どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
このブログは年末年始に羽田空港からタイのバンコクへと向かう電車の中で書いています。12月の終わりです。
東京の早朝の気温は0度でした。インターネット情報によるとバンコクは30度を越す温度だそうです。
いやあ全然気温が違いますね。今、着ているダウンはタイでは全く必要がありません。
ところでみなさんは真逆の季節の国に旅立つとき、服装の工夫はどうしているのでしょうか?
日本が暑く、寒い国に旅立つ場合
日本が暑い夏で、寒い国に旅立つときは、あまり悩む必要はありません。
旅先は寒いのですから、防寒具が必要です。コートを持参しましょう。
日本が寒く、暑い国に旅立つ場合
問題は逆の場合です。
日本が寒い冬で、暑い国に旅立つときは、確実に日本の冬装備が旅先で邪魔になってきます。
布団みたいな巨大ダウンジャケットを着こんでいたら、常夏の国ではそれは邪魔以外の何物でもありません。
旅先ではなるべく荷物を軽くしたいのが人情です。
とにかく着込む! 着替えを全部着てしまう
バックパッカーはTシャツやパンツを三セット用意して、それを洗濯しながら順繰りに着ています。
①今、着ているもの
②洗濯中のもの
③洗濯が完了した、次に着る予定のスペア
①~③以外に、粉状の洗剤を持参しているのです。それで汚れた服を手洗いします。
空港で他の旅人を眺めていると、おみやげでいっぱいの帰路ならともかく、往路でどうしてそんなにたくさん荷物があるのかと首をかしげたくなるような人がいます。ツアー系の旅人は、もしかしたら旅行日数分のパンツやシャツを持参している人もいるかもしれません。
トルコ旅行で知り合った或る夫婦は毎日違うオシャレな服を着ていました。いったいどこからそんなにたくさんの洋服が出てくるんだか不思議で仕方がありません。あなたのスーツケースは、ドラえもんの四次元ポケットなのでしょうか?
とにもかくにも、どんな旅人でも3セットはシャツを持っています。この際、それをすべて着てしまいましょう。寒いのは日本にいる間だけのことです。
速乾性のTシャツだって3枚重ねて着れば、そこそこの防寒性能を発揮してくれます。
私の場合は、この3枚Tシャツの上に、小さく収納できるダウンを着ています。
最高なのは、タウン用のダウンではなく、やっぱり登山用に開発されたものです。
バックパック旅行と登山は、装備の意味でも同じものなのです。
そのダウンの上に登山用のレインジャケットを羽織ります。レインジャケットは旅には欠かせません。旅先での必須の装備はレインジャケットだと思っています。
東南アジアのスコールに傘なんか通用しません。登山家が山で傘なんか持たないように、レインスーツがあれば急にスコールに降られても何とかなります。
傘は文化であり、白人なんかは傘、差しませんよ。
レインジャケットは、長距離バスでのちょっとした防寒にも使えます。
靴は持ち運ぶと重い。旅先での靴の選び方
靴はどうしましょうか?
靴は悩みます。
足に履いている分にはさほど感じませんが、持ち歩くには非常に重いのが靴です。そして荷物のスペースを占めます。
かつてドキュメンタリーとドラマを複合させるという試みで制作された『劇的紀行・深夜特急』というテレビドラマがありましたが、その中で主演の大沢たかおさんは、登山靴をバックパックの外に靴紐で括り付けて、自分はサンダルで歩くというスタイルをとっていました。
登山靴とサンダルというのは究極の二足です。最強だがリラックスできない登山靴と、足元がおぼつかないが究極にラクチンなサンダル。世界旅行者であれば、この二足を選ぶということになるでしょう。
もし私が世界一周するならば『トレイルランニングシューズ』一足を選択するかもしれません。
雨にも強く、滑らないし、ヒマラヤだって行けるし、何よりも走ることができます。
とにかく、重くて、大きいのが靴です。できれば靴は一足であることが望ましい。
世界旅行ならばトレランシューズかもしれませんが、今度の旅先は常夏のアジアです。
安宿に泊まることは決まっていますので、オシャレな靴なんていりません。
リッチなホテルに泊まる人だけがオシャレな靴を必要としているのです。
常夏の東南アジアを貧乏旅行するのならば、靴はサンダル一択でしょう。
スニーカーではリゾート感がありません。だいいち、暑すぎて足が蒸れます。また東南アジアの道はデコボコしていて排水が悪く汚れた水がたまっていることが多々あります。スニーカーでは靴が臭くなりますよ。すぐに洗えるサンダルはそういう意味でも向いています。周囲もほとんどの人はサンダルです。
ただし私の場合は走ります。私はサブスリーランナーです。旅先での朝ランは人生最高の快楽のひとつだと思っているので、どこに行っても朝ランは欠かせません。
となると、サンダルはサンダルでも「走れるサンダル」でないと、人生最高の快楽のひとつを失うことになります。
だったら名著『BORN TO RUN』で有名になったララムリの「走れるサンダル」を選択すればいいということになります。
しかしこのサンダルで日本の冬を行くのは寒くて辛い。捨ててもいいような靴下を二枚重ねにして何とか空港までの道をしのいでください。
靴下は歩きすぎて靴擦れしたときに使えます。万が一のために持参した方がいいアイテムです。
そもそもそんなに寒いのか? 電車の中や空港は寒くない
手荷物をほとんど着込んでいるので、カバンの中身はスカスカです。何故なら荷物のほとんどは着るものだからです。暑い国に行く往路の荷物はメチャクチャに軽いです。
「そんな軽い荷物でよく旅ができるな」「長期旅行に何を持っていくの?」と聞かれますが、逆にこっちが聞きたい。その巨大なスーツケースの中にはいったい何が入っているのでしょうか?
ところで寒い日本の夏ですが、空港に行く場合、そもそもそんなに寒いのでしょうか?
暖房がきいていますので、電車に乗ってしまえばもう寒くありませんし、空港だって寒くありません。
じゃあどこが寒いのか?
私の場合は「駅への徒歩」と「ホームで電車を待っている間」だけが寒いということになります。
「駅への徒歩」は体を動かしているので、それほど寒くはありません。これがマラソン大会だったらランシャツ一枚で走っているのです。それに比べたら、寒くありません。Tシャツ3枚、ダウンにレインジャケットは暖かすぎるぐらいです。
と、なると寒いのは「ホームで電車を待っている間」だけです。それだって電車がすぐに来てくれれば寒くないわけですから、「寒い」といっても、実際のところさほど防寒対策は考えなくてもいいのではないでしょうか。ちょっと我慢すれば耐えられる程度のことなのです。
旅の間に軽い荷物で身軽に過ごすために、その程度のことはガマンしましょう。
空港に預けるという選択肢もある
夜景のイルミネーションを見るために屋外に何時間もいるのなら話しは別ですが、詳しく検証したら、旅行で空港まで行くのにさほど防寒対策はいらないということがわかりました。
しかしわずかでも寒気にはふれたくないという温室育ちのあなた、空港には「コート預かりサービス」というものがあります。
日本の冬は完璧な防寒をして、旅先では余計な荷物は一切もちたくないというのであれば、「コート預かりサービス」を利用してみるのもよいでしょう。
バックパッカー旅行とは真逆の「優雅な旅」をお楽しみください。