集団の前に出ないレース戦略『マラソン・プロトン走法』について

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集団の前に出ないレース戦略『マラソン・プロトン走法』

今日はマラソンで3時間を切る大関門・サブスリーを達成のための方法論のひとつとして、集団の先頭に出ないことを書こうと思います。これを私は『マラソン・プロトン走法』と命名しています。

マラソンのレース中には、自然と集団が形成されますよね? みなさんも経験があると思います。

ありえないほどの大集団が来たと思ったら、サブスリーペースのバルーンをつけたペースランナーだったり、著名な芸能人だったり、女子のトップ選手だったり、「ある人」を核として大集団が形成されています。

今日はその集団の先頭に出るな、集団を引くな、というお話です。

ロードバイクの世界ではこの集団のことをプロトンといいます。ロードバイクはスピードが速いため風の影響を受けやすく、中でも先頭の選手はもっとも風の抵抗によって消耗させられます。集団の先頭に立っているのは「本当に勝とうという選手」ではありません。単なる「盾」「風よけ」なのです。

オリンピッククラスのマラソンランナーでさえキロ3分が目安ですから、せいぜい時速20kmです。その倍の速度、時速40km以上で走る世界での話しですが、ロードバイクでは懸命に脚をぶん回したパワーの80%以上は風(空気抵抗)との闘いに消耗されてしまっているそうです。

80%は推進力になっていないのです。空気抵抗に抗うために消耗されているのです。

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ロードバイクのドラフティング、スリップストリームを陸上競技に応用する

自転車ロードレースの場合、集団の後ろにいる選手は、前の選手が空気を切り裂いたスポットに吸い寄せられるようにして走ります。ドラフティングとかスリップストリームと呼ばれる競技自転車特有のテクニックです。先行選手を風よけに使うというわけです。この効果はびっくりするほどで、単独走行ではとうてい無理なペースで楽に走ることができます。だから競技自転車(ロードバイク)にはチームのエースを背後に引っ張る「運び屋」という存在がいるのです。自転車(ロードバイク)は団体競技です。

ランニングでは自転車(ロードバイク)ほど風の影響を受けませんが、それでも「あと数秒でサブスリー」という人は、このドラフティングの技術を利用するだけで、関門を突破することができるでしょう。

先頭はただでさえ後続者よりも空気抵抗が大きいというのに、視界が開けるために、どこを見ていいのか視点を定めなければならず疲れます。目が疲れると脳が疲労します。

景色が変わらないと走っても走っても前に進んでいるような気がせず、心が萎えます。

さらに後ろから急かされている感覚が焦りを生みます。また前の集団に追いつこうと無理をしてオーバーペースになりがちです。いいことは何もありません。

自分でペースをつくるよりも他人に任せてしまった方が絶対的にラクチンです。自分の集団が遅いと感じたら自ら飛び出すのではなく、後続集団が追い抜いていくタイミングで、そちらの集団に乗り換えましょう。

まるで「電車を乗り換える」ように。

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瀬古い走法

セコいとお思いですか?

サブスリーを達成するためなら、何だってやるのではなかったのですか?

どうせなら「瀬古い」と言ってください。

往年の瀬古俊彦選手は、ゴール直前まで決して先頭に出ず、ゴール直前で短距離選手のようにスパートしてゴールを決めたのです。伝説の福岡国際マラソン(1983年)を知っていますか?

タンザニアのイカンガー選手相手にトラックのラストスパートで勝負をかけて、レースを制したのです。それ以降、ああいう日本人選手は見たことがありません。

あまりにも鮮やかで、見事な勝利でした。だから瀬古はいまだに英雄視されているのです。

瀬古い戦法は、勝つための作戦なのです。

電車を乗り換えるように集団を乗り換えて、上手にレースを走り切ってみてください。それがもっとも効果的なレース戦略だったりします。

集団の前に出ないレース戦略『マラソン・プロトン走法』を駆使して、あなたもサブスリーを達成してください。

★~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

自由と社会との折り合いを模索するブログです。

はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!?

プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人

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ソウル日本人学校の出身です。応援おねがいします
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