フライト時間の変更で飛行機に乗れなくなった場合は全額返金されるのか?

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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。小説『ツバサ』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』。Amazonキンドル書籍にて発売中。

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ギリギリの乗り継ぎは、フライト時間の変更で計画破綻する場合がある。

このページでは「航空会社の都合でフライト時間の変更があって乗り継ぎ不可になった場合、旅行をキャンセルしたら全額返金されるのか?」について書いています。

そもそも航空会社がフライト時間を頻繁に変更するのは、飛行機は1機が世界中を飛び回っているために、空港の都合や、清掃や、食事などの積み込みなど、ひとつの遅れが全体に影響して、結局、フライト時間をガラッと変更せざるを得なくなるそうです。

航空機のやりくりの都合で、フライト時間は変更になるのですね。

飛行機にはサマースケジュール(夏タイムテーブル)とウィンタースケジュール(冬タイムテーブル)というのがあって、夏に冬の予約をするとタイムテーブルがガラッと切り替わってしまうことがあるそうです。

キャセイパシフィック航空の場合、乗り継ぎ不可能という事情を話したら、航空券手配手数料も含めて、全額返金キャンセルに応じてくれました。

しかしそのお金は航空券を手配した旅行会社を通して返金されます。

航空会社が誠実でも、旅行会社が誠実でないと、全額返金キャンセルはできません。

私の場合は「消費生活センター」に相談して、全額返金キャンセルに成功しました。

その件についてはこちらをご覧ください。この記事の「つづき」になります。

消費生活センターに相談してみた結果、問題解決しました(実例つき)
はじめて「消費生活センター」を利用した経緯と、結果について書いています。消費トラブルがあった場合、泣き寝入りせずに、消費生活センターに相談してみるべきです。 チャージバックという相談者が想像もしなかった方法で問題解決してくれる可能性があります。
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航空会社のフライト時間の変更で乗り継ぎできず旅行がキャンセルとなった場合の対処法

今回のトラブルのそもそもの発端は航空会社のフライト時間の変更にあります。そのために航空機の乗り継ぎが不可能になり、バリ島への旅行そのものが成立しなくなってしまいました。

その件についての顛末をここに書いています。

原因者である航空会社(キャセイパシフィック航空)は「全額返金」を約束してくれました。ただし旅行会社を通じて航空券を買ったため、返金も旅行会社を通じてするということでした。

問題は旅行会社です。航空会社が全額返金すると言っているのに、旅行会社は全額返金してくれないのです。航空会社に支払った手配手数料を差し引いた金額だけを返すと言っています。

しかし航空会社に支払った手配手数料は、旅行会社に全額返金したと航空会社が言っているのです。

顧客サイドに全額返金されないのは、おかしいのではないでしょうか?

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フライト時間の変更で飛行機に乗れなくなった場合の対処法

6月ごろ(半年前)に、旅行会社eDREAMSで年末年始バリ島行きの格安航空券を購入しました。

香港経由バリ島行きです。

日本⇔香港、香港⇔バリ島ともにすべてキャセイパシフィック航空を利用するプランでした。

香港でのトランジットは2時間あり、十分乗り継ぎできることを確認して、旅行会社からチケットを購入した。

JALのマイルを貯めているので、支払いはもちろんJALカードでのクレジットカード払いです。

旅行の必携技術FFP『マイレージ』について。JALカード・特典航空券の活用事例
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ところが後日、重大な事案が発生しました。

キャセイパシフィック航空の都合で飛行機のフライト時間が勝手に変更となり、香港での乗り継ぎができなくなってしまったのです。

キャセイパシフィックCX5391(10:40香港着)からCX5350(12:30香港発)に乗り継ぐ予定だったのですが、

CX5391(15:00香港着)からCX5350(10:00香港発)にフライト時間が変更になってしまったため、乗り継ぎができなくなってしまったのである。

私が香港に到着する時間(午後三時)より先に、バリ島行きの飛行機が香港を飛び立ってしまう(午前十時)のです。

これでは目的地のバリ島に行けません。唖然としました。こちらはバリ島に行きたいのです。香港に行きたいわけではありません。

バリ島行きにケチがついたのはこれが二度目です。かつてはアグン山の噴火だったから諦めました。天変地異のため仕方がないと諦めて、目的地をクアラルンプール(マラッカ)に変更し、トランジット以降の航空券を買い足してなんとか旅を繋ぐことができたのでした。

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しかし、今回は人為的なミスです。そのために余計な出費が出るのは納得できません。すでに予約した航路をダブルで購入することは心理的にも嫌でした。

なによりもいい加減な旅行会社を儲けさせるわけにはいかないと思いました。私が黙って泣き寝入りしたら、また次に同じような被害者が出るに違いありません。

ここは断固、立ち上がることにしました。

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旅行会社eDREAMS。そもそも評判の悪い旅行会社であった

今回このトラブルに巻き込まれるまで知らなかったのですが、旅行会社eDREAMSはそもそも極めて評判の悪い旅行会社でした。

「キャンセル料無料のはずが請求された」とか「返金されるはずが返金されない」とか「対応にやたらと時間がかかる」とか、ネット上でメチャクチャに酷評されています。

今回の私のケースはフライト時間の変更によって乗り継ぎできなくなったトラブルです。第一原因者は航空会社キャセイパシフィック航空であって、旅行会社eDREAMSではありません。

ネット上の酷評を見て、最初、私は旅行会社eDREAMSの瑕疵かと思いました。他のお客さまとの兼ね合いで、フライトを勝手に変えたのは、旅行会社かと思ったのです。

ふざけるな、と思いました。こんな旅行会社を儲けさせるわけにはいきません。全額返金させてキャンセルする。それが正しい対応であるはずです。

「電話をしても日本語の話せないオペレーターが出てくる」というネット上の書き込みもありました。

私は迷いました。人生は一度きりです。年末年始は一年でもっともフライトの確保が難しい時期です。バリ島をキャンセルしても、今さら他のフライト確保はできない可能性があります。その上、全額返金されないぐらいなら、香港で遊んだほうがまだマシです。

しかし私は「バリ島に行く」という契約をしたのではないでしょうか? 今のままではバリ島に行けません。なんでこんなことになっているのでしょう。誰がいったい悪いのでしょうか?

長年の放浪旅のスキルを使って、日本から香港に行くフライトを一日早めて問題をクリアしようと思いました。香港で一泊すれば問題は解決します。

その予約のためeDREAMSに電話してみました。ネットの評判通り、全然電話が通じません。

eDREAMSに電話する際は、03-4588-8209に電話しては駄目です。全然つながりませんでした。

03-6837-2399に電話したほうがいいです。こちらの電話も自動音声を延々と聞かされることになりますが、用途選択のパートにさしかかったら1# を押して強制的にエラーを起こすと、係員につないでくれます。ショートカットキーのようなものです。試してみてください。

eDREAMSのオペレーターは中国人女性でした。いちおう日本語は喋れますが、やはり日本人と話しているようなわけにはいきません。

「私はバリ島に行きたいのです。香港に行きたいわけではありません。この乗り継ぎではバリ島に行けませんよね?」

と切々と訴えたが、「私どもは代理店でして、航空会社の都合なので…」の一点張りである。

対人なのに、音声案内ガイダンスを聞かされているようなものです。

日本語を理解できるだけマシですが、しょせんは外国人のマニュアル対応です。決まりきったワードしか喋れないのかもしれません。これでは問題解決できません。苦情対応者としては言語力不足です。日本市場を大切に思っているなら日本人を使いなさいよ。

日本語のよくわかる担当から折り返し電話してもらうことを希望したが、折り返し電話サービスはやっていませんとそっけない対応。

eDREAMSというのはおかしな会社で、メールで

「早急に(48時間以内に)以下の番号までご連絡ください。」

というかしこまったメールを送ってくるくせに、以下の番号というのがどこにも書いていなかったりします。

もらったメールに返信すると「NO VALID EMAIL ADDRESS」と、受信不可を知らせる状態でメールが戻ってきてしまうのです。

そのくせメールが届かなかったと思っていたら、2、3日するとちゃんと返信があったりするのです。

「届いてたんかい!」

と思わずメールにツッコミを入れてしまいました。

日本人はこのような会社とは付き合わない方がいいと思います。

このブログを読んだ日本人旅行者には他の旅行会社を使うことをおすすめします。

どうせ航空券の価格差なんて数千円でしょ? 他の旅行会社で買った方がいいですよ。

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なんでフライト時間はこう頻繁に変更されるのか? サマースケジュールとウィンタースケジュールの都合

ところでフライト変更ですが、これは旅行会社の都合による変更ではなく、航空会社の都合による変更でした。問題の発端は、フライト時間の変更だったのです。

フライト時間の変更さえなければ、旅行会社も、私も、何の問題もなかったのです。

おい、航空会社!! そもそもなんでフライト時間はこう頻繁に変更されるのよ?

一例ですが、先日、JALのマイルが貯まったので国際線特典航空券でグアム島行きを予約したところです。予約から1か月も経っていないのにフライト時間変更のメールが届きました。1時間ほどグアムに長く滞在できる変更だったので変更を了承しましたが、ここでもフライト時間の変更です。

なんでそんなにフライト時間を変更するのよ? 直行便ならまだいいけど、乗り継ぎ便のときに困るじゃないか。

航空会社の頻繁なフライト時間の変更について調べてみました。

その結果、航空機のやりくりの都合で、フライト時間は変更になるということがわかりました。

飛行機は1機が世界中を飛び回っているために、空港の都合や、清掃や、食事などの積み込みなど、ひとつの遅れが全体に影響して、結局、フライト時間をガラッと変更せざるを得なくなるそうです。

飛行機にはサマースケジュール(夏タイムテーブル)とウィンタースケジュール(冬タイムテーブル)というのがあって、運航スケジュールがガラッと変わってしまうことがあるそうです。

あまりにも早く予約すると(夏に冬の予約をすると)タイムテーブルがガラッと切り替わってしまい、トランジットがうまくいかなくなることがあるのです。

旅先にしてもシーズンごとに需要が違ってきます。たとえばパリなら6月はお客さんがいっぱいだが、11月はそれほどでもない、というように季節や旅先によって需給バランスは一定ではありません。サマースケジュールでは存在したフライトがウィンタースケジュールだと欠航便になったりすることもあるそうです。

そう考えると航空券を半年前に予約するというのは考えものかもしれません。でも日本の年末年始の場合、航空券が発売されたら即座に予約しなければ、ハワイ便なんてとても予約できませんよね?

直行便ならいいのですが、トランジットがある場合はフライト時間の変更で旅が続けられなくなる可能性があります。気を付けてください。

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キャセイパシフィック航空の座席指定料金とは何か?

私の場合は、便が変更になったわけではありません。同じ便の出発時間が変更になったのです。便名は同じです。

せめて日本→香港、と香港→バリ、が別の航空会社で、結果として乗り継ぎできないというのならまだ納得できる気がします。日本→香港はキャセイパシフィック航空、香港→バリはエアアジア航空だったら、両社の連携は取れなくて当然でしょう。

しかし同じキャセイパシフィックの乗り継ぎが、キャセイパシフィックの都合で乗れなくなるというのは、いくらなんでも理不尽な変更と言わざるを得ません。

もしこの手法が許されるのならば、計画的にフライト時間を変更して大量のキャンセルを出して、前者からキャンセル料金をせしめた上で、キャンセルで空いた席に別の旅人を乗せて、一つの座席で座席指定手数料二重取りすることができるではありませんか。詐欺ですよ、これは。

こちらはバリ島まで行く契約をしたと思っています。誰のせいで契約が不履行になったのでしょうか?

それは航空会社です。キャセイパシフィック航空の自己都合のせいなのです。

旅行会社eDREAMSにキャンセルの電話を入れたところ「キャンセルして全額返金することは可能ですが、座席指定料金13,140円はキャンセルできるかわからない」という返事でした。

「座席指定料金は旅行会社ではなく航空会社の取り分であるため返金を100%保証できない」

という意味だそうです。

この座席指定料金というのは、いったい何でしょうか? 座席の指定なんてオンラインでぽちっとクリックするだけのはずです。そんなものに13,140円というのは高すぎやしませんか?

これは根拠のある数字なのだろうでしょうか?

キャセイパシフィック航空のウェブページを調べてみました。すると、

『キャセイパシフィック航空では、旅行会社からご購入いただいた弊社航空券(160もしくは043から始まる航空券)の交換発行の手続きに対して下記の表に従い手数料を申し受けます。』

という記述が見つかりました。

格安航空券を変更したりキャンセルしたりする場合には1フライトあたり14USドル(2019年11月現在)を徴収するということらしい。

日本→香港→バリ島を往復するからひとり4フライトである。妻と二人分で8フライトなので合計112USドルかかるというのが13,140円の根拠らしい。1ドル117円で計算すればだいたい合っています。

この座席指定料金の返金に関しては、旅行会社eDREAMSにいくら言っても無駄です。これは航空会社キャセイパシフィック航空の問題なので「弊社では保証いたしかねます」という答えが返ってくるのは間違っていません。

eDREAMSの中国人女性がつたない日本語で「弊社では保証いたしかねます」と繰り返していたのは嘘ではなかったのでした。

この問題は航空会社(キャセイパシフィック航空)に問い合わせないと解決しません。

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フライト時間の変更によるキャンセルは手数料も含めて全額返金される

旅行者の自己都合でキャンセルしたなら手数料を徴収しても文句はありません。

しかし航空会社のフライト時間の勝手な変更で、泣く泣くキャンセルした旅行者から手数料を徴収するというのは納得できるものではありません。

これを許せば計画的なフライト時間の変更で手数料の二重取り(詐欺)が簡単にできることになります。

キャセイパシフィック航空に電話で問い合わせてみることにしました。

キャセイパシフィック航空の電話番号はこちら。

0120-46-3838

こちらの電話番号で、平日の昼間なら日本語で対応してくれました。

途中でマルコポーロクラブ番号というのを聞かれます。そんなものに入っていませんので、適当な数字を入力しましょう。でたらめな数字を入力しても、オペレーターが出てくれます。

とにかく人が出てくれないことには話になりません。

私の場合は、電話をしてから、

2.既に予約しているケース

1.直接購入した場合

で、適当なマルコポーロ番号を打ち込んで、オペレーターと話しをすることができました。

「バリ島に行きたいのに、キャセイパシフィックのフライト時間の変更によって行けなくなった。座席指定手数料も含めて全額返金キャンセルできるのか訊ねたい」

と明快に質問しました。

「こちらの事情も踏まえた上で、座席指定手数料が返金できないなら、返金できないとはっきり教えてほしい。その理由も教えてほしい。理由によっては消費者庁の「消費者ホットライン」に相談させてもらうつもりである」

と、今後の対応についてもはっきりと伝えました。

「差し支えなければ、会社としての回答を確認の上、折り返し電話してほしい

と伝えたところ、折り返し電話で対応してくれました。

さすがキャセイパシフィック。eDREAMSとは対応が違うね。ちゃんと日本人のオペレーターが出てくれたし、そもそも何が何でも折り返し電話の対応はしない、なんておかしいと思う。そんな会社の方針そのものが信頼に値しないよ。

しばらく待つと、折り返し連絡がありました。

「座席指定手数料も含めて全額返金します」という回答でした。

Cathay-Pacificでは、電話等のやり取りの履歴を全部記録しています。

イードリームスがキャセイと交渉した履歴もすべて残されていました。

「手数料も含めて全額返金するという私との交渉もすべて履歴に残してもらう」よう依頼して電話を切りました。

これにて一件落着のはずです。

航空会社は誠実な対応をしてくれました。今後の交渉相手は、旅行会社eDREAMSです。

ところが——旅行会社eDREAMSは誠実な対応をしてくれませんでした。

一件落着ではなかったのです。

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消費生活センターに相談し、全額返金キャンセルできるまで

eDREAMSが誠実な対応をしてくれず、その後もこの件ではもめることになりました。

そして最後には「消費生活センター」に相談して、いちおうの解決を見ることになりました。

クレジットカード会社がeDREAMSがピンハネした手数料を立て替えて支払ってくれたのです。

とりあえず旅行者(私)は救われました。

しかし本当に悪いのはクレジットカード会社ではなく、全額返金しない旅行会社です。

あとのことは後日、クレジットカード会社と旅行会社eDREAMSが交渉して解決していくということです。

クレジットカード会社さんには、迅速に対応してもらい、たいへん助かりました。感謝します。

おそらくそれが「消費生活センター」の実力なのでしょう。

その経緯についてはこちらを参考にしてください。

消費生活センターに相談してみた結果、問題解決しました(実例つき)
はじめて「消費生活センター」を利用した経緯と、結果について書いています。消費トラブルがあった場合、泣き寝入りせずに、消費生活センターに相談してみるべきです。 チャージバックという相談者が想像もしなかった方法で問題解決してくれる可能性があります。
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楽しかった。バリ島よ、さらば

最後には「消費生活センター」まで介入させて、私の場合は、旅行を全額返金状態でキャンセルすることができました。しかし本来、それが私のしたかったことではありません。

私はバリ島に旅行に行きたかったのです。

全額返金キャンセルされれば望みは達成、ということではありません。

わたしはバリ島に行きたかったのです。それがフライト時間の変更によって乗り継ぎができなくなって行けなくなってしまいました。わたしはは被害者なのです。

アグン山噴火によるフライト欠航につづいて、二度目の渡バリ失敗です。

こう何度も行けないと、バリ島が来るなと言っているのかもしれないと思います。運命に導かれる生き方をしましょう。もう生涯バリ島に行くことはないでしょう。

運命に導かれる生き方をしよう。失意の場所で、今まで以上の幸せを探すことが運命を生きること
挫折を恐れて踏みとどまるのではなく、挫折さえも運命になると信じて、勇気をもって新しい世界に踏み出していくこと。それが運命に導かれる生き方です。失意の場所でも命を燃やして、新しい何かを見つけ、満足を得ること。人生が前よりもよくなっていくこと。すると運命に導かれていると思える瞬間が必ず来ます。

今回も、LCCの片道航空券を買い足すなどの「力技」を使えばバリ島に行けないことはなかったかもしれません。しかしそれはしませんでした。

バリ島は全額返金キャンセルして、年末年始はマレーシアのコタキナバルに行くことにしました。

人生は短く、まだ行っていない場所はたくさんあります。ケチのついた場所に何度もこだわっている時間はありません。バリ島よ、さらば。

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★★

サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
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雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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●◎このブログ著者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』◎●
書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説 (民明書房) | アリクラハルト | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
Amazonでアリクラハルトの読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説 (民明書房)。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
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◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

Amazon.co.jp: 帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル (民明書房) eBook : アリクラハルト: 本
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随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
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韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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ドラクエ的な人生
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