飛翔。ロードバイクは飛ぶことを志向している
ママチャリに乗っていた時には感じなかったことですが、ロードバイクに乗るようになって、これは飛ぶことを志向しているなあ、と感じるようになりました。
ロードバイクのスムーズな動きは、地面を滑るように移動しようとしています。まるで水鳥が水面に着水するときのように。
進化したロードバイクが目指しているのは究極的には摩擦抵抗ゼロの「飛ぶ」ことだと感じます。まるでジェット機が離陸するときのように。浮きあがれないままそのまま走り続けているという印象です。
宙に浮くことさえできればこれまで敵だった空気抵抗を味方にすることができます。空気がなければ墜落するしかないからです。
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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。
●自転車通勤における四重苦について。
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。
HDバー(TTバー)は、スーパーマンに近づくための進化
ロードバイクは風をよけるため、スーパーマンが空を飛ぶように、地面に伏せるようにして走ります。
さらにDHバー(TTバー)は、すこしでも早く走るため、空気抵抗を避けて上半身を伏せて、腕を前に突き出します。
これを開発した人はスーパーマンになりたかったに違いありません。あのアメリカンヒーローのように最終的には空を飛びたいのです。
車輪は仕方なくついているだけです。