記録映画『東京オリンピック』。アマゾンプライムで視聴
先日、アマゾンプライムを見ていたら『東京オリンピック』という映画をやっていました。有名な市川崑さんが総監督している1964年東京オリンピックの記録映画です。詩人の谷川俊太郎さんが脚本に協力しています。アスリートの映像にナレーションがかぶさるのでそれを書かれたのでしょう。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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レニ・リーフェンシュタール監督がベルリンオリンピックを撮影した『民族の祭典』『オリンピア』に触発された作品だと思います。
映画は1964年の東京オリンピックの記録としてつくられたものですが、それ以外にも、面白いシーンがたくさんありました。
まず東京のスモッグが凄いことに驚きました。いちおう背景として当時の東京の世相も記録されているのです。私はPM2.5で視界が曇る北京を訪問したことがありますが、あれを思い出しました。東京って1964年にくらべると、だいぶ空気がきれいになったんですね。文明が進むほど空気は汚れていくものかと思い込んでいたけれど、どうやらそうでもないようです。
川などにゴミをポイ捨てするのも昔の日本人にはあたりまえだったみたいです。隅田川などはごみが大量に浮かぶ汚い川だったようです。アジアだなあ、と思いますね。チャオプラヤー川とか、トンレサップ湖とか、水辺には必ずゴミが浮いています。あれを思い出しました。
上海万博ではごみをそこら中に捨てる中国人たちに辟易しました(パビリオン前の行列で野ぐそした少女がいました)が、昔の日本も同じだったようです。北朝鮮が「将軍様マンセー」とやっていますが、戦時中の日本も「天皇陛下バンザーイ」と同じことをやっていたのです。
それをオリンピック開催で世界中から人が来るから、笑われないようにしようと官民一体で民度を上げる運動をした結果、今の日本人の姿ができあがったというわけでした。
そう考えるとアジアの人たちも、やがては今の日本のようにキッチリした感じになっていくのでしょうか。
私はそれでは面白くないと考えて、逆に日本がアジアのようなゆるい感じになるように運動しているのですが……
※※※YouTube動画はじめました※※※
書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。気に入っていただけましたら、チャンネル登録をお願いします。
はだしのアベベ・ビキラ。マラソンの神様
記録映画『東京オリンピック』には、いろいろな選手が登場しました。回転レシーブで有名な東洋の魔女と大松監督も、もちろん登場します。
しかし私としてはもっとも興味があるのはバレーボールではなくマラソンです。
1964年の東京マラソン、優勝したのはアベベ・ビキラ。いわゆる「裸足のアベベ」です。
4年前のローマオリンピックのマラソンを裸足で走って優勝。裸足の王者として知られていました。
サッカーにおける神がペレなら、野球における神がベーブルースなら、マラソンにおける神はエチオピアのアベベ・ビキラではないでしょうか。
ローマオリンピックは9月にあったそうです。ローマの夏がどれだけ暑いか知っていますか?
汗がだくだく出ます。メチャクチャ暑いですよ。
アスファルトを裸足で走ることの問題点。夏は焼けた鉄板の上を走るようなもの
ところでアスファルトの上を裸足で走ったことありますか?
私はあります。『BORN TO RUN』の影響でときどき裸足で走ります。
裸足で走ることにはいくつか問題があります。
足の裏には繊細な感覚器官があります。それが痛いと感じなくなるまで走る刺激に慣れ切っている必要があります。足の裏の皮が厚くなければなりません。柔らかい皮では足裏の皮膚がボロボロになってしまいます。
まだあります。ガラスの破片のような危険物がないか、よく路面を確認しながら走らなければなりません。いくら足裏の皮が厚くなっても、ガラスの破片を踏んだら、レース続行は不可能です。
裸足のランニング。注意点はまだあります。
真夏のランニングでは、アスファルトが焼けた鉄板のようになっています。真夏のアスファルトの裸足ランニングでは、痛みではなく、路面の熱さで走れなくなるのです。
痛いのではありません。熱いのです。温度を感じる神経と、痛みを感じる神経はどうやら別のようです。
このように裸足で走ることは靴を履いて走ることにくらべて圧倒的に不利なのですが、その条件でオリンピックで勝ってしまうところがアベベの偉大なところです。
集中して走る姿から、走る哲学者とも呼ばれました。
偉大なマラソンの神様です。
走る哲学者アベベの勇姿。円谷幸吉の勇姿。君原健二
偉大なアベベが走る姿が記録映画『東京オリンピック』では見ることができます。残念ながら東京では靴を履いて走っていますが、圧倒的な存在感で首位を独走して、優勝しました。
もうひとり。日本のマラソンランナーにとって忘れられない人が『東京オリンピック』には登場します。
もちろん円谷幸吉です。食べ物のことばかり書いた遺書を残して剃刀で頸動脈を切って自殺したことで今では有名です。死して英雄となった円谷ですが、映画の公開は1964年。まだ彼の運命を知る者は誰もいません。
それでも競技場に入るまでは銀メダルで、円谷の前にはマラソンの神様アベベしかいないという状況に、日本人は英雄を見て、熱狂しました。
競技場で白人選手に抜かれて銀メダルが銅メダルになってしまったところも、判官贔屓の日本人から激励が集まったことでしょう。
「次はアベベに勝つ」
円谷は国民の前でそう言わされてしまいました。
しかし4年後の1968年。メキシコオリンピックの年、円谷は「疲れ切ってしまってもう走れません」と自殺するのです。
そのメキシコオリンピックで円谷の遺志を継いだように銀メダルを獲得する君原健二も東京オリンピックでは8位でゴールに駆けこんでいます。
円谷は、ゴッホのように死して永遠になった人だと思っていました。
記録映画『東京オリンピック』では、円谷はまだ本当の意味でヒーローになる前でしたが、競技場で抜かれるというセンセーショナルな負け方をしたため、その後の展開を知っている私たちにとっては、ひじょうに見ごたえがあるシーンになっています。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
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●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
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●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
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●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
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あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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