東日本大震災実見記

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闘牛について語るのと、闘牛場に入り込むのとは全く別のこと

もう時効だから言ってしまうが、私は東日本大震災を直後に東北の廃墟を見ている。

今日は3月11日。あの大震災から9年が発生した。

こんなことを書くと不謹慎かもしれないが、震災直後に車を飛ばして現地を見に行った。震災の救援ボランティアのような立派なものではない。もっと被害直後の段階で、完全な物見遊山として見に行った。

まだ常磐自動車道が福島の放射能で通行止めになる前の話しだ。まさか原子力発電所が爆発していようとは。。。震災の直後は常磐自動車道は通行できたのである。その後通行止めになる個所を通っているから、私は被曝しているというわけだ。

原発事故のことは後で知った。

震災の直後に見に行ったのは、被災直後でなければ意味がないと思ったからだ。テレビの映像で震災の映像は流れていたので、現地の映像は知っていた。しかし悲惨さが心の底からの実感として迫ってこない。それはまるで敗戦直後の焼け跡の日本の姿がリアルに実感できないように。

9年前、たまたま私は太平洋戦争の書物を読み漁っていた。しかしいくら「悲惨だった」と文章で説明されても、書物の中に出てくる廃墟のイメージがどうしても実感として迫ってこなかった。

実際に見てみなければ実感として湧いてこない。アリーナで闘牛について語るのと、闘牛場に入り込んで猛牛の角の脅威にさらされるのとは全く別のことだ。

物書きとして、体験したものの強みというものを、知っていた。血が吹き出るような生々しい実感で、作家は文章を綴っていく。ヘミングウェイ開口健がわざわざ戦場に行ったというのはつまりはそういうことなのだ。

敗戦直後の廃墟の実感がわかない。。。阪神淡路大震災の震災後、ボランティアで現地に行かないかという話しを断ったことが悔やまれた。敗戦直後の日本人がどのようにして立ち上がって経済大国を築いていったのか、せめて阪神大震災の直後の廃墟のイメージがあればわかるのに。。。そう思っていたところに東日本大震災が起こったのである。

ただちに私は東北地方に向かったのである。ただ、見るために。

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津波の被害は東北全土ではなく、海辺の皮一枚だけ

震災直後の風景で、いちばん印象的だったのは大船渡である。船が陸地に乗り上げちゃっている衝撃的な写真が有名であるが、あれが大船渡である。街はぐちゃぐちゃだった。車は進めず、にっちもさっちもいかず、バックで戻るしかなかった。

逆にきれいさっぱり何もなかったのが女川である。木材などのゴミでぐちゃぐちゃだった大船渡や気仙沼と違って女川はきれいさっぱり何もなかった。市街地がすべて津波に流されてしまったからである。

震災直後の現地をドライブしたものとして、多くの人が言わないことをここで言っておこう。

報道でしか現地を知らない人はまるで東北全土が被害に遭ったかのように思っているが、実際はそうではない。

ひどい被害に遭ったのは海辺の皮一枚である。このことは強調しておきたい。

日本は山国だから海のそばまで山が迫ってきている。だから漁村は狭いところに家が貼りついているのだが、津波のは山で終わりだった。

川の周囲だけは川から津波が遡上したような場所があったが、基本的に山の向こう側は何ともなかった。食料はじめ物資もあった。

さすがの津波も山は越せなかったのだ。

めちゃくちゃになったのは海辺の皮一枚である。人間でいえば擦り傷に似ている。皮膚はぐちゃぐちゃだが、奥は何ともなかった。それを知っているのは震災直後に現地を見たからだ。

がんばろう東北」というスローガンが、あたかも東北全土が大被害を受けたかのように錯覚させているのかもしれない。

しかし実際には、山の向こう側は津波の被害はなかった。メチャクチャだったのは皮一枚だった。それが事実である。

ものすごい廃墟だった。津波の被災地は悲惨だった。ぐちゃぐちゃだった。地獄絵図だった。平穏無事な日常が一瞬でメチャクチャになる。

その廃墟のイメージがこの目に焼き付いている。

私は現地で、震災直後にこの目でそれを見て、そのことを知っている。

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比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人

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ソウル日本人学校の出身です。応援おねがいします
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