シークレットマネーが使えなかった事件

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シークレットマネーの隠し場所

みなさんは海外旅行をするときに、予備のお金を持参していくでしょうか?

私は予備のお金を準備していきます。いわゆるシークレットマネーですね。

シークレットマネーの金額ですが、いくらぐらい隠し持ちますか?

私の場合、パスポートを紛失した場合を想定し、現地で大使館・領事館まで行くことのできる交通費と、旅券・渡航証明書を再発行してもらえるだけの費用と、数日ホテルに泊まれるぐらいの金額を考えて100ドル札で5枚を準備していました。

さて、そのシークレットマネーをどこに秘匿しましょうか。

古典的なパターンだと、ビニール袋に包んで、靴下の中とか、靴の中敷きの下に隠したりします。大沢たかおの『深夜特急』に出ていた名古屋のおじさん(老いたら一つ場所に落ち着くように心掛けよ。老いて旅するのは賢明ではない)はこの隠し方をしていました。

スマホケースの裏側に隠している旅人を私は知っていますが、あまりおすすめしません。なぜならスマホそのものが泥棒に狙われる危険性があるからです。スマホと一緒にシークレットマネーまで盗まれてしまっては終わりです。やはりシークレットマネーは「盗難の対象にならない」ものに隠した方がいいでしょう。パンツの裏側、とか(笑)。金は金庫ではなく、庭の木の下に隠した方が盗まれないものです。

私の場合はシークレットマネーベルトに隠していました。表は普通のベルトに見えますが、裏側にチャックがあり、ベルトの中に折りたたんだ100ドル札を5枚ぐらいは軽く隠すことができるものです。

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 旅先ではチノパンにマネーベルトというのが定番のスタイルでした。実際にこのシークレットマネーを使ったことは一度もなく、埋蔵金のようにベルトの中にしまわれたまま10年以上も歳月がたっていました。

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不良紙幣はババ抜きのババのように気の弱い旅人にわたり泣きを見る

ところがタイ旅行中に現金が足りなくなり、とうとうシークレットマネーを使う時が来ました。郊外の市場からタクシーでカオサンまで帰らなければならないのですが、その現金が明らかに不足しています。カオサンへの途中でお金がたりなくなるかもしれません。今が「いざというとき」です。とうとうシークレットマネーの出番が来たのです。よろこび勇んで超久しぶりにシークレットマネーをベルトから引っ張り出してきてびっくりしてしまいました。

100ドル札はボロボロで、しかも折りたたんだところが裂けてしまっていたのです。

東南アジアを旅していると大量の汗をかくために、ベルトが汗にふれないわけにいかず、中の紙幣にも影響したのでしょう。そのうえアメリカの100ドル札は日本の一万円ほど水分に強くありません。そこもうかつでした。

長年折れたままになっていた折れ目が裂けていまっています。ひらたくいうと穴が開いているのです。これはまずいな、と思いました。インドなどでは一部欠けていたり穴が開いている紙幣は受け取ってもらえません。そういう紙幣はババ抜きのババのように人の手から人の手に渡るのです。お人よしの旅人はそういう紙幣をつかまされて、使うことができず泣きを見るのです。そのくせ札には平気でマジックで落書きしたりするのがガイジンです。蛍光ペンのようなもので札に落書きして、光に透かしてチェックしたりします。穴あき紙幣は受け取らないのに、落書きは平気というのが日本人にはよくわからない感性ですが、こちらの感性を押し売りできないのが海外旅行です。異民族の間を旅する楽しみです。

案の定、折れ目の裂けた100ドル札はチェンマネ(両替屋)で両替してもらえませんでした。いざというときのためのシークレットマネーがいざというときに使えなかったのです。頼りにしてたのに、これにはがっかりしました。この日のためにこれまでマネーベルトに仕込んでずっといっしょに旅を続けてきたというのに。

しかしこうなってからが放浪のバックパッカーの本領発揮です。ピンチになるほど燃えてくる性分だから旅がやめられないのかもしれません。

郊外の市場からカオサンへの移動だったため、タクシー以外の交通の手段はありません。私はイチかバチかタクシーに乗ることにしました。現金が途中で尽きそうになったら、直前で降りればいい。タクシーには可能な限りカオサンに近づいてもらい、後は歩けばいいと腹をくくりました。なあに、こっちはグランドスラムを達成したランナーです。いざとなったらバンコクの端から端までだって走ってみせます。

そうはいっても荷物もあるし、深夜のバンコクをランニングするためにわざわざ飛行機に乗ったわけじゃありません。タクシーメーターがあがるたびに心臓がドキドキし、運賃と所持金をドキドキ見くらべながらタクシーに乗ったものでした。

ところが奇跡的に所持金ギリギリでタクシーはカオサンに着いたのです。タイのタクシー運賃が安かったおかげです。カオサンではパッタイ一皿買うお金ももう残っていませんでした。

しかしカオサンに着いてしまえばこっちのものです。裂けた100ドル札はカオサンで問題なく使えました。売人もボロボロの100ドル札を怪訝な顔でじろじろ眺めていましたが、もともと偽札じゃありませんし、現金が欲しい弱みもありましたので、問題なく引き取ってくれました。そしてお釣りをタイバーツでもらえば完璧です。これで明日からしばらくお金に困ることはありません。

やっぱりシークレットマネーは持ち歩くべきでしょう。しかしマネーベルトのお金はときどき使って代替わりした方がいいと思います。埋蔵金のようにベルトにしまっておくと、いざというとき、私のように使えないトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。

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プロフィール


温人ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のある物書き。サブスリーランナー。グランドスラム達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。西天取経の旅人

このサイトについて

はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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