脚は鍛え抜かれているのに、腕はへなちょこのティラノサウルス体型だった。
突然ですが、みなさん、体きたえてますか。
若い頃は、何もしなくても大丈夫ですが、中年以降になると、ストレッチや補強運動などを行った方が人生を良質なものにしてくれます。
わたくしも、若い頃は走るのみでした。脚を鍛えることには最大限の関心を寄せていましたが、腕を鍛える気なんてさらさらありませんでした。必要以上の筋肉はただの重りであって、速く走るのには邪魔でしかありません。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。
踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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それゆえに脚は鍛え抜かれている反面、手はへなちょこというTレックスのような体形でした。
フォームローラーにはダイエット効果がある。
しかし最近では四十肩を体験したことをきっかけに、補強運動をしています。
まずはフォームローラーに乗って、体表面をコロコロしています。
【フォームローラーの効果】寝るときに着替える派? 着替えない派?
このフォームローラーには筋膜をリリースする効果があるといわれています。わたしはダイエット効果もあると感じます。硬くなった脂肪組織を柔らかくしてくれるので、血が流れやすくなり痩せやすくなると実感しています。
「祈りのポーズ」は、くせになるとやめられなくなる。
そしてアッラーの神に祈りを捧げるように、跪いて両手を前に伸ばしています。大人になると、日常生活の中で腕を真上にあげるポーズなんてとることがありません。それが四十肩の原因だと思ったので「祈りのポーズ」をストレッチに取り入れました。
イスラム教徒が一日五回の礼拝をおこなうのは、もちろん敬虔な信心からですが、背中と腕が伸びて「気持ちがいい」という具体的なフィジカル・メリットもあるのではないでしょうか。「祈りのポーズ」はくせになるとやめられなくなります。
腕立て伏せのコツは「呼吸」。
そして「プランク」という体幹補強運動と腕立て伏せを行っています。
さて、体幹で走るランナーとしてはプランクはお手のものですが、ティラノサウルス体型としては腕立て伏せは、苦手中の苦手でした。
ちょっとここに告白するのが恥ずかしいぐらいの回数(十回以下)しか腕立て伏せができませんでした。
しかしこれまでに肉体の力ではなく、「コツ」でサブスリーランナーになってきたわたしは、腕立て伏せも「コツ」でできるようになるのではないか、と考えました。
※※※YouTube動画はじめました※※※
書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。
『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』
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そして気づいたのは「呼吸」です。わたしは腕立て伏せの最中、ほぼ無呼吸でした。一気呵成に腕立て回数を稼ごうとして呼吸のことは考えていませんでした。
わたしの場合、わずか数回で腕立て伏せは限界になったのですが、いわば肉体の酸欠状態で限界になっていたようです。
腕立て伏せで、下がるときに呼吸を吐いて、上がり切ったときに吸う。
そのように呼吸を意識するようになったら、肉体が酸欠になるのを回避できたので、急に腕立ての回数が増えました。
ランニングと同様、腕立て伏せも「呼吸」が決めるんだなあ、と思った次第です。酸素大事!