どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
みなさんは、自分より若い世代をうらやましいと思いますか?
例えばハルトが生まれた昔はインターネットなんてありませんでした。携帯電話もなかった。そして海外旅行なんて今ほど自由にできませんでした。それが今はあります。新しい時代は、古い時代よりも常に「いいもの」なのでしょうか。
大昔は、政府のエリートしか国外視察なんてできませんでした。有名なのは咸臨丸でしょうか。船長が勝海舟で、福沢諭吉も乗っていたという船です。西郷隆盛、板垣退助の「征韓論」は岩倉使節団が外国を視察して留守にしていた時の話です。使節団には岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文らが乗っていました。
そういう人以外は外国なんか行けなかったということです。無理やり外国に行こうとして犯罪人のレッテルを貼られ、不幸な最期を迎えた人に吉田松陰がいますね。
ところが今はジャージにサンダル履きで誰でも外国に行くことができます。時代というのは新しいほど「得」なんでしょうか。
ハルトはそうでもないなあと思っています。たとえば永遠のものなんてないと感じた『青い珊瑚礁』事件もそうですが、今の20代ぐらいの子は『ガンダム』とか『ロッキー』とか知りません。見たことないと言います。その代りに『ポケモン』とか『ハリーポッター』とかを知っています。
映画でたとえれば、新しい世代は古い映画は見られるし、かつて無かった新しい映画も見られるんだから、古い世代よりもずっと豊かな映画生活を送れそうだと思えますが、そうでもないようです。
たとえば教養として『ガンダム』を知っていても、あの時代の熱狂を知らない。「自分たちのものだ」と思えないのです。娯楽というのは友人たちとの会話のネタという側面もあるわけですから、自分だけ盛り上がっている場合よりも、社会全体が盛り上がっている場合の方が、ずっと楽しいのです。時代の気分とでもいいましょうか。
海外旅行なんかも、もっと早くて安くて近くなるのかと思ったら、音速旅客機コンコルドはなくなるし、石油がなくなるという説もあるし、そもそも日本という国が三流貧乏国になれば海外旅行なんて結局は金持ちだけのものになってしまいます。
今は「みんなが海外旅行した時代があったなあ」と未来に語られる古き良き時代になるかもしれません。誰も海外旅行なんてできなくなる日がくるかもしれないのです。
流行っている渦中にいるってことが大事なのです。バブルの時代のジュリアナとかマハラジャとかいったディスコは今はもうありません。時代はよくなっていくばかりとは限らない。悪くなることもある。
年金なんかは、これまでの人たちの方が、これからの人たちよりもずっとよかったわけです。給料は右肩上がりで、60歳から年金もらえて。
今より未来がいいと単純に思うのは間違いです。海外旅行なんて、行けるうちに行っておきましょう。
「いつ行くか?」「今でしょ」(古いか‥‥)
退職後の将来の楽しみにとっておくなんて愚かなことです。感受性も年老いていくのですよ。