カタール・ドーハ・ハマド空港の謎の巨大な黄色いクマ
カタールのドーハでサッカーワールドカップがはじまっています。
わたしは何度もドーハに行ったことがあります。放浪の旅でカタール空港をよく使ったので、トランジットとしてドーハには何度も降り立っているのですが、しかし残念ながら空港から外に出たことがありません。
だからわたしのドーハの印象は……こちらの謎の巨大な黄色いクマです(笑)。
カタール、ドーハといえばこの謎の巨大なクマのぬいぐるみを思い出します。
なんなんでしょ、この子(笑)。また会いたいなあ。
サッカー日本代表ドイツ戦。DFアントニオ・リュディガーの「性格が悪い」「バカにしている」走り方について一言
そのドーハでサッカー日本代表がワールドカップをたたかっています。
初戦はなんども優勝経験のあるドイツ。勝てないと思われていた試合でしたが2-1で勝利しました。パチパチパチパチ(拍手!)
そのドイツ戦で、ディフェンダーの走り方が物議をかもしているようです。
ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーが、浅野拓磨選手とボールを競っているとき、太ももを高く上げた走り方をして余裕を見せたのですが、この走り方が「相手に対するリスペクトがない」とか「性格が悪い」とか「バカにしている」と批判されているようなのです。
でもわたしに言わせれば、それほど相手をバカにした走り方だとは思いません。非常に合理的な走り方だと思います。
もしも彼が太ももを高く上げない走り方をしていたら、それは「相手を舐めている」「リスペクトが足りない」ということになりますが、彼は思いきり太ももを高く上げて、大腿骨を遠方に放り投げるようは走り方をしています。
この走り方は速いのです。実際、浅野選手はドイツDFに追いつくことができませんでした。
かつてウサイン・ボルトも同じような走り方をしていた。
かつてウサイン・ボルト選手が、北京オリンピックで9秒58で金メダルをとったときにも、この走り方をしていました。太ももを高く上げて遠くに放り投げる、いっけんコミカルに見える走り方で、当時の世界最高記録を更新したのです。
嘘だと思う人はYouTubeなどで確認してください。2008年北京オリンピック100m決勝です。
わたしは走り方を解説した本を出版している著者です。走ることに関してド素人ではありません。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。走っている時の入力ワードを変えるだけで速く走れるようになります。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
× × × × × ×
この「大地を蹴るのではなく、太ももを遠方に放り投げるような走り」「支脚ではなく、遊脚で距離を稼ぐ走り方」のことを「ハサミは両方に開かれる走法」と呼んで本ブログでも解説しています。
逆説のランニング。ストライド走法の極意「ハサミは両方に開かれる走法」
また上半身が起き上がった状態のことを「ヤジロベエ走法」と呼んで、その合理性についても解説しています。
走りの技術。ヤジロベエ走法。腰椎の一点で上半身のバランスをとる走法
勝てば官軍、負ければ賊軍
くりかえしますが「大地を蹴るのではなく、太ももを遠くに放り投げる走り方」は速く走れるのです。ウサイン・ボルトもそうでしたし、浅野拓磨選手だって追いつくことはできなかったのです。
それにも関わらず批判されてしまうというのは、やっぱりドイツが試合に負けてしまったからだと思います。
このヒゲの目立つドイツ代表DFはアントニオ・リュディガー選手というそうですが、試合に負けてしまったばかりに、なまじ目立ったために生け贄になってしまいました。
快速でボールを追いかけたのにねえ。
まさしくこれこそ勝てば官軍、負ければ賊軍というやつでしょう。