東京都内(市街地)で暮らすと、歩く距離が増える
ひさしぶりに東京都内に住む友だちと一緒に東京を散歩しました。
「都内で暮らしていると歩く距離が増えるよね」
と話していたのがとても印象的でした。
なるほど。言い得て妙だと思います。
私のように地方都市で暮らしていると、ほとんどの移動は車になります。車で大きく移動して目的地に着いたらちょっと歩くだけ、というのが地方ぐらしのスタンダードです。
それに対して都内在住の友人たちは、そもそも車を所有していません。駐車場がバカ高いし、いつも渋滞しているし、車なんか持っていてもろくなことはないからだそうです。
ドアtoドアといってもいいぐらい近くに駅があるから、そこまで歩けば電車でどこへでも行けます。行った先でも歩くことになるので結局「都内で暮らしていると歩く距離が増えるよね」ということになるのです。
政策で、高齢者は駅前の市街地に集中させればいいのではないか
これは一種の福音ではないかと思います。足が不自由な高齢の私の叔父など、本当は車をやめてほしいのですが、近くに駅もバスもないため、車が唯一の移動手段でして、もう乗るのをやめてくれとはなかなか言えません。引きずっている右足でどうやって運転しているんだと不安になるほど足の状態は悪いのですが、それでも車社会と縁が切れません。
こういう高齢者は今や日本中にたくさんいるのではないかと思います。そういう高齢者は政策でみんな市街地に集めてしまえばいいのではないかと思います。駅前市街地ではすべてが歩ける距離の範囲内にコンパクトにまとまっているため、もう車に乗る必要がなくなります。用を足すため歩くことで健康寿命を延ばす役にも立つでしょう。
どこかに遠くに行きたい場合も、歩いて、電車に乗るようになれば、交通事故の心配もありません。
どうせ地方都市などはドーナツ化現象でスカスカになりつつあるのだから、補助金などの強力な政策で高齢者を駅前に集めればいいと思います。
人間、歩けなくなったらおしまいですよ。
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歩くために生まれた。散歩は楽しい。散歩こそ人生の快楽。
東京や京都で暮らしていると、散歩が楽しいですよね。京都なんかは、お散歩していると、教科書に出てきたような場所が、突然、出てきますからね。あてもなく歩いていたら本能寺が突然現れて超びっくりしたことがあります。
東京も同じです。知らない場所を歩いていたら、井伊直弼とか大久保利通の暗殺の地などの碑が突然現れてビックリします。知っていますか? レインボーブリッジだって歩いて渡れるの?
お散歩が楽しいのは「いい場所」のメリットですよね。歴史ある市街地の特権です。
こういうことは地方都市ではありません。地方都市は景観があまり変わらなくて退屈することが多いのです。民家とか土手とか田んぼとかが続く景観が多いので、ずっと同じだから飽きてしまうのです。
私も車を捨てて、市街地に住むことをよく考えます。そう思うのも、散歩が楽しいからです。散歩こそ人生の快楽です。
私はよく海外放浪をするのですが、海外で何をしているのかというと、ただひたすら逍遥しています。散策です。歩いているのです。
ただの散歩です。それでも言葉の通じない外国で、通貨の違う異文化で、ただ歩くだけでこんなにも面白いのか、といつも発見があります。
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お金もかかりませんしね。最高の趣味ではないでしょうか。
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もしも走れなくなっても、歩ける限り歩きたいと私は考えています。
本稿の趣旨を繰り返しますが、足の悪いような運転が不安な高齢者は政策でみんな市街地に集めてしまえばいいのではないかと思います。駅前市街地ではすべてが歩ける距離の範囲内にコンパクトにまとまっているため、もう車に乗る必要がなくなります。用を足すため歩くことで健康寿命を延ばす役にも立つでしょう。
歩けないような人がクルマに乗るなんてことは、凶器を振り回すようなものだと思いませんか? それを放置する社会であってはならないと思うのです。