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ウインドサーフィンの向き、不向き。道具一式そろえると数十万円かかる。
かつてわたしは友人にウインドサーフィンに誘われたことがあります。
そのとき、書物を購入して、ほんとうに自分にウインドサーフィンができるか、よーく調べました。
道具一式を購入する前に、自分に向いているかどうか、よく調べましょう。
ウインドサーフィンの道具一式そろえると数十万円かかりますよ。
ウインドサーフィン。波に乗るというよりは、風の力で進む小さな帆船
そのときにウインドサーフィンの本を熟読した感想ですが、これはサーフィンの延長というよりは、小さな船なんだな、と感じました。
波に乗るというよりは、風の力で進む小さな帆船です。
帆船というのは逆風であってもそちらの方向に向かうことができます。帆を斜めに張ってジグザグに進めば風上の方角にも進むことができるのです。
この本を読むまでは、帆船というのは風下に流されるだけなのかと思っていました。
ウインドサーフィンでは自分が船長も操舵主もつとめなければならない
ウインドサーフィンの本を熟読した結果、友だちの誘いに乗るのは止めることにしました。
いくら風上にも進路をとれるからといっても、それは自分の腕次第です。基本的には風下に流されます。岸から遠く離れた場所に流されたとき、自分の力で戻ってくることができるでしょうか。
ウインドサーフィンでは自分が船長も操舵主もつとめなければなりません。海の彼方に流されても自分の力で戻ってこなければなりません。そのことを想像して恐怖を感じました。そこまで自分の能力を信頼できるか、と自分に問いかけて恐ろしくなってやめたのです。
わたしは血尿上等、ゴールしたら死んでもいいぐらいの気持ちでマラソンを走っていたことがありますが、ウインドサーフィンの命がけ度にくらべたらそれほど危険はなかったなあと感じます。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走る魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍で発売中。
本書を読めば、「ハサミは両方に開かれる走法」「アトムのジェット走法」「マンガに学ぶ実走」などの言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
マラソンなんて目を閉じても走ることができましたもの。でもウインドサーフィンで感覚器官を閉じて、判断を間違ったら生きて戻ってくることは本当にできないかもしれないと感じました。