どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?
走友Eがワールドマラソンメジャーズを完走しました。おめでとうございます。これまで見たこともない形のメダルについての記事はこちらをご覧ください。
完走記を寄稿してくれたので、転載します。
ベルリンマラソン完走記
ベルリンマラソン無事完走し、晴れてワールドマラソンメジャー6大会フィニッシャーになりました。
第45回BMWベルリンマラソン2018は2時間1分39秒という驚異的なワールドレコードが出るほどの絶好なコンディションのもと粒ぞろいの一流選手が集結した大会で、私にとっても忘れられない大会となりました。
マラソンツアーの間は、昼間はベルリンの壁に関する記念館や博物館などの施設をすべて回り夜はベルリンフィルハーモニーやドイツオペラを鑑賞、食事は朝以外ほぼ全てビール&ソーセージ&ドイツパンのドイッチュランド三昧でした。
マラソンコース42キロと前日イベントのブレックファストラン6キロでベルリンの街を隈なく走ることで、短いツアー期間でも十分ベルリンを味わえた気がします。
さて、今回ベルリンマラソンを完走したことで、私にとっては記念となるメダルをいただくことができました。
それは『ワールド・マラソン・メジャーズ・フィニッシャーズ・メダル』です。
ワールドマラソンメジャーズというのは、世界の主要マラソンでの勝敗をポイントにして年間王者を決めようというマラソンの年間王者決定戦です。このシリーズの対象レースに選ばれるということは、世界の主要なマラソン大会だと認められたということになります。
現在のところ、ボストン・ニューヨーク・ロンドン・ベルリン・シカゴそして東京マラソンが対象レースとなっています。
ワールドメジャー6大会の完走は、マラソンEXPOで申請できるシステムになっています。広いEXPO会場の一角に「ABBOTT WORLD MARATHON MAJORS」のブースがありそこで「REACH FOR THE SIX STARS」であることを申請すればそれを示すゼッケンが交付され、ベルリンマラソンのゼッケンの方に専用のシールを貼ってくれます。
6大会制覇ゼッケンには「TODAY IS THE DAY I’M GOING FOR MY6th STAR ★CHICAGO★NEW YORK ★TOKYO ★BOSTON ★LONDON ☆BERLIN 2018」と明記されており「CHEER ME ON!」と書かれています。
走っているとき、本当にたくさんのランナーから背中の6大会ゼッケンをポンとたたいてもらい応援の言葉や仕草を掛けてもらいました。前に着けたベルリンマラソンゼッケンにはゼッケンNO.の下に自分のFirst Nameを入れたので沿道の応援の人からたくさん名前を呼んでもらいました。(私はキプチョゲ選手のように速く一瞬で通り過ぎるわけではなく、ゼッケンに書いてある名前がじゅうぶんに判読できるほどの遅さなのです)
東京マラソンほどの応援ではありませんが、ベルリンマラソンも沿道の応援は途切れることなく続いていました。楽器の演奏や太鼓を叩いての応援が特に多かったな。2時間1分のワールドレコードが出たことも沿道の応援の人に教えられました。その人は大きなボール紙にマジックで「2:01:39」と大書して頭上に掲げ「新記録が出た!世界最速の男が既にゴールしたぞ!!」と叫んでいました(ドイツ語なのでアレですが、たぶん)。
私自身は、どうやらもともと左膝裏の筋を痛めてしまっていたようでスタート直後から左膝が痛くて、練習不足もあり最初からゆっくりゆっくりソロリソロリと足を運ぶ感じで走り出しました。
左膝をだましだましながら走ります。それでもハーフ地点を過ぎると早くも両足全体が痛くなってきて、意識を足ではなく肩甲骨と股関節に集中させて前に進めるようにしました。止まってしまうと次走り出すときに左膝に激痛が走るので止まることもできません。歩くような遅さで全身を使ってもがくように「あと何キロ」と残りの距離だけを考えて走っていました。
そんなスローベースのランナーの中にも同じように6大会ゼッケンをつけている人はいて、お互いに背中のゼッケンを叩きあって励ましあって走ったりしました。あれは嬉しかったなぁ。
ゴール直前40キロ地点になると、タイム計測用の敷物の上を踏む衝撃が激痛になり泣きそうになりました。でも次の角をまがればもうゴールのブランデンブルグ門が見えます! こんどは嬉しさのあまり泣きそうに。
ブランデンブルグ門が見えてからが長かったけれど、最後は本当に痛さと嬉しさとで涙を流しながらゴールしました!
ワールドマラソンメジャーズ完走メダル
スタートゲートをくぐってから5時間50分が経過していました。ゴールしてすぐベルリンマラソン完走メダルを掛けてもらい、そのまま進むと ABBOT WMM(World Marathon Majors) のブースがあり昨日の受付の人が大きく手を振ってくれていました。
大きくて重いSIX STARSのメダルを掛けてもらうと、もう泣いてしまって言葉が出ませんでした。本当に嬉しかった。今まででいちばん辛くて嬉しいゴールでした。
ゴール後もずーっと二つのメダルを掛けていたので、いろんな場所でいろんな国の人から声を掛けてもらいました。たくさんの人に写真を撮ってもらい、触ってもらい、持ってもらいました。みんなどの人もとても嬉しそうで、とても驚いてくれ、とても褒めてくれました。メダルは帰りの空港までずっと掛けていました。
でも世界には本当にいろんな人がいて、すでに6大会二巡目で2度目のベルリンの人もいれば、6大会にはこだわらずベルリンが大好きで6度目のベルリンという人もいました。みんなそれぞれに目標があってそれぞれに楽しんでいてとっても素敵だと思いました。私もこれからも世界中のいろいろなまだ行ったことない街を走りたいな。
次はパリかサンクトペテルブルクか、はたまたヘルシンキか。
ワクワクします 。


※市民ランナーのグランドスラム達成者・アリクラハルトの『脳ミソで脚力自慢に走り勝つ方法』については、プロフィールページをご確認ください。