アマゾンプライム『バチェラー』シーズン4についての評価
アマゾンプライムオリジナルコンテンツ。『バチェラー』(BACHELOR)のシーズン4が始まりました。
わたしはこの番組が大好きです。鴨川にあるバチェラーハウスをわざわざ見に行ったぐらい大好きです。
Amazonプライムビデオには「世界のバチェラー」を見せてくれ、とリクエストしているのですが、まだ実現していません。アメリカとかインドとかスペインのバチェラーを見てみたいと思っています。
同じ独身貴族バチェラーでも、国柄でまったく様子が違うんだろうし、モテる女性のタイプも、男女のアプローチの仕方も国によって違うはずなので、外国のバチェラーでもとても面白いと思うのですが。
アマプラ側としても、すでにコンテンツはあるのだから、字幕をつけて配信するだけだと思うんですけどね。
バチェラー男女逆転版、バチェロレッテ・ジャパンの評価(世界のバチェラーが見たい!)
ところでシーズン4ですが、また多彩な女性が、バチェラーのハートを射止めるために出場してくれています。
女性が多彩でいいね。おら、ワクワクすっぞ!!
この世界の真実とは……すべての人間は負けて終わる
バチェラーに出場している女性は、数々の応募者から勝ち抜いて出場を決めた人たちなので、スペックの高い人たちばかりです。「私が選ばれるに決まっている」「男にふられたことなんかない」「他の女に負ける気がしない」そういう自信に満ち溢れた女性たちばかりで、見ていてワクワクします。こういう番組に出る人たちは謙虚ないい人よりも、傲慢なぐらい自意識過剰のはねっかえりの方が見ていて面白いと思います。
ところが……こういう自信は、いつまでも続かないんだな。どんな女性も、いつかフラれます。それが人生です。
そういうプライドのかたまりのような女性がフラれて涙するのも、この番組の見どころのひとつでしょう。格闘技の試合で「俺が負けるわけねえ」と豪語する強い男がノックアウトされるのを見るのに近い爽快感があります。
爽快感? そうです。わたしはカタルシスを得ます。サディストだから? ヘンタイだから? いいえ、そうではありません。それがこの世の真実だからです。
たとえバチェラーという番組内で最後まで勝ち残ったとしても、いつか老婆になって、すべての男性から相手にされなくなります。これが人間のさだめです。すべての人間はいつか負けて終わる。
人生とは何か、と問われたら……すべての人間は負けて終わる
人生とは何か、と問われたら、わたしはこう答えます? 「すべての人間は負けて終わる」
たとえオリンピックの金メダリストでも、いつかは負けて引退します。世界最強の格闘家も、老い衰えて、いつかは病院のベッドから立ち上がれなくなります。人生にノックアウトされて死んでいくのです。
永遠に勝ち続けられる者なんて、ひとりもいません。これが人間のさだめです。負けを知らない人間なんて、古今東西、ただのひとりだって存在したことはありません。
バチェラーに出場している自信にあふれかえっている女性たちを見ていて、わたしはそんなことを感じます。今は向かうところ敵なしの君も、いつかは負けるんだよ……と。
まだ若く、何もわかっていないので、しかたがありませんが……出場者の美女たちはいつかは負ける自分の姿がまるで見えていないようです。デビューしたばかりのボクサーみたいなものだから、負けることなんて考えてもいないんでしょうが……これから「人生の真実」を学んでいくんだろうな。
人生をうまく生きるためには、負け方、負け際を考えておくことは、とても役に立つことです。
すべての人間は負けて終わる。だからこそ負け方が重要なのです。負けてもなお意義を見つけることが、勝敗以外の価値を見つけることが決定的に重要なのです。
バチェラーを見て、こんなことを感じているのは私だけかもしれませんが、いい女どうしが男の愛を奪い合って勝ったり負けたりするのを見るのは、人生の縮図を見るようでワクワクします。
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そういうことを考えさせてくれることも含めて、バチェラーはひじょうに面白い番組です。
まだプライム会員に登録されていない方は入会して、ぜひご覧になってください。全力でおすすめします。
夫婦で見るとたいへん盛り上がりますよ。