香港安宿事情

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【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者アリクラハルトの人生を旅しながら走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

『車泊でGO!!』YouTube動画 始めました。(grandma-cuisine

香港の安宿に泊まったことがあるでしょうか。私はあります。ずっと海外放浪、予約なし飛び込み安宿旅を続けてきましたからね。

諸国の安宿にくらべて、香港の安宿の顕著な特徴は雑居ビルの中の一角にあることです。

安宿というとたいてい建物そのものがホテル業を営んでいることがほとんどです。一階だけ喫茶店や食堂だったりする場合もありますが、安宿といえば、建築年数の古い建物を想像しておおむね間違いありません。一階~五階ぐらいの高さがせいぜいです。

ところが土地が狭いという香港の住宅事情によるのでしょうが、香港の安宿は雑居ビルのフロアの一角に存在しています。その雑居ビルがけっこうな高層ビルなので、安宿とは思えない高層からの景色が眺められたりします。まあ隣のビルも高いので「すばらしい景色」というわけにはいきませんが、高度感だけはあじわえます。

香港の安宿は15階にあったりします。他のフロアは事務所だったり、一般住宅だったりします。

そんな香港安宿の中でも、私的ベスト2をここで紹介します。とりあげたホテルは香港の安宿の象徴的なものです。

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監獄か? 刑務所か? 囚人船か? サクラホテル

日本人宿でした。やはりビルの一画にありました。

一緒に投宿したウチの妻は「監獄か!」と感想を漏らしていました。

ドミトリーではなく、いちおう半個室なのですが、狭い寝室が鉄格子のようなもので仕切られています。そんな監獄寝室が上下二段になっていて、ハチの巣のようになっています。

一般のドミよりも二段式の分だけスペースを有効活用できているわけでした。監獄でなければ、囚人船の漕ぎ手が眠る場所のようでした。眠っている人がいるのでしょう。いつも薄暗くて、ブキミでした。

男女共同の共有シャワーがあったのですが、そこも鉄格子で仕切られていて、女性が使う場合にはべニア板を立てかけて目隠しします。

網走刑務所か? と錯覚するようなホテルでした。

鉄格子のおかげでパーソナルスペースだけは確保できているという謎のドミトリーふうのホテルでした。

忘れられないホテルのひとつです。

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分娩台か? 重慶大厦・チョンキンマンション

香港の安宿は雑居ビルの中にあるといいましたが、中には雑居ビルのほとんどが安宿で構成されているビルもあります。いわば安宿ビルです。その最も有名なのが重慶大厦・チョンキンマンションです。

入国カードには、居住地の宿泊場所を記入する欄があります。私たちは宿予約なしの貧乏バックパッカーなので、その日、どこに泊るのかは、本当は現場に行ってみないとわかりません。そしていつも無名の安ホテルに泊まっているのですが、入国カードにそんなことは書けません。だからいつも適当なホテル名を書き込んでいます。私の定宿は「ヒルトンホテル」。ヒルトンホテル香港、ヒルトンホテル・バンコク、ヒルトンホテル・バルセロナ。ヒルトンホテル・パリ……これまでどれほどヒルトンホテルに泊まったことでしょう(一度も泊ってません。ときどきヒルトンホテルがない都市がありますので注意してください)。

ただし香港の場合は別でした。行く前から私の強い要望で「チョンキンマンションに泊る」ことだけは決めていたのです。それをウチの妻(当時は結婚前)はばか正直に入国カードに書いてしまいました。

「チョンキンマンション? 大丈夫か? 女ひとりで? 本当に大丈夫か?」とガチで入国審査官に心配されたというホテルが、重慶大厦です。まだ結婚前だったので姓が別で、女ひとりで泊ると思われてしまったわけですが……まあ、すくなくとも日本人旅行者のセレブリティが泊るようなホテルだとは入国審査官は思っていないようでした。

実際のチョンキンマンションは、安宿だけでなく、一般住居、飲食店、両替商、売店などが雑然と入ったまさに雑居ビルでした。とくに一階はひろくちょっとしたグランバザールのようになっています。インド系資本が流入しており、やたらとインド人がいました。エレベーターに乗って上にあがらないと安宿にはたどり着けません。

ドラマ『深夜特急』で大沢たかおが泊ったのがこの重慶大厦ですね。同じチョンキンマンション内の安宿でもフロアが変わると、経営者が変わります。

(女は)ペナン・イズ・ベスト

一緒に投宿したウチの妻は「分娩台か!」と感想を漏らしていました。

ベッドというよりも町医者が診察のときに使うフェイクレザーの長椅子みたいなものがベッドでした。股を開かないだけマシだろ?

ジャワートイレも、居住スペースも、何もかも狭く「寝れるだけ」というホテルでしたが、私にとっては忘れられないホテルのひとつです。

香港の目抜き通りネイザンロードにあって、有名なネオンギラギラのチャイナ・ウォーキングに最適だし、男人街も近いし、私はチョンキンマンションが大好きです。

「もう一回チョンキンマンションに泊ろうぜ」

妻を何度も誘うのですが、なかなかOKが出ません。

サクラホテル(今はもうないかもしれません)も、もう二度と泊まらないと言っています。

いいじゃん。一生そこで寝るってわけじゃないんだから、たまには監獄や分娩台で寝たっていいだろ!?

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