どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
本当はどんなところなのか、短期旅行ではわからない
沢木耕太郎『深夜特急』に「ペナン イズ ベスト」という印象的な言葉で登場するマレーシアのペナン島。
バックパッカーのバイブル『深夜特急』がなかったら、私がペナンを訪れることはなかったでしょう。
プーケットのような紺碧のアジアンビーチリゾートをイメージして行ったのですが、海はそれほどきれいではなかったです。
世界中どんな場所でもそうですが、旅先にいるのはほんの一瞬なので、そこが本当はどんなところなのかは、1週間程度滞在しただけの旅行では判断することはできないと思っています。
旅行で感じたことは個人の印象に過ぎず、それを事実であるようにこのようなブログの読者が思ってしまうことは危険なことだと思っています。
たとえばカナダのバンクーバーが冬はおそろしく寒い場所だと聞かされても、私にはピンときません。私はバンクーバーマラソンを完走していますが、その時期はすこし肌寒い程度で、それほど寒くはありませんでした。むしろマラソンの後に行ったかわいらしい町バンフやコロンビア大氷原がおそろしく寒いと言われるのなら肌で理解できるのですが。
アジアンビーチは雨季と乾季に注意
私がペナンを訪問した時期はちょうど雨季でした。
アジアンビーチを訪れる時は雨季と乾季をよくチェックしてから行った方がいいです。海の色が全然違いますから。
写真で見る紺碧の美しいアジアンビーチは乾季の写真です。
雨季には汚れた川の水が海に流れ込むため、乾季ほど美しい海ではありません。土の色をした、日本にありがちな海の色になっていることがあります。
パラセーリングなど、ビーチリゾートアクティビティーは雨季でも充実していました。
海では金を取れませんから、地元民はアクティビティの売り込みに必死です。
ちなみにどうして日本のビーチにはパラセーリングないんでしょうかね。東南アジアにはやたらとあるのに。ヨーロッパにもあまりないですよね。バナナボートとか、ジェットスキー操縦体験とか、アジアンビーチには定番のものが、その他の海ではあまり見かけません。危険管理の都合なのかしら。
楽しいですよ、パラセーリング。そんなに怖くないし。浮遊感がたまりません。私のようなランナー、チャリダーは浮遊感はもっとも重視する感覚ですので、チャンスがあればパラセイリングにはぜひ挑戦することにしています。
パラセイリングというのはパラシュートをつけた状態で、牽引ボートに引っ張ってもらうことで宙に浮いて楽しむアクティビティです。
ペナンでは牽引ボートの速度が遅すぎて着水しそうになり、大声で助けを叫ぶハプニングがありました。叫び声に気づいて慌ててボートの速度を上げてくれたので、濡れたのは足だけで済みましたが、完全に着水してしまったらもしかしたら大変なことになっていたかもしれません。
ペナン・イズ・ベター
屋台などアジアンナイトの定番の楽しみは雨季でも乾季でも関係なくやっています。
ペナンでは安宿には不自由しません。予約なしでいくらでも泊まれます。安宿ですから窓から海は見えませんけどね。海などビーチまで歩いて行って見ればいいのです。
雨季というのは、文字通り雨がよく降る時期のことですが、この雨というのはしとしとと風情すらある日本の雨の慕情とは全然違うものです。熱帯特有のスコールという強烈な雨です。
私はペナンのジョージタウンでスコールに遭いました。空を黒雲が覆い、稲妻が光り、滝のような雨が降ってきました。それが2時間ほどで晴れるとは。日本では考えられない気象です。
雨宿り、という行為を日本ですることはあまりありませんが、スコールの中では雨宿りはせざるをえません。雨粒も大きく肌に痛いほどです。
そんなペナンでしたが、夕陽はこれまでに見た世界の夕陽の中でも最高のものでした。
西伊豆の夕陽とペナンの夕陽が私にとっては夕陽の東西横綱です。
乾季で海の色がイマイチだったので『ペナン・イズ・ベター』と私は呼んでいますが、世にも美しい夕日を見せてくれたペナンはやっぱり『ペナン・イズ・ベスト』なのかもしれません。