演歌。故郷は遠きにありて思うもの

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音楽は「その時」の気持ちにフラッシュバックしてしまう特効薬

海外放浪中には日本のことを忘れているタイプなのですが、ふとした拍子に母国日本のことを思い出すことがあります。

とくに音楽はその効果が大きく、予想もしなかった場面で日本の歌を聞くと、故郷を思う心に満たされることがたくさんあります。

そういう場合の音楽はたいてい「演歌」です。いくら好きでも安室奈美恵とかTRFとか宇多田ヒカルとかじゃ心は切ないほど日本には戻りません。やっぱり心を日本に戻してくれるのは演歌です。何でだろうね。

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南国で聞く『北国の春』は放浪の旅人のベストヒットソング

別に私は演歌が好きじゃないです。日本で選り好んで演歌を聞くタイプではありません。でも海外だと演歌がいいなあ。THE日本って感じがするからかなあ。

ロックンロールとかブルースとかテクノポップとかいくら日本語で聞いても心はそれほど日本には戻っていきません。日本語の歌というだけで一定の効果はありますが、演歌ほど決定的なものではないです。

千昌夫の「北国の春」は世界的な大ヒットのようで、世界中のいたるところでよく聞きます。現地版で日本語じゃないです。でも音楽だけで日本に心が戻ります。どこからどう聞いても日本の歌を現地の人が歌っているのがわかります。テレサ・テンがカバーしているから中国語版がワールドヒットしたのかしら。

なぜか南国の夜によく聞きます。常夏のアジアの夜に。音楽が吉幾三『雪国』みたいに冬っぽくないからでしょうかね。たしかに曲が春っぽいもんな『北国の春』。逆に『雪国』は全然聞きませんね。私は聞いたことがありません。

マレーシアの屋台街アロー通りで感激したのは、中島みゆき「わかれうた」。もちろんマレーシア語版で歌っています。どこかで聞いたことがある曲だなあと思って聞いていたら中島みゆきでした。足の不自由な女性が電動車いすを操作しながらカラオケで歌っているのですが、心が日本に戻ってしかたなかったです。音楽はそれを聞いた時、流行っていた時に心をフラッシュバックさせてしまう薬のようですね。

数年後に訪れたアロー通りでも彼女は「わかれうた」を明るく歌っていました。彼女は今でも歌っていると思います。持ち歌なんでしょうね。

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歌える昭和ポップスも心を日本に飛ばす歌

中国の蘇州のタシクーの中で突然流れてきたキャンディーズに感動したこともありました。昭和ポップスも演歌と同じ効果があるようです。昔の「歌える歌」の方が、ラップ系の「歌えない歌」よりも心を日本に戻す効果は強いです。

日本じゃ演歌なんて聞かない私ですが、海外で偶然流れてくる演歌には本当に心を打たれます。

故郷は遠きにありて思うもの。そういうことでしょうか。

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~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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