ウェイクアップランニングのすすめ

マラソン・ランニング
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みなさん。おはようございます。ハルトです。たった今、ウェイクアップ・ランニングから戻って水シャワーをあびて、パソコンを開いたところです。

私は起きたらまず走ることを習慣にしています。朝、起きたらヨガをしたり、瞑想したりする人がいるように、私たちランナーはとりあえず走ります。走れば何かいいことがあることを知っているからです。

起きたばかりは何もする気になれない怠惰な気分の一日も、ウェイクアップランニングの後は活力に溢れているのですから不思議なものです。

毎日のようにブログを書いていますが、何も書くことが思い浮かばなかった朝でも、ウェイクアップランニングから戻ってくると書きたいことが溢れて脳ミソからこぼれんばかりになっています。

ちなみにウェイクアップランニングは朝に走るとは限りません。朝に走るのはモーニングランニングです。

たとえ夜に走っても脳ミソをシャキッと覚醒させるためのランニングはウェイクアップランニングです。平日の仕事の後に、執筆前の儀式のように走っている夜ランも、ウェイクアップランニングだったりします。

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移動手段ではなく「走るために」走っている

子供の頃から走るのが大好きで、どこへ行くにも、歩くぐらいなら走っていく子供でした。

原始的な快楽は、文化的な快楽に勝る
テレビを見たり、音楽を聴いたりするのは人間だけです。それも人間の快楽でしょう。しかし、他のあらゆる脊椎動物に共通する原始的な快楽にはかないません。 遥か昔から、脊椎動物の本質的な生きている歓びとは、脊椎をクネクネ動かして、世界を踊り跳ねることだったのです。原始的な快楽にはかないません。

子供の頃は何か「目的」のための「手段」として走っていました。たとえば学校に通学するために走るとか、電車に遅れないように走るとか。

しかし今では「走るために走っています」。走ることそのものが目的です。あるいはもっと「何か別のもののために」走っているといっても過言ではありません。

※何か別のもの、については後述します。

結果としてダイエットになっていますが、とくに痩身効果を求めているわけではありません。むしろ快楽のために走っています。

走っている時は無心ですが、いろいろな言葉が頭の中を流れることもあります。むしろ何か執筆のネタでも思いついたらそれで一日楽しく過ごせるというものです。

しがないこんなコラムでも脱稿までに1時間では終わりません。書き上げるまでには何時間もかかります。書くのが好きだからできることです。ランニングと執筆はひじょうに似ていると思います。

書くネタがあれば全く退屈しません。キーボード執筆は指先のランニングです。ランナーは執筆に向いています。執筆は一日を充実したものにしてくれます。

今日も朝起きた時は何も書くネタなんて思い浮かばなかったどころか、ものを書く気力もなかったのですが、ウェイクアップランニングから戻ってきた頃にはいくつものネタが頭の中に思い浮かんでいました。

そのうちのひとつを今こうして書いています。それが「ウェイクアップ・ランニングのすすめ」です。

書くことは心の冒険の旅のようなものです。書いている間はその世界の旅人です。今日もウェイクアップ・ランニングのお陰で、想像もしなかった内容の一日が過ごせそうです。

今ではもう「走らずに書くことはできない」といっても言い過ぎではありません。

充実した一日を回す原動力になってくれる。それが私にとってのウェイクアップランニングなのです。

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ウェイクアップランニングとは何か?

ウェイクアップ・ランニングとは文字通り、目覚めるためにするランニングのことです。

ウェイクアップ・ランニングでは、私がこれまで「サブスリー養成講座」で語ってきた走りの技術のことは全て忘れてリラックスして走ります。

「サブスリー養成講座」は速く走るためのノウハウであり、ウェイクアップランニングには全く必要ありません。ウェイクアップ・ランニングは身体と脳を目覚めさせることが目的です。速く走ることが目的ではありません。

走るのですから足が動くのはあたりまえですが、腕も大きく振って肩甲骨を動かしましょう。すると熱い血が全身を駆け巡ります。一気に目が覚めますよ。

快楽のランニング・ダイエット。アドレナリンが血糖値を上げ、食欲を抑える
走ると、血中にアドレナリンが分泌され、血糖値が上昇します。すると空腹が抑えられます。ランニング・ジャンキーになってしまえば、もう太ってなどいられません。太ることは、浮遊する快楽を捨てることにもなるからです。

凝り固まった身体をほぐすように手足をブラブラさせながら、滞っていた血を循環させることを意識してゆっくり走ります。

また腰の筋肉を緩めて動かしてみましょう。魚が泳ぐように脊髄まわりの体幹の筋肉を大きく動かすことが、動物の本能です。四肢を動かすだけでは足りません。

ところでこのウェイクアップランニングですが、朝にやるものと思い込んではいませんか?

そうではありません。

ウェイクアップランニングとは目覚めるためにするものです。

モーニング・ランとは違う定義です。実際、私の場合は、夜にウェイクアップ・ランニングをしています。

平日は働いているので朝ランは無理です。仕事から帰ると1時間ほど睡眠をとってそれから走ります。外はもう暗くなっていますが、これも立派なウェイクアップランニングなのです。

週末の休みの日には目覚めてすぐに走れますが、私が習慣的に朝ラン(モーニング・ランニング)とは呼びません。ウェイクアップランニングと呼んでいます。

美容ランニング。(夜ランのすすめ)
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。
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ウェイクアップ・ランニングは朝ラン(モーニング・ラン)とは違う。夜のウェイクアップランニングもおすすめ

目的は目を覚ますこと、ウェイクアップなのです。だからウェイクアップランニングと呼んだ方がピッタリです。

わたしの場合、ウェイクアップ・ランニングを朝にするのは、休みの日だけです。仕事のある日は夜に走っています。

特に夏場は夜に走った方が、暑さもおさまっていますし、日焼けもせず、いいことだらけです。帽子やサングラスも必要ありません。

金星や月を眺めながらのムーンライト・ランニングが私の日課です。

人生にはロマンが必要です。ロマンというのは物語のことです。物語というのは夜に向いています。わたしは昼間に読書する気にはなれません。読書というのは夜に向いています。星空や焚火を囲んで、長老が子供たちに語ったことが物語の始まりだと言われています。テレビも電灯もなかった時代には夜は物語を聞くことぐらいしか楽しみがなかったのでしょう。その頃の遺伝子が人間の心のどこかに残っているのかもしれません。

昼間は現実的なことばかりです。空想は夜にするものです。

みなさんもウェイクアップランニングをしてみてはいかがでしょうか。夜の暗闇は見慣れた街の風景を一変させてくれます。星座を眺めながらロマンチックな夜のウェイクアップランニングを楽しんだらやみつきになりますよ。

さあ、走りましょう。

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日が昇ったら、走ったほうが身のためだ

名著『BORN TO RUN』にこのような文章があります。

「アフリカで毎朝、一頭のガゼルが目を覚ます。そのガゼルはいちばん速いライオンに走り勝たなければ、殺されることを知っている。アフリカで毎朝、一頭のライオンが目を覚ます。そのライオンはいちばん遅いガゼルよりも速く走らなければ、飢え死にすることを知っている。ライオンであるかガゼルであるかは関係ない。日が昇ったら、走ったほうが身のためだ」

人を走らせるのに、これほど深い言い回しがあるでしょうか。どうやってもこれ以上の表現ができないので、そのまま引用させてもらいました。

ウェイクアップ・ランニングを人におすすめしようとすると、たいていの書き手は「××すべき×個の理由」とか書くんですよ。こんな感じです。

・あなたが朝ランをすべき3つの理由

(1)血圧が下がって、痩せて、健康になる。

(2)便通がよくなり、腹が減って食欲がわいて、飲み食いが楽しみになる。

(3)ストレスが解消されて、仕事への意欲がわく。

このような構成の記事をどこかで見たことがあるでしょう。しかし本当にこの手の箇条書きで、人を「走る」ことに駆り立てることができるでしょうか。

箇条書きで走ることができるようになる人は、義務を遂行できるタイプの人だけです。

よろこびに溢れて、思わず走り出してしまう「子どもの走り方」とは別物です。

上の箇条書きでは人をよろこびの走りに駆り立てる何かが決定的に足りない。そう思っています。

箇条書きに比べて『BORN TO RUN』の著者のなんと力強いことか。人間の太古の記憶がよみがえってくるような表現です。この過酷な世界を生き抜いていくことと走ることが見事にリンクしている表現です。

箇条書きの書き手とは、全然モノが違います。

走ることだけではなく、ここには世界のすべてがあります。他の何かを想像させてくれる「物語」があります。

『BORN TO RUN』が世界的ベストセラーになったのは、ただ単に「廃タイヤで作った自作サンダルで走る人たちが、最新テクノロジーを搭載したランニングシューズで走る近代ランナーに走り勝った」ことがセンセーショナルだっただけが原因ではありません。「近代の栄養学にかなった食事をする先進国のアスリートに、トウモロコシレンズ豆の質素な食事しかしない発展途上国の人現地人ちが走り勝ったという事実」だけであれだけ売れたわけではないのです。

筆者の筆力によるところが大きいということが、おわかりいただけたでしょうか。

イエスがたとえ話で真理を語ったように、ものごとは直接語るだけが能ではありません。

日が昇ったら、走ったほうが身のためだ。

走れ、が、生きろ、と聞こえてきます。

なぜ走るのか。走りたいのか。走らなければならないのか。一緒に走ろうといざなうのか。

人を走りに誘うのに、これほど力強い言葉を、私は知りません。

※ライオンは夜行性で、狩りはたいてい夜に行うとかいうツッコミはやめてください(笑)。大切なのは人の心を動かせるかどうか、です。

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ウェイクアップ・ランニングの結果、生まれたコラム、今日という一日

いかがだったでしょうか。記事は、楽しんでもらえましたか?

走ることで、脳内モルヒネがつくりだされます。ランニングを習慣にしているランナーはこの天然の自分由来のモルヒネの中毒者のようなものです。

走ったことの「ごほうび」は気持ちのよさだけではありません。たとえば本稿はウェイクアップ・モーニングの中から生まれてきたコラムです。

目覚めた時はこんなことを書く気はさらさらなかったのに、朝ランをしているうちに脳内で何かが起こり、こんな記事が完成しました。

ウェイクアップ・ランニングは、私にとってアイディアを生み出す源泉となっています。

走ることには何か魔法のような効果があるのです。

脳内モルヒネがあなたの一日をすばらしいものに変えてくれます。

それが「世界を美しく見える魔法=走ること」なのです。

【肉体宣言】走るために生まれた
退屈なケの日常を、わずかな時間でハレのパーティーに、お祭りに、クリスマスに変える方法を、わたしは知っています。それは走ることです。走ること、それは子供に戻る魔法。青春を取り戻す魔法です。夢中になって追いかけること。無心になって集中すること。自分と対話すること。すべてを忘れること。世界が美しく見える魔法。それが走ることなのです。
清渓川ウェイクアップランニング
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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
片翼の翼: なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?
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【この記事を書いている人】

アリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。
市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。
また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。
そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのアリクラハルトと申します。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。その筆力は…本コラムを最後までお読みいただければわかります。あなたの心をどれだけ揺さぶることができたか。それがわたしの実力です。 市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。ちばアクアラインマラソン招待選手。ボストンマラソン正式選手。地方大会での入賞多数。海外マラソンも完走多数(ボストン、ニューヨークシティ、バンクーバー、ユングフラウ、ロトルアニュージーランド、ニューカレドニアヌメア、ホノルル)。地元走友会のリーダー。月間走行距離MAX600km。『市民ランナーという生き方(グランドスラム養成講座)』を展開しています。言葉の力で、あなたの走り方を劇的に変えてみせます。 また、現在、バーチャルランニング『地球一周走り旅』を展開中。ご近所を走りながら、走行距離だけは地球を一周しようという仮想ランニング企画です。 そしてロードバイク乗り。朝飯前でウサイン・ボルトよりも速く走れます。山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。 その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。タイ。ベトナム。カンボジア。マレーシア。シンガポール。インドネシア。ニュージーランド。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の28ケ国。パリとニューカレドニア、ホノルルとラスベガスを別に数えていいなら訪問都市は100都市をこえています。(大西洋上をのぞいて)世界一周しています。国内では青春18きっぷ・車中泊で日本一周しています。 登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。千葉県在住。
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