このページでは平成が令和に変わる平成31年4月26日から令和元年5月6日にかけてのゴールデンウィークに桜前線を追いかけて東北地方桜旅を車中泊大遠征10泊11日した時の記録をまとめたものです。
(結論)「桜前線なんてものはテレビの中にしか存在しない」
みなさんもこの記事で同じ体感をしてもらえたらと思い、たくさんの桜写真をアップしています。また、車中泊の長期遠征というものがどういうものなのか。参考になればと思っています。
読んでいただきたいネタは、
・ゴールデンウィークの大渋滞に巻き込まれない方法
・上杉謙信の関東遠征に雑兵が従ったのは豪雪・避寒のため(新説)
・五能線ミステリー。お岩木山は二度あらわれる。
・三内丸山縄文遺跡は世界遺産間違いなし。
・玉川温泉はもっと世界的に有名な場所になることができる。
などでございます。
さあ、出発しましょう。忘れ物はありませんか?
ごらんあれが竜飛岬、北のはずれと見知らぬ人が指をさす
阿久悠作詞『津軽海峡・冬景色』。この曲が無かったらわざわざ龍飛崎に来ることはなかったのではないだろうか。
だって北のはずれじゃないもん。龍飛崎。どうみても大間の方が本州最北端である。
大間の方が北にあるのに、作詞家の阿久悠が北の果てに龍飛を選んだのは語呂だろうな。大間だとマグロが食いたくなっちゃうもんなあ。
龍が飛ぶ岬の方が、旅立ちにふさわしい名前だもの。
ここはおれでもあえて龍飛崎を選ぶと思う。
恋に破れて故郷に帰る歌だが……。
龍飛崎には『津軽海峡・冬景色』の碑があった。
ボタンを押すと2番から曲が流れる。
「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと、見知らぬ人が指をさす」
それだよ。それが聞きたかったんだよ! という旅行者の心をよくわかった「できた碑」でした。
風の岬は本当に風が強かった。
これが幼い頃、おれの心を掴んだ黒神のため息なのか、と思ったものです。
平成よ。さらば
いよいよ平成最後の日だ。平成が沈んでいくその瞬間をイロハと二人で見たかった。
そのためには日本海側のいい場所で今夜は過ごそう。
ちょうど津軽半島に「チェスボロー号遭難慰霊碑」というスポットがあった。
チェスボロー号というのは、1889年にアメリカ船が津軽沖で座礁沈没。村民が23人中4人を助けたという遭難救助の碑である。
同様の事件にエルトゥールル号遭難事件がある。
こちらは1890年和歌山県串本町でトルコの軍艦が座礁沈没したものをやはり村民が救助したという碑である。
587名が死んで69名が助けられたという。
エルトゥールル号の方は映画にもなり有名だが、チェスボロー号の事件ははじめて聞いた。
平成最後の夕日スポットを探して、偶然たどり着いた場所に、たまたまあった碑なのである。
その場所で初めて知った事件だった。
チェスボロー号の方が先なのに、エルトゥールル号ばかり有名なのは、海難事故の規模が原因ではあるまい。
やはり親日的なトルコ人がエルトゥールル号のことを恩として忘れていないのに対して、自国にしか興味がないアメリカ人がチェスボロー号のことを知らないことが最大の原因だと思う。
恩返しストーリーがないと美談になりにくいから、マスコミにも取り上げられないからだろう。
しかし困った人を放っておけない人々のやさしい気持ちは津軽も紀州も同じだなあ。
展望台もあるのだが、雨の中、平成最後の夕陽は見られず。
静かに暮れていく。
平成よ。さらば。
令和元年5月1日(水)令和よ、こんにちわ
桜を追いかけて車中泊大遠征も6日目になります。
雨の東北です。
平成最後の夕陽も見らせませんでしたが、令和最初の朝日も雨のため眺めることはできませんでした。
この旅恒例の5時半出発です。
本州最北端の大間を目指す途中、とうとう全国レベルの桜の名所の前を偶然通りかかりました。
※※桜前線を追いかけて! 車中泊GW東北地方大遠征の旅はこちらから※※