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ロードバイクならばウサイン・ボルトに走り勝つことができる
ロードバイクならばウサイン・ボルトに走り勝つことができます。
ロードバイクのもうひとつの好敵手はクルマです。車は強敵ですが、市街地ならなんとか勝てる相手です。やつらは小回りがきかず、いちいち信号で停まるからです。
真の天敵は原チャリだと思っています。道路の端っこを走るという生息域がかぶっているからです。
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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。
●自転車通勤における四重苦について。
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。
ロードバイクのライバルは車。天敵はオートバイ
市民ランナーとしての私は、常にママチャリをライバルにしていました。ママチャリに追いつき、追い抜くことで走力を鍛えてきました。
ロードバイク乗りとしての私のライバルは、常にウサイン・ボルトでした。彼はわずかの逆風でも坂道でも勝てない超強力なライバルでした。しかし、ロードバイクならばウサイン・ボルトに走り勝つことができます。
ロードバイクならば人類最速ウサイン・ボルトに走り勝つことができる
もうひとつのライバルはクルマでした。車は強敵ですが、市街地ならなんとか勝てる相手です。
クルマはいちいち信号で止まりますし、渋滞している場合、市街地ではそれほどスピードを出せないからです。
市街地の場合、クルマの平均速度は時速35kmぐらいではないでしょうか。ロードバイクならばじゅうぶんに走り勝つことができます。場合によってはクルマはちょうどいい風よけにすらなってくれるでしょう。
天敵は原チャリ。オートバイにはまったくかなわず。
ロードバイクの天敵はオートバイです。時速100kmまで瞬時に達するオートバイにはまったくかないません。オートバイは信号待ちの車の渋滞をすり抜けていきますし、赤信号からの初動スピードでもかないません。
ホビーレーサー(アマチュアのロードバイク乗り)の最高速度ってどれぐらい?
しかし大型のオートバイならば、クルマと伍して道路中央を走るため「別種の生き物」だと視界から外して無視することができます。
問題は原チャリです。私はロードバイクの真の天敵は原チャリだと思っています。原チャリが天敵なのは、道路の端っこを走るという生息域がかぶっているからです。
原チャリも圧倒的な交通弱者に違いありませんが、それでもロードバイクには無類の強さを発揮します。
原チャリの信号待ちからの圧倒的な加速力にかなうロードバイクはありません。ビンディングシューズをクリートにはめている間に、はるか遠くまで走り去ってしまいます。
いちおう原チャリの法定速度は30kmです。その速度内であればロードバイクの方が速いはずなのですが(笑)。
原チャリには常に負けていました。ロードバイクの方が原チャリよりも強いと思う人はあまりいないと思います。
ロードバイクをどんなに漕いでもオートバイ、原チャリにはかないません。
人間はそれほど速くない
自分の肉体の力だけで人類最速の男よりも速く走れたという実感を私は持っています。ロードバイクという道具を使用していますが、まあ靴のようなものでしょう(笑)。
だからこそ、たかがサブスリーランナーに過ぎない自分が、ときどき川内優輝とか藤原新とかオリンピッククラスのマラソン選手を若干上から目線気味に語ってしまうんですね。一緒にマラソンを走ったら川内優輝なんてムチャクチャ速いんですが、ロードバイク乗りの私から見れば川内なんてクソ遅いです。こっちはウサイン・ボルトよりも速く走るという体験を日常レベルでしているんですから、そりゃ上から目線にもなろうってものです(ムチャ理論ですか?)。
オリンピックに出たマラソンランナーなんてたいして速くない
オリンピッククラスはキロ3分でマラソンを走りますが、キロ3分なんて時速20キロですから、ロードバイクならポタリングレベルです。時速30km法定速度の原チャリもサイクリングレベルなはずですが……原チャリはもっと速い交通生物です。
私はマラソン関係の書籍も出しています。オリンピックに出たような人たちがマラソン本を出す中で、どうして臆面もなくただの市民ランナーこんなことができるのかというと、オリンピックのマラソン選手なんてたいして速くないと実感しているからでもあります。
そう思わせてくれるロードバイクってすごいと思いませんか!?
運動効率はものすごくいいらしいですよ。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走る魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍で発売中。
本書を読めば、「ハサミは両方に開かれる走法」「アトムのジェット走法」「マンガに学ぶ実走」などの言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。