日本人は海外でも日本の法律が適用される?
マリファナ吸いてえ(笑)。
いま、世界では大麻が合法の国が多くなってきました。煙草にくらべて健康に対する害が小さく、アルコールにくらべて依存性が低く人間関係を破壊するような性格激変を起こさないことが理由です。マリファナは心をやわらげハッピーになるドラッグだといわれています。
依存してよだれが垂れちゃうようなイメージをもっているかもしれませんが、それは別のハードドラッグです。麻ではなくコカの木などから採れるやつですよ。まったくの別物です。
ところが日本人が海外でマリファナをやると、基本的には犯罪を犯したことになり、罰せられます。
なんで? その国で許されているものを摂取しても、犯罪になるってどういうことよ?
大麻取締法。刑法第二条により、外国でも違法行為となる。
マリファナ(大麻)が禁止されているのは、大麻取締法があるからです。
この法律(昭和23年成立)はGHQが日本に押しつけてきた法律です。それ以前、日本には麻の布の素材などとして大麻はふつうに栽培されていました。そこらへんにあったのです。
大麻取締法には罰則規定があります。そしてそこには「刑法第二条に従う」と書いてあります。
そしてこの刑法第二条というのが、
「この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。」
と書いてあるんですね。まったく余計なことを……。
禁酒法時代のアメリカ人が日本で日本酒を飲むと本国の法律により罰せられる、のと構図は同じ
ちょっと時代は古いですが、たとえていえばこれはこういうことです。
かつてアメリカには禁酒法という法律がありました。1920~1933年まで13年間もの長きにわたってアルコールが禁止されていたのです。清教徒・キリスト教の倫理観が大きくアルコールの禁止に働いていたわけです。
これは日本でいえば大正九年から昭和八年までのことです。
日本人がマリファナを海外でやると罰せられるというのは、禁酒法の時代にアメリカ人が日本の居酒屋で日本酒を飲んだら、本国の法律により罰せられる、ということと同じです。
いや実際にそうだったといっているのではなく、構図が同じだという話しですよ!
なんかおかしくないですか? 日本人が普通に飲んでいる日本酒を、同じようにアメリカ人が飲んだら罰せられるというのは。
ドイツのアウトバーンで時速百キロ超でドライブしたらスピード違反で逮捕される?
たとえばスピード違反という法律違反があります。
運転免許一発取り消し実体験。1トリップを都道府県で重複して罰していないか?
日本で高速道路のスピード制限は時速100kmですが、ドイツのアウトバーンには速度制限がありません。日本人がドイツで時速120kmで車を走らせた場合、周囲の車の中でもっとも遅く走っていたとしても、本国の法律によりスピード違反で検挙されるという話しと構図は同じです。
実際には道路交通法には「この法律は、日本国外において次に掲げる罪を犯したすべての者に適用する。」とは書いていないので捕まらないんでしょうが、構図が同じだという話しですよ!
博打は法律で禁止。でも海外カジノは許されている。
ちなみに日本では博打は法律で禁止されています。しかしラスベガスやマカオのカジノで勝っても法律違反で検挙されたりしません。いやむしろ旅行会社のオプショナルツアーにはカジノ観光を謳っている場合さえあります。でもカジノは賭博でしょ? 国内法で検挙しなくていいんですか?
ちなみに今はオンラインカジノというものがあります。ネット上でのオンライン博打ですが、これも厳密には違法だそうです。でも野放しになっています。おかしくないですか?
ラスベガスのカジノならまだアメリカにいますが、オンラインカジノは日本にいながらやっているんですよ?
法律は平等、公平であるべきではないのですか?
大麻取締法の構図だけが他の法律とは違うのが気になります。
法律に書いてあるんだから、という法令万能の考え方もあるでしょう。不公平、不平等でも法は法、という考え方です。
しかし本来、法律は平等、公平であるべきではないのですか?
日本人が海外で博打や、高速ドライブをしてもいいように、その国で許されているのなら、マリファナも許されるべきなのでは?
現状では、海外の大麻合法の国であっても、日本人がマリファナを吸ったら犯罪になります。
でもそのことを規定している法律が、他の法律とくらべて、あきらかに構図が違っています。他の法律と同じような扱いをしていません。
いや、別にオレがマリファナ吸いたいから言うわけじゃありません。法律は平等、公平であるべきなんじゃないかと。大麻取締法だけが特別に国民を厳しく縛っているんじゃないかと。いち市民として思ったことを述べたまでです。
嘘つけ!