脊椎動物に共通する原始的な快楽とは、脊椎をクネクネ動かして、世界を踊り跳ねること
このページは「人間の生きている歓び」について書いています。
テレビを見たり、音楽を聴いたりするのは人間だけです。それも人間の快楽でしょう。
しかし、他のあらゆる脊椎動物に共通する原始的な快楽にはかないません。
神は、猫や犬にも、この世界をよろこびに満ちて駆ける術をあたえてくださいました。
人間も同じです。
手足など末端を動かすだけの快楽よりも、背骨まわりの体幹の筋肉を大きく動かすほうが、全身で生きる充実感を感じることができるように脊椎動物は基本設計されているためです。
音楽を聴いたり映画を見たりするのは人間だけです。文化的な快楽も人間の快楽でしょう。しかし他のあらゆる脊椎動物に共通する原始的な快楽は、文化的な快楽に勝ります。
目や耳などへの神経刺激の快楽よりも、脊椎まわりの筋肉を大きく動かす運動刺激のほうが、全身で生きる充実感を感じることができるように脊椎動物は基本設計されているためです。遥か昔から、脊椎動物の本質的なよろこびとは、背骨まわりの筋肉をクネクネ動かして、世界を踊り跳ねることでした。神は、猫や犬にも、この世界をよろこびに満ちて駆け抜ける術をあたえてくださいました。人間だって同じです。
生きている歓びを魔法のように振りまきながら、脊椎をクネクネ動かして、世界を踊り跳ねるのです。よろこびに満ち溢れた走りをしましょう。あなたのその走りが、暗い街を明るくしてくれます。
生きる歓びに満ち溢れたあなたの走りをどこかの誰かが見て、自分もあなたのように生きようと、あなたの走る姿から勇気をもらって、また世界に駆け出していくのです。
あなたが走れば、世界は歓びに満ち溢れたものに変わるのです。
※※※YouTube動画はじめました※※※
書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。
『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』
気に入っていただけましたら、チャンネル登録をお願いします。
× × × × × ×
※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
× × × × × ×
どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
× × × × × ×
歩くよりも走る方が楽! 鳥やトンボは歩かない
知っている人は「いつも走っているやつ」と私のことをいいます。確かに私はたいてい走っています。何かの用事で出かけるときにも、走れる時には走ります。どっちかっていうと歩いていることの方が珍しいかもしれません。
常に飛んでいるトンボみたいなものです。トンボにもちゃんと足はあるけどトンボが歩いてるのって見たことないですよね? デフォルトが飛ぶように設計されているんだと思います。
幼い子どもは寝ているとき以外、いつも走り回っていますよね。歩くことよりも走ることの方が標準機能であるかのように子どもは走り回ります。
子どもと同じように、ランナーも標準が「走る」に設計されているのかもしれません。
歩くの、かったるいもの。
慣れると歩くより走る方がラクチンです。
この話しを人にすると、ウソつき呼ばわりされることがあります。
歩くより走る方が楽だなんてありえないと非ランナーは頭から決めてかかっています。
決して嘘をついたわけじゃありません。
数メートルの距離ならともなく、数百メートル離れたところに行くならば、歩くよりも走った方がずっと楽だと本気で思っています。
どうしてそんなことになるのか、説明してみましょう。
「動的バランス走法」で大きな筋肉を使って走る
走る方がどうして楽だといえるのでしょうか。
それは地面を這いずり回るよりも、宙をフワッと浮かんで進んだほうが移動が楽だからです。
末端の小さな筋肉を使って移動するよりも、体幹の大きな筋肉を使って移動した方が楽だからです。
そしてその方が快楽だからです。
一例をあげます。
みなさん。歩いている時、お尻が硬くなっていますか? 走っている時はどうでしょうか?
お尻の筋肉は、走っている時には硬くなっていますが、歩いている時には柔らかいままです。
とくにへそ下から全部を脚のようにして大きな走りをすると、お尻と腹の筋肉を使って人は走るようになります。走るときには腹部の筋肉(腸腰筋)をつかって大腿を前に振り上げています。また前に進むために脊柱は前に少し倒れたようになっています。本来であればこの状態では立っていられないのですが、腸腰筋の対抗筋であるお尻の筋肉をつかってバランスをとって前に進むかぎり立っていられるのです。これを「動的バランス走法」を私は呼んでいます。
自転車がふたつの車輪で立つことは、静止状態では難しいけれど、前に進んでいれば難しくありません。動的バランスとは動いてはじめてバランスがとれる状態のことをいいます。
歩いている時には、大腿骨を振り上げないためお腹の筋肉もあまり使わず、対抗筋である大臀筋もあまり使われません。
遠くの場所に移動しようとしているのに、使い慣れた大きな筋肉が使えず、小さな筋肉しか使えないというのは、非効率的なことです。
だからランナーは遠くに移動するときには、いっそ走ってしまうのです。
あえてそれを歩くことは「かったるい」からです。
ランナーは歩くよりも、走ってしまった方が楽!
脚を故障していたのにハーフマラソン大会に出たことがありました。
とにかくレースには出たのですが、スタートからゴールまで歩き通しました。
途中でゴールまで歩くのが嫌になりました。
お金を払って出場しているのです。ゴールまで走るのが嫌だなんて走っているときには感じたことはないのに、歩くと21km先のゴールが遠すぎて嫌になってしまったのです。
走れば充実感、満足感を味わえるマラソン大会が、歩くと嫌になってしまうのには、どうしてなのでしょう。
走っている時は宙に浮いていますが、歩いている時は地を這ったままです。飛べるのに、飛ばないというのは、わずらわしいことなのです。
鳥やトンボが歩くようなものです。遠くまで移動するのに、歩き通す鳥やトンボはいません。それをあえて歩けといわれたら鳥だって「面倒くせえな」と思うに違いありません。
ランナーはある程度の距離を移動する時には、走ってしまった方が楽なのです。
さて、ここで本質的な疑問があります。
果たしてこれはランナーだけの特別なことなのでしょうか? それとも人類全体に共通のことなのでしょうか。
脊椎動物は走るようにつくられている
原始的な脊椎動物は背骨と消化管しかないような姿をしていました。
元来、脊椎動物が運動するということは、背骨まわりの筋肉を動かすことなのです。
元来、脊椎をクネクネして、前に進んだのです。
今更、人間が地面を這うわけにはいきませんが、脊椎をクネクネして前に進むことを直立二足歩行の動物がやろうとすれば、お腹と背中の筋肉をくねらせて、前に進むということになります。
それは走ることです。
脊椎動物本来の生きている歓びを感じたければ、背骨まわりの筋肉を大きく使わなければ。
それが脊椎動物の生き方です。
川を遡るシャケのように身をよじりながら逆流を進んでいきましょう。
原始的な脊椎動物である魚類のように背骨まわりの筋肉をつかって運動するのです。
脊椎動物の本質的なよろこびは、背骨まわりの筋肉をクネクネ動かして、世界を踊り跳ねること
原始的な、背骨まわりの筋肉を使った全身運動が、生物古来の本能を呼び覚ましてくれます。
生きているよろこびを沸かせてくれるのです。
人間に最も近いといわれるチンパンジーはどうでしょうか? チンパンジーが楽しそうにしている時は、踊るように駆けまわっているときではありませんか? 逆につまらなそうにしている時は、のっそりとしています。
遥か昔から、脊椎動物の本質的な生きている歓びとは、脊椎をクネクネ動かして、世界を踊り跳ねることだったのです。
テレビを見たり、音楽を聴いたりするのは人間だけです。それも人間の快楽でしょう。
しかし、他のあらゆる脊椎動物に共通する原始的な快楽にはかないません。
神は、猫や犬にも、この世界をよろこびに満ちて駆ける術をあたえてくださいました。
人間も同じです。
世界が歓びに満ち溢れたものになりますように……!!
よろこびに満ち溢れた走りで、街を駆け抜けましょう。あなたのその走りが、暗い街を明るくしてくれます。
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。
そして生きる歓びに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きようと、どこかの誰かがあなたから勇気をもらって、この街を駆け出していくのです。
歓喜を魔法のようにまき散らしながら、世界を踊り跳ねましょう。
世界が歓びに満ち溢れたものになりますように……!!
× × × × × ×
※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
× × × × × ×
どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
× × × × × ×