットというのですが、こいつは撫でただけでは流せません。
指先を差し込むようにしてグイグイ押し流さないと効果がないのです。
相手が痛くて悲鳴をあげるぐらいでないと、マッサージは効果がありません。マッサージャーは指先に力がないとつとまらないパワー系の職業だとわたしは考えています。
アスリートにとって骨格に近い深部の筋肉はとくに重要
筋肉というのは、表層(皮膚)に近い筋肉と、深部の筋肉が重なり合ってできています。一塊に見えるかもしれませんが、折り重なっているのです。
とくに骨を動かすことでパフォーマンスをつくりだしているアスリートにとって、深部の筋肉はとくに重要です。パフォーマンスを実現化する骨に直接作用する筋肉だからです。
深部の筋肉には、深く押さないと刺激が伝わりません。表層の筋肉が緩衝材になってしまうからです。
ストレッチと併用するなどして表層の筋肉を薄く緩衝効果を低くしたうえで、強く圧迫などして刺激を伝えることで凝り固まった筋肉は柔らかくなり、血行がよくなって疲労回復につながります。
マッサージに行って「気持ちいい」ぐらいの心地よさだと実際にはあまり筋肉には効いていないかもしれません。
アスリートのパフォーマンスの改善につなげるためには「悲鳴を上げるぐらい痛い」ほうが効果があるのです。翌日になればわかります。翌朝、体が軽くなっているのは、ディープティシューマッサージを受けた場合だと思います。
セルフマッサージするときも同じです。なるべく強く深部の筋肉に刺激が届くように強くマッサージした方が効果が高いでしょう。人に押されると死ぬほど痛いディープティシューマッサージも、自分で押した場合はあまり痛くありません。不思議なことに。