『西郷どん』後半の展開がはやすぎる

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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『バックパッカー・スタイル』『海の向こうから吹いてくる風』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』Amazonキンドル書籍にて発売中です。

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

西郷隆盛。「どこがそんなに魅力的だったのか?」という謎

年末が近づいてきました。年末が近づくということはNHK大河ドラマ『西郷どん』が終了するということです。

いよいよ戊辰戦争の英雄、西郷隆盛が逆賊となって、西南戦争で死を遂げるという誰もが知っている歴史が大河ドラマで描かれていくわけです。

『西郷どん』は私の身の周りでも見ている人が多く、非常に注目されています。それというのも西郷隆盛という人は近代の人物の割には非常に謎の人物であり、NHKがそこをどう描くかに注目が集まっているからではないでしょうか。

西郷最大の謎は「どこがそんなに魅力的だったのか」ということに尽きると思います。

西郷は「日本のナポレオン」のような人物です。明治維新というのは一種の革命でした。

フランス革命が民衆に始まりナポレオンが混乱を収拾したように、明治維新は武士にはじまり西郷隆盛が実質的な官軍の司令官となって混乱を収拾します。

その功績により西郷は陸軍大将に任命されます。日本で最初の陸軍大将は西郷隆盛なのです。ちなみにナポレオンはフランス皇帝になりました。

ナポレオンの魅力ははっきりしています。彼は戦術の天才でした。とくに砲兵戦では着弾点の計算ができるほど能力が高く、戦えば負け知らずでした。

後年、ナポレオン法典をつくるほどの男の魅力はいろいろあったでしょうが、とにかくナポレオンに戦争をまかせておけば必ず勝ったのです。負けたら殺される戦場で「必ず勝てる奴」がいたら年下だろうが部下だろうがそいつに指揮をまかせるに決まっています。その能力で彼はついに皇帝まで上り詰めました。

しかし西郷隆盛は違います。西郷は決して戦術の天才ではありません。高杉晋作や大村益次郎ならわかりますが。軍事的な能力で西郷は官軍の実質的な司令官になったわけではありません。

能力というよりは器で西郷は官軍の実質的な司令官を任され、そして江戸幕府を倒しました。しかし西郷のどんなところがカリスマ的で、どこに「薩摩の若者を死地におもむかせるほどの魅力があったのか」そこのところがイマイチよくわからないのです。「人の上に立つ器」そこをNHKと鈴木亮平がどうやって描くのか、そこに描き尽くされた古き英雄物語を視聴する意味があったわけです。

女性作家の『幼いシーンは丹念に、戦争シーンはすっ飛ばす』傾向

さて、いよいよ年末の大団円に向かってスパートをかけている大河ドラマ『西郷どん』ですが、西郷南洲後半生の大事績に対して尺(放映回数)があまりにも短すぎるのではないでしょうか。

幼い頃のお相撲とかウナギ獲りとか、嘘っぽい篤姫とのプラトニック恋愛みたいなものに相当な時間をつぎ込んで丁寧に描いてきました。それはそれで面白かったのですが、後半生の重要な大事績が省略されるというのであれば話は別です。どっちが重要だと思ってるんだ?

本来、西郷をして大河ドラマの主人公たらしめたのは、薩長同盟から戊辰戦争での革命リーダーとしての活躍と、征韓論から西南戦争への転落人生、悲劇的な死があってこそです。

日本の歴史にも大きな影響を与えている事績であり(というか日本の歴史そのもの)、そこのところは丁寧に描写してほしいところですが、それをやるにはもう完全に尺が足りないでしょうが、NHK!

2016年の大河ドラマ『真田丸』で関ヶ原の合戦を、使いの者が「徳川家康が勝利した」と結果報告するだけで終わらせて非常に話題になったことがあります。史上名高い天下分け目の決戦を、絵は一切見せず、1分たらずの伝聞と真田関係者の驚いた表情だけ撮って終わらせた伝説の省略シーンです。

NHK大河なら迫力の合戦シーンを見せてくれるだろうと期待していた視聴者を見事にずっこけさせてくれたシーンなのですが、実際に真田家の人々は関ヶ原の合戦を自分の目で見ていませんし、伝聞で知ったことはリアルな史実ことなので、この映像表現はまだ許せます。

しかし西郷どんはそうはいきません。戊辰戦争も、西南戦争も、西郷はその目で見ているのです。伝聞と表情アップで終わらせるわけにはいきません。

脚本家はちゃんと一年分の構成を最初に考えてんだろうな。1年で終わらせるっていう制約があってあらかじめ放映回数はわかっているのだから、自決する最終回から逆算して、省略したら西郷伝にならなくなってしまうはずの西南戦争や、川路利良や桐野利秋、江藤新平や大久保利通、西郷従道との人間関係を描きこんだり、征韓論や戊辰戦争やそれにまつわる葛藤や心境の変化、日本の歴史とそれをつくった男の心境と周囲との関係性を描いていたら、明らかに放映時間が足りないのは今から明白です。

竜頭蛇尾な作品になってしまうことがもう見えているじゃないか。こんなことなら徳川慶喜が「ヒー様」として品川宿に入り浸っているフィクションなんか「関ケ原」みたいにばっさり省いてくれればよかったのに。

イロハ「合戦シーンはお金がかかるからじゃないの? 受信料を払わない人がいるからNHK大河も合戦シーンにお金をかけられないんじゃない?」

ハルト「おおっとビックリした。いきなりイロハ登場か。合戦シーンにお金がかかるからフトコロ事情がキビシイって理屈はよくわかるよ。おれがいいたいのはそういうことじゃなくて、今回の『西郷どん』は中園ミホという女性脚本家が書いているんだけど、どうも女性脚本家は『幼いシーンは必要以上に丹念に描く、戦争シーンはすっ飛ばす』傾向があるんじゃないかと思ってさ。おれが似たようなことを感じるのは池田理代子の『ベルサイユのばら』だ」

イロハ「ふーん。熱狂的なファンが多い作品だから滅多なディスり方しない方がいいわよ」

ハルト「男装の麗人オスカルを描いた作品だけれど、この作品の大団円はどんなだっけ?」

イロハ「近衛師団長という王政側にいた貴族のオスカルが、愛する人のいる民衆側に立って自由のために戦うけれど、革命の成功を見ることもなく死ぬという悲劇です」

ハルト「ほら見ろ。フランス革命という戦争シーンはほとんどすっ飛ばして描いていないじゃないか。幼い頃と恋愛を描き切ったのでもう作品としての興味が尽きたのか? フランス革命にくらべて幼いシーンはメチャクチャ丹念に描いているぞ。原稿の分量が全然違うよ」

イロハ「女性が男装して軍人になる非日常の設定だから、幼い頃の屈折を丹念に描かなきゃ作品として成立しないじゃん」

ハルト「そうだね。『ベルばら』はフィクションだから作者の描きたいものを好きなように描いていいんだよ。敢えてフランス革命に関係させなくたってよかったんだから。でも『西郷どん』が戊辰戦争や西南戦争に関係なくてもいいってわけにはいかないぞ。『ベルばら』はあの構成でいいとしても、ただやっぱり女性作家の多くは恋愛や幼少期を描くのは得意だけど戦争描くのは苦手だという傾向は認めていいんじゃないかな」

イロハ「アンドレとの恋が身分違いのために結ばれなかったから、自由と平等のために戦って、フランス革命の中で気高く咲いて美しく散ったからこその伝説のヒロインだけどね」

ハルト「一般的な傾向だけど、男と女って興味の対象が違うじゃない? イロハだって戦争もの、キライじゃん」

イロハ「武士っぽいやつは何か…浅いんだよな。もっと心のアヤ、心境を描いた作品が好き」

ハルト「武士っぽいって何だ(笑)。少女漫画ってすごく字が多いよね。読むのに時間がかかるよ」

イロハ「少年漫画ってバトルばかりしてるじゃない。見開き2ページ使ってパンチ一発ぶちかましているだけみたいな作品ばっかり。あれ、ぜったい紙の無駄だよ。あっという間に読み終わっちゃう」

ハルト「迫力を出そうとしているんだよ。魂のこもったパンチなんだよ~。現在進行形のアニメ『ワンピース』は初期とは比較にならないぐらいバトルシーンを延々と描いているぞ。さすがのおれも飽きるぐらい同じ相手と何週にもわたってひたすら殴り合っている(笑)」

イロハ「知ってる。原作漫画に追いついちゃうからでしょ?」

ハルト「あら。よく知ってたね。かつてアニメ『ドラゴンボール』も後半になるほどバトルシーンが長時間化してたなあ。アニメは原作漫画を追い抜けないからね。本当はサクサク進んでくれた方がいいんだけど、仕方がないね」

イロハ「バトルばかりの作品は心境に深みがないけれど、ハルトの言うとおり『西郷どん』は前半の幼い頃の丁寧な描き方にくらべて、後半の戦争以降展開が超高速すぎるっていうのはあるかもね」

ハルト「視聴者が一番見たいのは「ヒー様」や「篤姫」とのフィクションではなく、西郷の器、魅力の謎と、後半生の歴史的な大物政治家たちとの愛憎劇だと思うよ」

イロハ「そういえば、薩摩の国父様、島津久光に島流しされるほど嫌われていた西郷隆盛が、どうしてあっさりと薩摩軍の総大将に任命されちゃうのか、テレビでは全然わからなかったわね」

ハルト「西郷隆盛の魅力については司馬遼太郎でさえ『翔ぶが如く』で、お茶を濁して描けなかったと思っているので無理もないけど」

イロハ「せめて作品の構成をもうすこし考えろと言いたいのね」

ハルト「そういうこと。誰も経験していない経験をした後半生あっての西郷隆盛なんだから。時間がなくて省くなら誰もが似たような経験をしている前半生でしょうよ」

さてさて。ハルトはこんなこと言っていますけれど、みなさんはどう感じましたか?

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★★

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。
「トウガラシ実存主義」
「ユーミン主義(遊民主義)」
「POORISM(プアイズム)・ビンボー主義」
「新狩猟採集民という新しい生き方」
「お客様という権力」
 バックパッカースタイルの提唱者。
 市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。

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アリクラハルト。物書き。 「トウガラシ実存主義」「ユーミン主義(遊民主義)」 「POORISM(プアイズム)・ビンボー主義」 「新狩猟採集民という新しい生き方」 「お客様という権力」  バックパッカースタイルの提唱者。  市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
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※本書の内容
・「ユーミン主義(遊民主義)」→ 限りある時間の人生を、遊びながら生きていく方法。
・「プアイズム(ビンボー主義)」→ お金を使わないからこそ、人生はより楽しくなる。
・「新狩猟採集民としての新しい生き方」→ モノを買うという行為で、どこででも生きていける。
・「お客さまという権力」→ 成功者にも有名にもならなくていい。ただお客様になればいい。
・「スマホが変えた海外放浪」→ なくてよし、あればまたよし、スマートフォン。
・「強くてニューゲーム」 → 人生ゲームをもう一度はじめからプレイする方法。
・「インバウンド規制緩和」→ 外国人の感受性が、日本を自由に開放してくれるのだ。

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●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」
●「腹圧をかける走法」呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
・マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
・ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
・鳥が大空を舞うように、クジラが大海を泳ぐように、神からさずかった肉体でこの世界を駆けめぐることが生きがいです。神は、犬や猫にもこの世界を楽しむすべをあたえてくださいました。人間だって同じです。
・あなたはもっとも自分がインスピレーションを感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。最高の表現は「あなた」自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。

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(本文より)
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』

ロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
※本書の内容
●通勤バイク四重苦とは?
●ママチャリ・ダンシング最強伝説
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル。通勤レースのすすめ
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
●デブでうんち(運動音痴)だからロードバイク乗りなのか?
●インポテンツになるという噂と対策
●スティーブ・ジョブズ「知の自転車」。論文の嘘を暴け
●旅サイクリングのやりかた

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●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
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●◎小説『海の向こうから吹いてくる風』◎●
小説『海の向こうから吹いてくる風』

(本文より)
カプチーノを淹れよう。きみが待っているから。
カプチーノを淹れよう。明るい陽差しの中、きみが微笑むから。
ぼくの人生のスケッチは、まだ未完成だけど。
裏の畑の麦の穂は、まだまだ蒼いままだけど。
大地に立っているこの存在を、実感していたいんだ。
カプチーノを淹れよう。きみとぼくのために。
カプチーノを淹れよう。きみの巻き毛の黒髪が四月の風に揺れるから。

「条件は変えられるけど、人は変えられない。また再び誰かを好きになるかも知れないけれど、同じ人ではないわけだよね。
前の人の短所を次の人の長所で埋めたって、前の人の長所を次の人はきっと持ちあわせてはいない。結局は違う場所に歪みがでてきて食い違う。だから人はかけがえがないんだ」

金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。
夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。
夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。

あの北の寒い漁港で、彼はいつも思っていた。この不幸な家族に立脚して人生を切り開いてゆくのではなくて、自分という素材としてのベストな幸福を掴もう、と――だけど、そういうものから切り離された自分なんてものはありえないのだ。そのことが痛いほどよくわかった。

あの人がいたからおれがいたのだ。それを否定することはできない。

人はそんなに違っているわけじゃない。誰もが似たりよったりだ。それなのに人はかけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。

むしろ、こういうべきだった。

その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と。

Amazon.co.jp: ツバサ eBook : アリクラハルト: 本
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小説『海の向こうから吹いてくる風』

(本文より)
カプチーノを淹れよう。きみが待っているから。
カプチーノを淹れよう。明るい陽差しの中、きみが微笑むから。
ぼくの人生のスケッチは、まだ未完成だけど。
裏の畑の麦の穂は、まだまだ蒼いままだけど。
大地に立っているこの存在を、実感していたいんだ。
カプチーノを淹れよう。きみとぼくのために。
カプチーノを淹れよう。きみの巻き毛の黒髪が四月の風に揺れるから。

「条件は変えられるけど、人は変えられない。また再び誰かを好きになるかも知れないけれど、同じ人ではないわけだよね。
前の人の短所を次の人の長所で埋めたって、前の人の長所を次の人はきっと持ちあわせてはいない。結局は違う場所に歪みがでてきて食い違う。だから人はかけがえがないんだ」

金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。
夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。
夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。

あの北の寒い漁港で、彼はいつも思っていた。この不幸な家族に立脚して人生を切り開いてゆくのではなくて、自分という素材としてのベストな幸福を掴もう、と――だけど、そういうものから切り離された自分なんてものはありえないのだ。そのことが痛いほどよくわかった。

あの人がいたからおれがいたのだ。それを否定することはできない。

人はそんなに違っているわけじゃない。誰もが似たりよったりだ。それなのに人はかけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。

むしろ、こういうべきだった。

その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と。

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死ぬまでに読むべき 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説

『ギルガメッシュ叙事詩』にも描かれなかった、人類最古の問いに対する本当の答え

(本文より)「エンキドゥが死ぬなら、自分もいずれ死ぬのだ」

ギルガメッシュは「死を超えた永遠の命」を探し求めて旅立ちますが、結局、それを見つけることはできませんでした。

「人間は死ぬように作られている」

そんなあたりまえのことを悟って、ギルガメッシュは帰ってくるのです。

しかし私の読書の旅で見つけた答えは、ギルガメッシュとはすこし違うものでした。

なぜ人は死ななければならないのか?

その答えは、個よりも種を優先させるように遺伝子にプログラムされている、というものでした。

子供のために犠牲になる母親の愛のようなものが、なぜ人(私)は死ななければならないのかの答えでした。

エウレーカ! とうとう見つけた。そんな気がしました。わたしはずっと答えが知りたかったのです。

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×   ×   ×   ×   ×   × 

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『ギルガメッシュ叙事詩』にも描かれなかった、人類最古の問いに対する本当の答え

(本文より)「エンキドゥが死ぬなら、自分もいずれ死ぬのだ」

ギルガメッシュは「死を超えた永遠の命」を探し求めて旅立ちますが、結局、それを見つけることはできませんでした。

「人間は死ぬように作られている」

そんなあたりまえのことを悟って、ギルガメッシュは帰ってくるのです。

しかし私の読書の旅で見つけた答えは、ギルガメッシュとはすこし違うものでした。

なぜ人は死ななければならないのか?

その答えは、個よりも種を優先させるように遺伝子にプログラムされている、というものでした。

子供のために犠牲になる母親の愛のようなものが、なぜ人(私)は死ななければならないのかの答えでした。

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◎『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

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