これまでの人生でいちばん感動したのは皆既日食

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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』、小説『ツバサ』キンドル書籍にて絶賛発売中です。ぜひご一読ください。

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イロハ「ねえハルト。昨夜のスーパーブルーブラッドムーン見た?」

ハルト「ああ。皆既月食だろ? もちろん見たよ。こういう天体ショーは見逃せない」

イロハ「月食って。。。満月が通常より大きく見えるスーパームーン。月に2回満月が見えるブルームーン。月食時に月が血の色に見えるブラッドムーン。この三つが同時に見られるスゴイ瞬間だったんだよ」

ハルト「月食時間近くの9時50分前後に空を見上げていたけれど、そんなにスゴイ月食だったかなあ? スーパームーンっていうけれど、あれより大きく見える月はいままでに幾らでも見たことがあるし(結構上空にありましたよね? 月の大きさは通常は目の錯覚です)、ブルームーンっていうけれど、月に何回目の満月かなんて気にしたことないし(満月は満月でしょ!)、ブラッドムーンというけれど、要するに皆既月食の効果でしょ? 一生懸命、付加価値をつけようとしているけれど、要するに皆既月食でしょうよ」

イロハ「ハルトみたいな天体音痴から見たらそうかもね。でも感動したでしょ?」

ハルト「ううむ。率直に言って、月が雲に隠れて、また現れたという感じだった。そんなにスペクタクルなものじゃなかったよ」

イロハ「価値がわからない人にはダイヤモンドもガラスも同じってことだね」

Σ( ̄ロ ̄lll) な、なにをー。

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これまでの人生で一番感動したのは皆既日食

ハルト「おれは皆既日食を見ているから、皆既月食と言われると、どうしてもそれと比べてしまうんだよ」

イロハ「わざわざ上海まで日食を見に行ったんだよね」

ハルト「皆既日食はすごいぞ。一瞬にして世界が昼から夜に暗転するんだから。部屋の電気を消したみたいに世界がまっ暗になるんだよ。皆既月食なんか比較にならないすごい天体ショーだったよ。

おれはオーロラを見たことはないけれど、皆既日食ほどの大スペクタクルではないと思っているんだ。日本の主神天照大神の天岩戸伝説は皆既日食のことじゃないかと言われているんだよ」

イロハ「太陽神が隠れて世界が暗くなったっていう神話だから、いかにもそんな感じよね」

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卑弥呼は日の巫女で天照大神。邪馬台国は大和

ハルト「今、おれがハマって読んでいる井沢元彦著『逆説の日本史』には卑弥呼(himiko)は日の巫女(hi miko)で天照大神のモデルだという説が書かれているよ。邪馬台国(yamatai)は大和(yamato)になったんだろうってね

イロハ「へー。面白い。そういわれると、なんだかそんな気がしてきた」

ハルト「でもね、おれが『どうかな?』と思うところもあるんだ。『逆説の日本史』によれば、卑弥呼が死んだ年には皆既日食があったらしいんだけど、太陽神が隠れて世界が闇に覆われた責任をとって卑弥呼は殺害された、とされているんだ。殺害して祟り神タタリガミ(怨霊)になられては困るから、神(アマテラス)として祭ったのだろうという推理がされている」

イロハ「それのどこが『どうかな?』なの? スジはきちんと通っていると思うけれど」

ハルト「もしかしたら井沢氏は皆既日食を実際に見たことがないのかもしれないね。天照大神はなかなか岩戸を出てこなかったけれど、実際の皆既日食っていうのはわずかな時間なんだ。何日も続くものじゃないんだよ。世界が急に真っ暗になって驚愕するけれど、暗いのは太陽が月に完全に隠れている短い時間だけで、ほんのわずかでも月と太陽がずれたら、それだけで世界は明るい昼間に戻ってしまう。一緒に金環日食を見たことがあるじゃない? あの時、太陽の大半は月の裏側に隠れているはずなのに、世界は明るいままだったよね」

イロハ「曇り空ぐらいの明るさだったよ」

ハルト「ちょうどあんな感じだよ。太陽の明るさはもの凄いから、ほんのわずかでも月の影から出ただけで、世界を再び明るくすることができる。皆既日食の真っ暗な時間はわずかで、すぐに元の明るい昼間に戻ってしまう。『なんだ、これは?』とびっくりしている間に終わってしまうんだよ。『え? 今のもう一回やって! もう一回暗くして!』いくら太陽にそうお願いしても、もう暗い世界は戻ってこない。いつもと同じ明るい世界が目の前にあって、ほんの一瞬前の暗闇は夢だったんじゃないか、と思うぐらい実感がないんだ。

あれが何日も続く現象ならば、日の巫女に責任をとらせて殺害して、再びお天道様に顔を出してもらおうっていう気になるかもしれないけれど、パッと暗くなって、パッと明るくなって、もう二度と暗くならないのが皆既日食だ。目の錯覚のようなあの時間のために、神の巫女を殺そうという気になるかなあ、という気がおれはするんだよ。

まあ古代人の考えていることはわからないけれど、もし卑弥呼殺害が事実だったとしても、皆既日食はきっかけにすぎず、普段からよっぽど嫌われていたか、政争に巻き込まれたか、戦局がよほど悪くて(皆既日食の時、戦争していた狗奴国に勝てなかった責任をとって)人身御供が必要だったか、本当の殺害理由は別にあるんだと思うよ。

もうすでに世界は明るくなっているのに、もう一回暗くしてと願ってももう二度と闇は戻ってこないのに、マボロシのようなあの一瞬の闇のために、これまで平伏してきた神の巫女を殺害するっていうのはワの国の人のやることではない気がする」

イロハ「ふーん。あの皆既月食の間に、そんなことを考えていたんだ。目の前に皆既月食があるのに、過去の皆既日食のことを思い出していたなんて、人生楽しめないタイプだなあ。

もっと目の前の出来事を楽しまなきゃ。それが今を生きるってことでしょ?」

ハルト「 (´・ω・`) それはそうだね。

実はもう一つ考えていたことがあるんだ」

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違う場所で同じものを見つめている。天体ショーは肉眼で見るのがいちばん

イロハ「どんなこと?」

ハルト「昔の恋歌に『今夜、同じ月を、いとしいあなたも別の場所で同じ思いで眺めているでしょうか』みたいなのがあるの、知ってる?」

イロハ「うん。聞いたことあるよ」

ハルト「このハルトの愛しい人も同じ月を別の場所で同じ思いで眺めているだろうか。このスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンを。。。と思っていたら」

イロハ「思っていたら?」

ハルト「職場の同僚の男たちがみんな同じ月を同じ時間に別の場所から眺めていたことを後で知り、なんかゲンナリしたよ」

イロハ「ははは。一眼レフの望遠レンズで写真撮ってたんじゃないの?」

ハルト「そういう人たちがたくさんいたね。でも天体ショーは肉眼で見るのが一番だよ」

イロハ「そうだね。写真じゃ感じられないものってたくさんあるものね。だから私たちさすらいの旅人はインターネットの画像なんかじゃ満足できないよ」

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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このブログ著者の小説『ツバサ』
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
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