投資の儲けが本業を超えた場合、「ご職業は?」と聞かれたら「投資家」だと答えるべきか

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【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者アリクラハルトの人生を旅しながら走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

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投資の儲けが本業を超えた場合、ご職業は? と聞かれたら投資家だと答えるべきか

投資をやっています。全世界株のインデックス株投資です。世界的にまだコロナ禍はおさまっていないのですが、なぜか株がバカ上がりしています。

そしてとうとう本業の収入を、株式の利益が超えてしまいました。こうなると……自分の本業がなんなのかわからなくなってきます。

出入国カードやイミグレーションで職業を聞かれたときに、なんと答えればいいのでしょうか?

会社員でしょうか? でも株の方がずっと儲かっているんだから、投資家だと答えた方がより正しいのではないでしょうか?

ちなみに会社員は英語で「Office Worker」投資家は「Investor」です。出入国カードには投資家と書いた方が楽です。

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どうしてこのコロナ禍で株がバカ上がりしているのか?

ところで、どうしてこのコロナ禍で株がバカ上がりしているのでしょうか?

私などは毎年のように出かけていた海外旅行に行けなくなっていますので、あきらかに消費金額は昔よりも減っています。

旅行業界も、飲食業界も、コンサートなどの芸能も、学習塾のような習い事だって、コロナ禍で控えられているはずです。どう考えても世の中は不景気のはずです。

まあ普通に考えると景気の良さを反映する株価が上がるわけがないと思うのですが……。

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全世界のインデックス株価は上がるに決まっている。バカでも勝てる

私の主たる投資先は、全世界株というインデックス投資です。どこの国のなんとかという企業に投資しているのではなくて、全世界の有望株のセットに投資しています。こういうのをインデックス投資といいます。

パッケージにインデックス(登録)される会社は、指標に従って機械的に入れ替えてくれます。こんな仕組みの株式投資は私が子供のころにはありませんでした。

あなたや私の父親ぐらいの昔の人は、会社単位に投資していました。会社の9割は倒産すると言われていますので、或る一社に投資するということはたいへんなギャンブルだったわけです。東日本大震災で原発を水素爆発させてしまった東京電力に全財産を投資していて破滅した人もいたと聞きます。

昔の書物にも投資をする主人公が登場します。しかし指標にそって機械的に見繕ったインデックスのパッケージに投資している主人公なんて20世紀の文学には登場しません。昔はこういう投資方法はなかったからです。一社に投資して、そして破産するような人がたくさんいました。サマセット・モームの『人間の絆』の主人公フィリップは、株で破産してしまいます。中産階級の出身なのですが株で文無しになり、飢えて自殺を考えるのです。

しかしそういう株で破産するという時代は過去のものとなりました。

インデックス投資というのは、JALのようなコロナ禍で儲かっていない企業はインデックスから外れ、コロナワクチンを開発したファイザー社などのコロナで儲かっている企業がインデックスに登録されるから、どの業界が好景気だろうと、どの業界が不景気だろうと、まったく関係なく株価が上がる、というわけです。

この株式投資には、頭がいいとか悪いとか、経済の動向を知っているとか知らないとか、そういうことはいっさい関係ないのです。

このコロナ不況下ですら株が上がるなら、今後の脱炭素ビジネス、SDGsの世界観の中で、全世界株のインデックス株価は上がるに決まっています。

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これからの子どもたちは外れ籤ではなく、当たり籤を引いている

先日、このコロナ禍に青春時代をおくった子どもはかわいそうだ、ということをこちらのブログに書きました。

コロナ禍の青春〈人生は、もっとも大切なものから先にやれ〉

これから先、君たちの未来にはとんでもない変革が待ち構えています。「外れ籤」とは限りません。

生まれてきた時代が当たりか外れか、それは死ぬまでわかりません。

ひと世代前の人たちが体験することができなかったおもしろい世界を体験できるかもしれません。

むしろそれをひと世代前の私たちは羨ましいとさえ感じます。5GやAIが描く未来予想図を見るたび聞くたびに長生きしたくなります。長生きして、その未来を体験してみたいのです。

君たちは親とはまったく違った人生を送ることができます。

それを喜んでください。

AIのディープラーニングだとか、新通貨・暗号通貨だとか、3Dプリンターだとか、EV車のシェアリングエコノミーだとか、革新的な技術が目の前に迫っています。

インデックス株の株価は上がるに決まっています。昔の人にくらべると確実に儲けることができるのです。

そう考えると、いい時代に生まれたものだと言えるのではないでしょうか。

未来は激変します。とても楽しいものになるでしょう。その時代を生きられることは、たいへんな当たり籤かもしれません。

「あの時代は、誰でも株で儲けることができた」後世の人間は、この時代の人たちをそう見るかもしれないのです。そういう時代に生きられることはラッキーではありませんか?

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これからの未来を知れば知るほど長生きしたくなる

これからの未来の展望を知れば知るほど、長生きしたくなります。今とはまったく違った未来を見てみたくなるもの。

ハルト
ハルト

想像しただけで、オラ、ワクワクすっぞ

昔の人は、親と同じような生き方をして死んでいきました。

しかし現在コロナ禍に青春をおくっている子供たちは、親の世代とはまったく別の生き方をすることができます。

革新的なテクノロジーが次から次へと発達するおもしろい時代に生きています。

未来の人たちは、この時代のことをどう見るでしょうか。きっと私たちが、馬車や蒸気機関車に乗っていた人たちのことを見るように、見るんだろうと思います。

馬車や蒸気機関車の時代の人たちが空を飛べなかったように、未来の人たちは現在を「旧世代」と見下すだろうと思います。

しかしそれでも……恋するよろこびに、未来も現在も変わりはありません。そして過去だって。

命を充実させて燃えて生きることは、当たり籤であっても外れ籤であっても、関係ないのです。

それが生きるコツだと私は思います。

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投資をすれば、一緒に時代を作っている感覚を得ることができる

たとえば3Dプリンタで作成される60万~300万円の家など、今までになかった未来をワクワクしながら待っている私ですが、実際にはただサービスが提供されるのを待っているだけで、頭脳や労働力を提供するなどして先頭に立って時代を切り開いていくことはできません。

しかし時代を切り開いていく企業に投資をしているので、時代をブーストさせるのに力を貸しているという実感があります。ただ待っているのではなく、一緒に時代を作っている感覚を投資によって得ることができます。

だから、とくに若いみなさんには、インデックス投資をやってもらいたいと思います。みんなの力が集まれば集まるほど時代は進みます。時計の針を速く進めることができるのです。

コロナ禍に青春をおくる子どもたちは、ぜったいにインデックス投資をやったほうがいいと思います。こいつは昔はなかった「ほぼ確実に儲けることができるツール」です。

やるか、やらないかです。

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国勢調査のマークシート選択肢の中に「投資家」を準備すべきである

さて、本業の収入よりも、株式の利益の方が大きくなってしまった私の場合、国勢調査で職業を何と答えたらいいのでしょう? マークシート選択肢の中に「会社員」はありますが「投資家」というのはありません。専業の投資家は「その他」を選ぶことになるのです。

そもそも投資家で専業という人はあまりいないのではないかと思います。デイトレーダーという専業の人がいますが、副業で小さくやっている人、投資で過半の収入を得ているが仕事を持っている人、など片手間の人がほとんどではないでしょうか。

収入の半分以上を資産運用から得ているのに、たいして儲けのない庭師をしていたらその人は「庭師」さんですか? たいして儲けのない「清掃作業」をしていたら「清掃員」さんですか?

なんだか違う気がするんですが。

これからの時代は副業というか、複数の仕事をもって、いろんなルートから収入をかき集めて生きていくという時代になるだろうと思います。

政府も老後の資産形成のために「NISA」などで投資リテラシーを高めることを国民に求めています。それだったら国政調査に「投資家」という選択肢をつくるべきではありませんか? そういう項目があることで「投資家」という生き方が国民により認知されるようになるのです。

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新しい職業名「百職」創設の提案。百の職業をもつもの

繰り返しになりますが、収入の半分以上を資産運用から得ている人が、たいして儲けのないアルバイトをしていたら、その人は「アルバイター」ですか? 

なんだか違うような気がします。

新時代の、複数の仕事をもって、いろんなルートから収入をかき集めて暮らしていくという生き方を適切に示す職業名がないために、こんな面倒なことになっているのです。

「農業をやりつつ、ウェブライター、ブログ、YouTubeからも収入があり、動画編集の仕事にもっとも時間を費やしているが、もっとも収入があるのは資産運用」というような人が、これからの時代はどんどん増えてきます。

そういう人たちの職業を端的に言う言葉を、官僚は発明してくれませんか?

私だったら、今こそ「百姓(ひゃくしょう)」という言葉を使いたいところです。もともと「ひゃくしょう」というのは、百の姓をもつ者という意味で「何でもかんでも自分でやった人」のことだそうです。

農具だけをつくる人や、服をつくる人、ウシを飼って暮らす人は、プロの職人(職業=姓)ですが、百の姓をもつ者は自分で農具をつくり、自分でウシを飼い、自分で畑を耕し、自分で服を縫い、自分で家を建てたのです。

でも国勢調査で百姓という選択肢をつくったら、農家の人たちがみんなそれを選んでしまいそうですね(汗)。

それなら百姓にあやかって、百の職業をもつもの、という意味の「百職(ひゃくしょく)」なんていう新しい言葉はどうでしょうか?

「百職(ひゃくしょく)」ではどんな仕事をしているのか具体的にはわかりませんが、会社員だってどんな仕事をしているのか具体的にわからないことは同じです。

重要なのは、選びやすいことです。

新時代の新しい生き方を適切に示す職業名がないと、多彩なマルチタレントや、資本主義の根幹を動かすパワーをもつ投資家様が、フリーアルバイターと同じ範疇に分類されてしまいます。

そんな精度の国勢調査でいいのですか?

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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【この記事を書いている人】

アリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのアリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。 市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。 また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。 そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。 その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。 登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。
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