このページでは私サンダルマンハルトの過去の大悪夢。運転免許一発取り消しの実体験について述べています。
もう思い出したくもない昔の話しですが、しかし他人から見れば興味津々の話題ではないかと思います。
他人の不幸は蜜の味といいますからね(汗)
このシリーズは、
①運転免許一発取り消しの実体験
②一年間の免許取り消し欠格期間(車を捨てると行動範囲がひろがります)
③免許取消処分者講習会と運転免許一発試験の合格のノウハウ
④一発試験合格後の車社会とのつき合い方、距離感
と4回シリーズでお届けします。
「1トリップを二重に罰していないか? 同じ行為が北海道なら罰せられないというのはどうか?」
「これが公平な裁きといえるのか? おれは風を強くかき回しただけ。誰も傷つけていないし、何も壊していない。」
簡易裁判所の判事にいいたかったあの時の叫びが、この記事を書かせるのです。
わたしが運転免許一発試験に合格できたのは、インターネットのおかげです。
ネットで情報を収集していなかったら無理だったと思います。
もしもこのページを見て一発試験に合格したいと思う人がいたら、ネットから情報を仕入れてください。
試験官のチェック項目さえわかっていれば、免許取消・再取得の人なら一発試験で合格できますよ。




【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのサンダルマン・ハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
初マラソンのホノルル4時間12分から防府読売2時間58分(グロス)まで、知恵と工夫で1時間15分もタイム短縮した頭脳派のランナー。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。月間走行距離MAX600km。ランニング雑誌『ランナーズ』の元ライター。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。江戸川左岸の撃墜王(自称)。スピードが目的、スピードがすべて。ロードバイクって凄いぜ!!
山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。ソウル日本人学校出身の元帰国子女。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。
千葉県在住。夢の移住先はもう決まっています!!
※この稿の内容は以下のとおりです。
免許取消処分者講習会はヤクザの更生機関か?
運転免許取消という大事件と、一年間の免許欠格期間のあいだで、私は車社会とはもう縁を切ってもいいかなと思うようになっていた。
しかし仕事で使う可能性があることと、顔写真入りの身分証明書として当時は免許ほどオールマイティな身分証明書はなかったために、運転免許を再取得することに決めた。
3万円ほどの費用を払って免許取消処分者講習会を受ける。
交通ルールを一から教えるような内容である。
「他人に迷惑をかけちゃいけまちぇん!」という内容ですな。
私も含め、受講者は全員、免許取消者である。
周囲の受講生も明らかに私とは異人種の方々ばかりである。
運送業以外に生きがいはないというような人たち。クルマが生きがいというような人たちばかりであった。
彼らの免許再取得への欲求は切実だった。
「やっとこの日(欠格期間の終了)がきた」と、また車に乗れる喜びを爆発させている。
昼休みの自由時間になると、周囲から「人を殺した」「刑務所に入っていた」という言葉が漏れてくる。
どういう場所だ、ここは? と思った。
なんだかヤクザの鉄砲玉みたいな人たちばっかりだけど(笑)。
交通事故で人身死亡事故を起こしてしまったのだろう。そして交通刑務所に入っていた人たちと今、おれは同じ講義を受けなければならないのだ。
人をひき殺した運転手に対して、私は誰も傷つけていない、何も壊していない。ただ速く走っただけだ。
だから私は訴えたかったのだ。
「これが公平といえるのか? おれは速く走っただけ。誰も傷つけていないし、何も壊していない」と。
それも暴走族のように何度警告を受けてもしょちゅう暴走行為を繰り返していたわけではない。
たった一日、それもパーソントリップ調査の定義ではワントリップのあいだに、速度違反自動取締装置オービスを二回光らせてしまったために、一発で免許取消になってしまったのだ。
かつて検事の前で訴えたかった心情が、免許取消処分者講習会で再び心によみがえってきた。
おれが免取りになったのは県警の縦割り行政のせいではないか? 一つの行為を各県で二重に罰してはいないか? 同じ行為が北海道なら免取りにならず、本州なら免許取り消しになるのは、公平な法の裁きといえるだろうか?
オービスが光った地点で違反だというのなら、オービスが今の3倍の数、設置されていたら、私の罰金額も3倍に跳ね上がってしまうのだろうか?
同じ行為が同じ罰にならないのはおかしいではないか。
それというのも青森からの帰り道の1トリップを県境で分けて二重計上して罰しているためなのだ。
日にちが別なら納得するが、同じ日の同じ行為を二重に罰するのはおかしい。
忘れていた叫びが体の中に戻ってくるような不愉快な講習会だった。
とくに試験もなく講習は終了した。
これでやっと「免許を再取得する資格」をもらったことになる。
また教習所に通うのは嫌だ。運転免許一発試験を選択する
これからもういちど免許試験に合格しなければならない。
大学入学直後18歳の時に教習所で苦労してとった免許のいやな思い出が忘れられない。
あれで私は大学に行かないくせがついてしまった。
運転免許試験は落ちれば落ちるほどお金がかかるために、どうしても大学の講義よりも教習所の免許取得が最優先事項となってしまう。
大学生なのに、大学に行かない日々は、こうしてつくられたのだった(笑)。
運転免許を再取得するにあたって、私は一つ決意していたことがある。
若い頃と同じ経験を繰り返すつもりはない。どうせやるなら新しい経験をしよう。
運転免許は一発試験で合格しよう。
そもそもおれは運転できるのだ。どうしてまた教習所に通う必要があるだろう。
どうして若い頃と同じ時間を免許に費やす必要があるだろう。
運転免許教習所に通うのは絶対にいやだった。
いまさら、高いお金と貴重な時間をついやして、18歳と同じ教習所のレッスンを受けるつもりはない。
運転初心者ではない。
運転度胸もある。なにせ一発取り消しになるほどスピード違反したぐらいだから。
せっかく特異な経験をしたのだ。
同じルートをやり直したのでは、ただのマイナスの経験にしかならない。
タイムスリップしたようなものだ。
過去に戻ったら同じ経験をしますか? 多くの人は、違う経験をしようとするだろう。
一度合格しているのだ。合格までの青写真は脳裏に描ける。
免許は免許センターで一発試験でとろうと思った。
こうして私の免許再取得への挑戦が始まった。
学科試験は過去問題の傾向と対策から
いちばん最初の運転免許証は、教習所という学校に通い、学生時代と同じやり方で合格した。
運転教本という教科書をいちから学んで、学科試験に合格したのだ。
大学受験と同じやりかたでの合格だった。
しかしこのやり方は免許取り消し者にはつまらない。
教本をいちから勉強するなんて退屈極まる。すでに知っていることも多いのだ。
何も知らない学生ならば、すべてが新鮮な体験だろうが、免許取り消し者は、真っ白なピュア人間ではない。
それに私は一度合格しているから学科試験は引っ掛け問題が多いことを知っていた。
大学受験でも「過去問題」を解いて試験傾向を知るという受験テクニックがある。
大学受験の時、私はそれをやらなかったが、今度の運転免許学科試験ではそれをやることにした。
正規軍ではなくゲリラ戦士のやり方で突破しようと思ったのだ。
教科書のような運転教本は一切読まなかった。その代わり学科試験の過去問題を5年ぐらい解いて、間違えたところを徹底的に復習した。
すると「引っ掛け問題のくせ」のようなものが見えてくる。
それが運転免許学科試験の傾向と対策である。
「偉大な芸術家は彼の芸術のためには人々に多少の迷惑をかけても構わない」〇か✖か?
免許が欲しいなら、もちろん答えは×である。
このやり方で学科試験は一発で合格した。
メリットもあった。
教科書を網羅的に勉強していないので、勉強時間が極端に少なく済んだ。また試験勉強が「ひっかけ問題」であるため、クイズ問題を解いているみたいで勉強が楽しかった。
18歳の時にこの「過去問題のみ」の対策で学科に合格できたか疑問だが、もし免許再取得をしようとしている人は「過去問題のみ」で挑戦することをオススメしたい。
クイズを解くように楽しみながら、学科試験に合格することができますよ。
もともと私は学科は得意である。
運転免許の学科試験なんかを落ちるやつの顔が見てみたい(笑)。
さて、問題は実技である……。
AT車専用免許を所得することにした
私が失った免許はマニュアル車も乗れるものだった。
しかし実際のところ、公道を走るようになって以来、マニュアル車に載ったことはほとんどなかった。
車というのは、万が一の事故に備えて「保険」をかけている。
保険というのは保険対象者が決まっていて、その人以外が運転した場合保険の対象にはならない。
要するに「どの車でも運転する」状況はありえない。
自分の車か、会社の車以外、運転することはほとんどないはずである。
マイカーのニッサンシルビアももちろんATオートマチックトランスミッションである。
AT車の時代になっていた。
いまどきマニュアル車なんか乗っている男はモテないやつだと思う。いちいち左手でギアチェンジなんかしていては、助手席の女の手も握れないではないか。
再取得する免許はMT車は捨てて、オートマチック限定免許を取ることにした。
余計なことに神経をつかうより、AT車限定でいいから、とにかく試験に合格しようと思ったのだ。
実技試験。試験官のチェック項目さえわかっていれば怖くない
まずは「運転免許センター」で仮免許を取得する。
教習所と同じようなコースがあって、そこで基本的なルールが守れているか、縦列バック駐車など運転テクニックがあるか、を見られるのだ。
あれこれ迷っても仕方がないので、はじめに一発試験(仮免許)をいきなり受けてみた。
一年ぶりの運転であったが、オートマ車なので、運転自体に何の問題もなかった。
周囲の初心者がおそるおそるゆっくり運転しているので、私はスムーズな運転で腕を見せつけようとして、カーブでも素早く円滑に回って、いかにも車に慣れた者として試験を終えた。
合格したかって? もちろん不合格である。
「運転には慣れているようですが、細かいところで交通規則が順守されていません」
極端なまでのキープレフトとか、必要以上の減速をしないと、実技試験には不合格となる。
実際の公道ではありえないような運転をしないと実技試験には合格しないのだ。
その後、何度も不合格を繰り返し、これはやばいとおもった。
やっぱり教習所に通わないと免許を再取得することは無理なのか!?
試験官はいちおう実技試験の後、どこが不合格だったのか教えてくれた。そこを次はなおせばいいのだが、新しい不合格ポイントが次から次へと出てきて、いつまでたっても合格できなかった。
近くない免許センターまで通って、数千円の試験料を支払って、不合格点を一点だけ教えてもらうのでは効率が悪すぎる。お金も時間もいくらあっても足りない。
おもいあまって、同じ悩みの人はいないか、私はインターネットで検索することにした。
すると出るわ出るわ……インターネットは情報の宝庫であった。
実技試験の教官がチェックする項目がすべてインターネットに出ていた。
マニュアル車でガクガクとエンストしてしまうようなレベルなら別だが、こっちはオートマ限定免許を狙っているのだ。
これだけチェック項目がわかっていれば、実技試験というよりは学科試験のようなものである。
ネットのおかげで私は仮免許をもらって、路上に出ることができた。
路上試験も一発で合格したわけではない。教科書どおりのロボットみたいな運転ができないときには容赦なく落とされた。
停止線でブレーキを踏んで軽く止まったのに「完全停止していない」と不合格になったときには発狂しそうになった。
いったいおれは何をしているのだろう。一生懸命に努力しているが、元の場所に戻ろうとしているだけだ。
今日一日が無駄になってしまった。今日という一日が、何の成果もなく嫌な思いをしただけで消えてしまった。
帰りの電車の中で吐き気がした。
教習所の人間は、試験費用でメシを食っているはずだから、そう簡単に合格させないつもりかと疑ったほどである。
もういっそ免許なんていらないか、とも思った。
しかし写真付き身分証明書は必要だった。仮免までとったのだ。ここで止めたら全部無駄になる。
ネット上のノウハウ、情報がなかったら、実技試験で一発合格することは無理だったと思う。
運転免許一発試験は、運転がスムーズがどうか見ているわけではなかった。
交通規則を遵守しているか、特殊なところをチェックしている。
学科試験と同じである。
カーブの遙か手前で見通しがまったくきかない停止線にビタッと完全停止する車は現実社会ではほとんどないと思う。もうちょっと前に出ないと安全かどうかもわからないようなところに停止線がある。
しかし一発試験ではそこは完全停止しないと不合格となる。
いわばそこが引っ掛け問題だからだ。落としどころだからだ。そこを見ているのだ。
真っすぐ進むだけなら、不合格にするポイントがない。
本質的に事故を起さない運転を試験では求めているわけではない。
引っ掛け問題のような特殊な項目を見ている試験なのだ。
それをクリアしなければ一発試験には合格しない。
逆にいえば合格するためには、試験官がどういうところを見るのか、知っていなければ無理なのだ。
インターネット上には、試験官がどこを見ているか、そのチェック項目、ノウハウがくまなく書いてある。
それを頭の中に叩き込んだ。
インターネットは情報の宝庫。ネット上のノウハウ、情報がなかったら、実技試験で一発合格することは無理だった
ネット上の書き手もいろいろだ。
私のように受験する立場から書いている人もいれば、現役の教習所の教官のチェック項目を教えてくれるホームページだってある。
それらをいくつか読み込めば、技能試験でチェックされている項目がわかる。
人生は関門突破ゲームなのだ。後はそれをクリアするだけだ。
ありがとうインターネット。
私は運転免許一発試験のときほど、インターネットの恩恵をうけたことは、これまでなかったと思う。
わたしが運転免許一発試験に合格できたのは、インターネットのおかげだ。
ネットで情報を収集していなかったら無理だったと思う。
もしもこのページを見て一発試験に合格したいと思う人がいたら、ネットから情報を仕入れてください。
試験官のチェック項目さえわかっていれば、免許取消・再取得の人なら一発試験で合格できます。
こうして私はAT限定免許であるが、免許を再取得することができた。
今でも千葉県の免許センターを見るとあの時の思い出がよみがえって嫌な気分になる。
まずいことに幕張メッセに行くたびに、免許センターが目に入るのだ。
バカヤロー!!
本当に嫌な体験をした。
今度免許を失うようなことがあったら、もう二度と取得しないと思う。
今ではマイナンバーカードという身分証明書があるし、自分が車がなくてもやっていけることを知っているからだ。



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