映画『天空の城ラピュタ』につける二つのイチャモン
金曜ロードショーで映画『天空の城ラピュタ』がやっていました。この映画で非常に気になったことがあります。例の「バルス」という滅びの呪文です。
ここでは有名な滅びの呪文バルスについて二つの視点からイチャモンをつけようと思います。
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このブログの著者が執筆した「なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?」を追求した純文学小説です。
「きみが望むならあげるよ。海の底の珊瑚の白い花束を。ぼくのからだの一部だけど、きみが欲しいならあげる。」
「金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。」
※本作は小説『ツバサ』の前編部分に相当するものです。
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天空の城を陥落させる滅びの呪文「バルス」が短すぎる。なんらかの拍子に滅びの呪文が発動してしまいそうだ。
天空に浮遊し、インドラの矢とも呼ばれる炎で地上を燃やすことができる超科学都市が、たったの一言、滅びの呪文『バルス』発動で、壊滅してしまいます。
なんておそろしいことでしょう。それゆえこの呪文はトラウマのような印象を視聴者に与えて、天空の城ラピュタがテレビ放映されるたびにツイッター上で「バルス祭り」というのが展開されるそうです。
トラウマをみんなで楽しんじゃおうというわけなのです。
しかしこの滅びの呪文、短すぎやしませんか?
こんなに短い呪文じゃあ、ついうっかり唱えてしまうこともあったでしょうに。
ちょうどアニメ「金色のガッシュベル」で電撃呪文「ザケル」が「ふざけるな!」という言葉で発動してしまったように。たとえば「大っ嫌い、いばる須藤さん」とか。「がんばる須田さんが大好き!」とか。なんらかの拍子に滅びの呪文バルスが発動してしまいそうです。
ちょっとセキュリティーがあますぎやしませんか?
危険すぎる滅びの呪文は、もっと長くして、他の言葉と絶対に被らないようにしなきゃだめじゃね? とこれが第一のツッコミです。
シータが耳打ちした時点で、滅びの呪文バルスが発動しているはずだ
もうひとつ見ていて非常に気になることがありました。
滅びの呪文バルス発動前、パズーが「シータと二人きりで話がしたい」といいます。
「三分間待ってやる」と時間をもらって二人きりになったパズーとシータの会話です。
「あの言葉を教えて。僕も一緒に言うよ」とシータの口から滅びの呪文をパズーは聞き出そうとします。しかも「僕の左手に手を乗せて」と王女シータが飛空石のペンダントに手を乗せた状態でパズーは滅びの呪文を聞き出すのです。
いやいやいやいや、危ないからね。
っていうか滅びの呪文発動のタイミングがおかしくないですか?
カットバックの後、シータとパズーは手をつないだまま一緒に滅びの呪文バルスを唱えるのですが、その前にパズーはシータから「バルス」という言葉を聞いているはずです。シータがパズーにこっそり呪文を耳打ちした時点で、バルスは発動しているはずなんだけどな。
一緒に唱和する前に、床が抜けて大パニックになっているはずなんだけどな。
耳打ちバルスでは駄目だったんでしょうか?
ある程度以上のデジベル(騒音レベル)じゃないと発動しない呪文だったのでしょうか?
以上、天空の城ラピュタのバルスへのイチャモンでした!!
みんなも気づいたかな?
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このブログの著者が執筆した純文学小説です。
「かけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。むしろ、こういうべきだった。その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と」
「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
本作は小説『ツバサ』の後半部分にあたるものです。アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。
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物語のあらすじを述べることについての私の考えはこちらをご覧ください。
私は反あらすじ派です。作品のあらすじ、主題はあんがい単純なものです。要約すればたった数行で作者の言いたかった趣旨は尽きてしまいます。世の中にはたくさんの物語がありますが、主役のキャラクター、ストーリーは違っても、要約した趣旨は同じようなものだったりします。
たいていの物語は、主人公が何かを追いかけるか、何かから逃げる話しですよね? 生まれ、よろこび、苦しみ、死んでいく話のはずです。あらすじは短くすればするほど、どの物語も同じものになってしまいます。だったら何のためにたくさんの物語があるのでしょうか。
あらすじや要約した主題からは何も生まれません。観念的な言葉で語らず、血の通った物語にしたことで、作品は生命を得て、主題以上のものになるのです。
作品のあらすじを知って、それで読んだ気にならないでください。作品の命はそこにはないのです。
人間描写のおもしろさ、つまり小説力があれば、どんなあらすじだって面白く書けるし、それがなければ、どんなあらすじだってつまらない作品にしかなりません。
しかしあらすじ(全体地図)を知った上で、自分がどのあたりにいるのか(現在位置)を確認しつつ読書することを私はオススメしています。
作品のあらすじや主題の紹介は、そのように活用してください。
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