どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?
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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードをガチンコで競うようになるところまでを描いた自転車エッセイ集です。
※書籍の内容
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●ロードバイク乗りが、クロストレーニングとしてマラソンを取り入れることのメリット・デメリット
●ロードバイクとマラソンの両立は可能か? サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
初心者から上級者まで広く対象とした内容になっています。
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ルール・ド・おきなわ開催日に通常練習。悲しい……
本日『ルール・ド・おきなわ2018』が沖縄で開催されております。私の所属するロードバイククラブからも、市民レース 210kmの部に何名かが出場しています。クラブ最強の男が一日100km、月間3000kmの練習を積んで、行けるところまで先頭集団で勝負する覚悟だということです。頑張れ!
そんな中、私は地元で通常練習に参加してきました。畜生~。オキナワ行きてえ!
アウタートップの「ダンシング縛り」練習
集団練習ですが、今日は「B集団」で行くことにしました。
最速のA集団はまるで「野武士の集団」です。最初は美しいローテーション練習をしているのですが、最後はめいめい勝手に走ってものすごい速さの競争になります。気合の入った精神状態の時でないと、とても辛い練習になります。チギられるのは精神衛生上よくありません。
ところがB集団になると「マッタリ行きましょ~」感を一部の人が出してくるので、参加しやすくなります。「マッタリ」の人の後ろに付けば休めます(笑)。競争区間は一部あるものの、精魂尽き果てるところまではいきません。私としてはスピードに余裕がある集団なので、周囲に目線を配る余裕があります。
B集団C集団は、時々、独特の「縛り練習」をやって遊びます。多いのは「ダンシング縛り」です。アウタートップの「立ち漕ぎ限定」でずっと漕ぎ続けるというアソビ練習です。
人によると思いますが、私の場合、ダンシングは足よりも腕がつかれます。ティラノサウルスのように脚が太く腕がか細いためです。足はサブスリーランナーですが、腕は高等遊民(文人)みたいなものだからです。
ダンシングはロードバイクの上で腕立て伏せしているようなものです。腕がパンパンになって、とくに肩甲骨のあたりの筋肉が最初に悲鳴を上げます。
A集団の猛烈なスピード勝負とは違った意味で「苦しい練習」になります。
筋肉は使わなければ発達しません。自転車に乗って腕をパンプアップするというのも、ときにはおもしろいものです。
「インナーロー縛り」練習
ところが今日は一風変わったアソビ練習でした。「インナーロー縛り」練習です。一番軽いギア限定で必死に足を回して前に進もうというアソビ練習です。
必死にペダルを回しますが、進まねえ。進まねえ。全然進まねえ。この瞬間も「ルール・ド・おきなわ」ではチームの仲間が必死のスピードで走っているっていうのに漕いでも漕いでも前に進まねえ。いやどうも、集団についていけません。
そもそも私はスプリンター系で、重たいギアを力まかせに踏み込むタイプです。普段から軽いギアをクルクル回すタイプではありません。
マラソンランナー時代にピッチ走法で達成できなかったサブスリー(マラソン2時間台完走)をストライド走法で突破した経験から、ロードバイクでも本当に勝負するときには重たいギアを力まかせに踏み込んで走ります。ランニングの走法をロードバイクの乗り方にたとえるのならば、このような図式になります。「ピッチ走法=軽いギアをクルクル回す」「ストライド走法=重たいギアをブン回す」
自転車の教本には「軽いギアをクルクルまわせ」と書いてあります。私のやっていることはそれとは真逆です。しかしマラソンの教本にも「ピッチ走法で軽快に走れ」と書いてあるのです。しかし私はストライド走法の方が断然速く走れました。だからロードバイクでも本気のスピードを出す時はいつも重たいペダルを力の限りブン回して走ります。
ロードバイクの書籍を書くような人は元プロレーサーの人が多く、彼らはほんとうに「長距離走」を走っています。ジャパンカップは144km、ルール・ド・おきなわは210kmです。ルール・ド・フランスなどは連日の勝負です。ワンデーのスピードよりも、筋肉の回復がはやい人が勝つのです。元プロレーサーは著書の中で「自分の走り方」を紹介するために、しぜんと「長距離走」の走り方を推奨するのです。しかしホビーレーサーの勝負はつねに短距離勝負です。ですから「長距離走」の走り方ではなく「短距離走」の走り方をするべきなのです。
ホビーレーサーのスピード勝負は、いつも短距離勝負
軽いペダルをクルクル回す走法は筋肉にダメージを残さないための長距離走の走り方です。しかしホビーレーサーのスピード勝負というのは厳密には「長距離勝負」ではありません。たとえ100km走ってもロードバイクでは長距離とはいえません。ホビーレーサーの勝負はいつも「短距離勝負」なのです。だから短距離走の走り方をした方が有利なのです。短距離走の走り方というのは重たいギアを力の限りブン回せということです。
ロードバイクの書籍を書くような人は元プロレーサーの人が多く、彼らは「長距離走」を走っています。ジャパンカップは144km、ルール・ド・おきなわは210kmです。ルール・ド・フランスなどは連日の勝負です。ワンデーのスピードよりも、筋肉の回復がはやい人が勝つのではないでしょうか。
現に今日も重たいギアをぶん回すスタイルで、スピード競争区間では私がもっとも速かったのです。ところが「インナーロー縛り」練習をすると集団についていけません。
うおおおおおおお(必死にペダルを回す!)。だ、だめだ。ついていけない……。
みんなから置いていかれます。
やはり普段からクルクル回す乗り方をしている人は回すペダリングが上手です。
脚力にまかせて踏み込むペダリングをしている私はスカスカのペダルに体重が載せられず、いつもの乗り方ができません。体重はなるべくペダルに乗せて(推進力になる)、サドルには置かない(推進力にならない)のが鉄則です。しかしペダルが軽すぎて足に体重がかけられません。
しかたがないのでサドルに体重を乗せて、必死に足を回しますが、圧迫された股間がずれて尿道炎になりそうでした。
いやどうも。やはり人それぞれの乗り方があるということでしょう。
しかしこのような「ダンシング縛り練習」や「インナーロー縛り練習」は、気分がかわって楽しいだけでなく、自分の乗り方を見直すきっかけにもなります。
みなさんも積極的に取り入れていただきたいと思います。