蚊を絶滅させろ!【追記】

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人間を一番殺しているのは蚊だそうです。

人以外で、ですが。(人間を一番殺しているのは人間です)

蚊が血を吸う時に、病気を媒介するのです。
注射針を替えずに使い回しするようなものだと考えれば、すぐに理解できる感染経路ですね。

ジカ熱、デング熱、日本脳炎、マラリア等、蚊が媒介する病気によって人類はバタバタと死んでいきました。

蚊は人を刺した時、刺されたことを気づきにくくさせるために麻酔成分の入った唾液を注入するのだそうです。そしてそのおかげで血が凝固しにくくなるのだとか。

なんて憎たらしいやつなのでしょうか。蚊の野郎こそ、人類の天敵なのです。

この稿では、蚊を絶滅させる可能性を探り、現状でいかにして蚊と対峙しつつ夏をやり過ごすかについて書いています。

この記事は下記ツイートの詳細版です。

【この記事を書いている人】

瞑想ランニング(生涯総距離は地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。
山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。槍・穂・西穂縦走。富士登山競争完走。日本山岳耐久レース(ハセツネ)完走。などなど。その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。インドネシア。マレーシア。ニュージーランド。タイ。ベトナム。カンボジア。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の27ケ国。NYとハワイを別とする数え方なら100都市をこえています。
国内では車中泊の旅で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。

この稿の内容は以下のとおりです。

人類の天敵、それは「蚊」

刺されたらとにかくかゆい。それが蚊です。掻きむしって皮膚がボロボロになってしまいます。

眠っていると、羽音を立てて襲ってきます。耳障りな音で眠れない。。。

およそ蚊ほど憎たらしい生き物は他にいないのでないでしょうか。

吸血一族め。なんでこんな生物がこの世に存在しているのでしょうか。

制空権を握ったナチスの爆撃機のように空から攻撃してきます。

痛かったり、痒かったりしないのならば、すこしぐらいの血なら分けてやらないでもないというのに、刺されてから二三日は痒くて不快な日が続きます。

心底、蚊を憎んでいます。

私は車中泊が大好きで、海辺に車を停めて寝たりします。
黄昏れていく大空。星月夜を照らす灯台の灯。闇を破る朝の光。
世界は美しく楽園のようです。ただしあいつさえいなければ。
そうです。あいつ。それが蚊です。

蚊を退治した人にノーベル賞をあげるべきだ

『蚊 絶滅』でググってみてください。

遺伝子操作で繁殖能力のない蚊をつくり、激減させることが可能だそうです。

わたしがどれほどこの実験の開始を待ちわびていることでしょうか。

できるなら、何で今すぐやらないんだ。

いつやるんだ。今でしょう!

ハア、ハア…。

生態系への影響が心配ならば、どこかの離島で実験すればいいと思います。
なんなら日本列島全土で実験すればいい。
どうせ世界は蚊でいっぱいです。日本から蚊がいなくなったって、世界は何も困りません。

蚊さえいなくなったら、どれほどアウトドアが楽しくなることか。
むしろ蚊が嫌いだからアウトドアはやらないという人が大半なのではないでしょうか。

この世界を楽園に近づけるためには、蚊を絶滅させなければなりません。

どうか、その遺伝子技術を日本で使ってください。実験台によろこんでなりましょう。

もしかして反対がこわくて、二の足を踏んでいるのでしょうか?

「遺伝子操作はよくない」
「生態系にどんな悪影響があるかわからない」
「蚊でさえも生き物なのだからいたわるべきだ」

この世には「蚊」にさえ見方する人がいるのです。バカジャナカロウカ。。。

そういう人は「自分の意見こそ良心的だ」と自分に酔っているのではないかと思います。
神の代理人にでもなったつもりでしょうか。

まず自分がマラリアに感染してから、発言するべきでしょう。

今こそ、人類の総力をあげて、蚊を絶滅すべきです。

蚊の野郎! (昨日、刺されました)

どうか蚊を絶滅する研究に光が当たりますように。

私は心からそう願っております。

蚊が絶滅したってトンボがいなくなるぐらいで別に人類は滅びやしないよ。

それに蚊は日本に110種類ほどいて、吸血するのは10種類ほどだけだという。その吸血10種だけ絶滅させるなら何も問題ないのでは?

むしろ蚊を絶滅させる有効な発明をした科学者にノーベル賞を授与すべきではありませんか?

長寿命リチウム電池よりも、青色発光ダイオードよりも、蚊の絶滅の方がずっと人類に寄与するはずではありませんか。

人類の健康、寿命を脅かす存在が蚊なのです。
楽園のアウトドアを楽園でなくするのは蚊なのです。

これまで人類はたくさんの種を絶滅させてきました。生き残ってほしかった生物はたくさんいます。

ジュゴンの倍ほどの大きさだったステラーカイギュウとか、ダチョウよりもさらに1mもデカいジャイアントモアとか。もちろんマンモスとか。

惜しまれる生き物を幾らでも絶滅させているのに、天敵の蚊をのさばらせておくというのは、話が違うと思います。

どうか蚊がこの地球上からいなくなりますように(祈)。

万が一、蚊の絶滅実験が成功して、日本の生態系に重大な影響が生じても、蚊なんて諸外国からいくらでも輸入できるので心配無用です!

トキやコウノトリを再生させるのとはわけが違います。蚊なんて簡単に復活させられますよ。

だからこそ科学の鉄槌を吸血野郎にくらわせてやればいいのです。

人類は他の生き物を滅ぼす名人だったはずです。

だからまずは蚊から。蚊を滅ぼしてください。

西郷隆盛を死地に追い詰めたのも蚊?

幕末維新の英雄、西郷隆盛は「島流し」されたことで有名です。
奄美大島への島流しに比べて、沖永良部島への島流しは完全に罪人扱いだったそうです。

牢獄に監禁され、雨風よりも蚊の襲撃に西郷は悩まされたといいます。
何百匹という蚊が襲撃してくるのを避けることもできず、ひたすら刺され続けたという……拷問過ぎる。

西郷は蚊を媒介にしたバンクロフト糸状虫(フィラリア感染症)に感染し、死ぬ直前には睾丸が人の頭ほどに膨れ上がっていたとか……巨鳥モアは見たくても、巨大睾丸は見たくない。

蚊に由来する病のために、西郷は自分がもう長くは生きられないことを知っていたために、武士らしく戦場に散るために西南戦争に身を投じたという説もあります。

牢獄そのものよりも、野ざらしの蚊の襲撃の方が耐えがたいでしょう。つらかったろうな。

私などは蚊が密集する藪などは火炎放射器で焼き払ってやろうと思うことがあります。

不快・衛星害虫の超絶第一位、それが蚊だと思います。

夏の夜に屋外で気持ちよく眠れないのは、蚊がいるせいです。
蚊さえいなければ、夜風が気持ちいいのに。
月をながめて、風に吹かれて眠れるのに。

蚊さえいなくなれば、冷房にかかるエネルギーをだいぶ節約できるはずです。

蚊を殺すのは正義であり、エコでもあります。

蚊を絶滅せよ!!!!!

現代の蚊対策テクノロジー3選

このように蚊の存在は決して放置していいものではありません。

年間70万人ほどの人が蚊のために死んでいるそうです。

ハイテクによる蚊の絶滅が可能になるまでは、現在のテクノロジーで蚊を避けて生きるしかありません。

根治はできない対症療法ですね。

現在のテクノロジーでの蚊対策3選です。

蚊取り線香

蚊取り線香って本当は効かないんじゃないか、と思っている人はいませんか?
同じような疑問をいだき、実験している人がいます。

30秒ほどでマヒして蚊は飛べなくなりました。蚊取り線香は効くのです。殺虫剤成分が入っていますからね。

完全に殺せないようですが、飛べなければもはや恐れるに足りません。

私の実感でも、車中泊で殺しきれなかった蚊に業を煮やして蚊取り線香を焚くと、いつしかうるさい羽音が消えます。やはり蚊取り線香は効くのです。

問題は、煙いことと、におうことです。

人体への害はほとんどないとされていますが、煙を肺に吸い込むのですから体にいいわけがありません。

蚊取り線香は煙の中に殺虫成分が含まれていますから、風上の下部に置くのが鉄則です。煙は下から上に、風上から風下に流れるからです。

蚊を物理的に撃墜できないときの最後の手段として私は「蚊取り線香」を活用しています。

見失った山岳ゲリラを絨毯爆撃するような気持で「蚊取り線香」に火をつけます。

毒殺です! 凶器はと消える完全犯罪です!! 死体も残りません。

電撃ラケット

我が家では、蚊を発見したら、電撃ラケットで「蚊取りバドミントン大会」が開始されます。

電撃ラケットのメリットは空気を一切よごさないことです。

また蚊を撃墜したときにはゲームクリアしたような快哉があります。

血を吸った蚊を電撃すると、電気がバリバリと光ります。

神の雷撃を思い知れ! 吸血鬼め!!

飛んでいる蚊を撃墜するコツですが、蚊は左右に叩き潰すよりは、上下に叩き潰した方が殺しやすいそうです

空飛ぶ針は2枚の羽根を一秒間に500~600回も羽ばたかせて飛んでいるそうです。

電撃ラケットを使う時には下からふわっとキャッチするように使うと、よく殺せます。

しかし、敵もさる者。

蚊のやつは黒いところ暗いところを好んで休むためになかなか視認できません。

飛んでいる時が発見のチャンスですが、蚊細いやつなのですぐに視界から消えてしまいます。

蚊を視認できないと殺せないのが電撃ラケットの欠点です。

蚊がみつからず30分以上も経ち、すっかり目が覚めてしまうことがあります。

こちらの電撃ラケットの進化系として、吸引して電撃する「蚊取りスティック」という商品もあります。
私は以前、掃除機で蚊を吸い取っていたことがありました。たしかに広範囲に吸ってくれると、空飛ぶ吸血針の撃墜率は跳ね上がります。
掃除機と電撃ラケットのハイブリッドの「蚊取りスティック」は有効なアイディア商品ですね。
ちなみに蚊は掃除機に吸い込まれてしまうほどの飛翔力から扇風機(弱)を身体に直接吹きかけるだけで吹き飛ばされてしまうから刺されないと紹介しているサイトがありますが、ウソです。

人体は立体だからどうしたって陰(風の当たらない部分)ができます。そこを刺されますので気をつけてくださいね。

蚊帳

西郷隆盛も牢屋の中にせめて蚊帳を張らせてもらえたら、監禁生活もだいぶ楽になっただろうに。

「おいは監禁の刑でごわんど。蚊の刑ではありもはん」

と主張したかっただろうな。

最近ではテント型の蚊帳が売られています。

こちらに入れば、プーンと飛ぶ音は気になりますが、蚊にさされることはありません。

ときどき蚊が蚊帳の中に入ってきて耳元で羽音がするときがあります。

そういう場合も心配はいりません。

蚊帳が白いのには理由があります。黒い蚊を簡単に発見できるためです。

万が一中に入ってきても、居場所さえわかればこっちのものです。狭い蚊帳の中では逃げ場がありません。憎き天敵も、簡単に殺すことができます。

蚊帳というものは、すばらしい大発明です。これほど効果を発揮するものは他にありません。

テント型の蚊帳は、購入して本当によかったと思っています。

蚊取空清

蚊帳と同じく健康第一の人のために蚊取空清という製品があります。
蚊取り線香は強力ですが、目など粘膜がチクチクしたり、閉め切って使うと頭が重くなることがあります。
殺虫剤の煙ですから人体に限りなく無害とはいえ、いいわけがありません。
できれば空気を汚したくないですよね。
PM2.5対応のような高機能マスクなら別ですが、蚊取り線香の煙は通常の花粉症マスクでは防護できないそうです。
PM2.5対策といえば空気清浄機ですが、空気清浄機に蚊取りの機能を付加した「蚊取空清」という製品があります。
蚊が好む黒ボディとUVライトで蚊を呼び寄せて、空気清浄機の吸引によって吸い寄せられた蚊が、粘着式の「蚊取りシート」にくっつくという仕組みです。
一切、空気を汚さないのが最大のメリットですね。

車のウインドーネット(バグネット)

車中泊の必需品は車のウインドーネット(バグネット)です。

車内で蚊取り線香を焚く場合、窓を開けて換気しつつ使うといいでしょう。

また風通しをよくすることで夏の暑さを和らげてくれます。

外から見えなくなるのでシェードの効果もあります。

一石三鳥の車中泊の必需品です。

超音波駆除リストバンド

超音波でメスの蚊を追い払うというハイテク器機。蚊の天敵トンボの周波数を発しているそうです。蚊が逃げていくという理屈ですね。
いくら人体に無害といっても毒には違いない蚊取り線香と比較すると、完全に人畜無害です。
殺せなくても、刺されなければいいじゃないか、という商品ですね。

まとめ(アウトドアが楽園であるために)

対症療法よりも、根治根絶の方がいいに決まっています。

人類対蚊の戦争と思って蚊学者と政府は吸血昆虫にハイテク宣戦布告をしていただきたいものです。

蚊が絶滅しても誰も困りません。

むしろアウトドアは楽園になるでしょう。

アウトドアが楽園であるためにも、不快衛生害虫を根絶してもらいたいものです。

しかしそれよりもICTのインフラ整備の方が大事だという人の方が多い世の中ですから、自分の身は自分で守るしかありません。

ハイテク戦争が行えない以上、電撃ネットのような物理的な攻撃か、殺虫剤で毒殺するか、網を張って棲み分けするかぐらいしか現状では手の打ちようがありません。

蚊は人類の寄生虫です!

蚊に絶滅の鉄槌を!!

そして万が一、刺されてしまったら、おとなしくこいつを塗りましょう(笑)。

ンギモヂイイイイィィ!!

2020.8.20追記【遺伝子を組み替えによる吸血蚊の絶滅計画の採択】

上記で述べた「遺伝子組み換え蚊」による吸血蚊の絶滅計画がアメリカ・フロリダで正式に採択されたそうだ。

ほら見ろ。どうせ誰かがやるんだから、我が日本が率先してやれって言ったでしょうが。

【悲報】ノーベル賞は持っていかれました。

計画の詳細は下記のとおり。

『遺伝子を操作した7億5000万匹あまりの蚊を、2021~22年にかけて米フロリダ州フロリダキーズに放つ計画が、地元当局に正式承認された。

実験に使う「OX5034」と呼ばれる蚊は、幼虫の段階で死ぬメスの子孫しか生まれないよう遺伝子を操作されている。蚊が血を吸うのは卵を産むメスのみで、オスの蚊は花蜜しか吸わないことから感染症を媒介させることはない。』

出展CNN

遺伝子組み換えた蚊7.5億匹を放つ計画、地元が承認 米フロリダ州
遺伝子を操作した7億5000万匹あまりの蚊を、2021~22年にかけて米フロリダ州フロリダキーズに放つ計画が、地元当局に正式承認された。この計画に対しては地元住民が反対運動を展開してきた経緯があり、環境保護団体は「ジュラシックパーク実験」と...

計画の進捗を注視していきたい。

願わくば大成功して、世界中から吸血蚊がいなくなりますように!!

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。トウガラシ実存主義、新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

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●◎このブログの著者の書籍『市民ランナーという走り方』◎●
書籍『市民ランナーという走り方』Amazonにて発売中
雑誌『ランナーズ』のライターだった筆者が贈る『市民ランナーという走り方』。 「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか? いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状打破、自己ベストの更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。 ●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」って何? ●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム? ●ピッチ走法とストライド走法、どちらで走るべきなのか? ●ストライドを伸ばすための「ハサミは両方に開かれる走法」って何? ●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは? ●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は? 本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。 ※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。 あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。 その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。 ●自転車通勤における四重苦とは何か? ●ロードバイクは屋外で保管できるのか? ●ロードバイクに名前をつける。 ●通勤レースのすすめ。 ●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。 ●ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない作法。 などロードバイクの初心者から上級者まで対応する本となっています。
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●◎このブログ著者の小説『ツバサ』◎●
小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは小劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。そんな中、恋人のアスカはツバサのもとを去っていきました。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。離れたくない。その叫びだけが残った。全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自身が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「それは言葉として聞いただけではその本当の意味を知ることができないこと。体験し、自分をひとつひとつ積み上げ、愛においても人生においても成功した人でないとわからない法則」 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説
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×   ×   ×   ×   ×   ×  (本文より)知りたかった文学の正体がわかった! かつてわたしは文学というものに過度な期待をしていました。世界一の小説、史上最高の文学には、人生観を変えるような力があるものと思いこんでいました。ふつうの人が知り得ないような深淵の知恵が描かれていると信じていました。文学の正体、それが私は知りたかったのです。読書という心の旅をしながら、私は書物のどこかに「隠されている人生の真理」があるのではないかと探してきました。たとえば聖書やお経の中に。玄奘が大乗のお経の中に人を救うための真実が隠されていると信じていたように。 しかし聖書にもお経にも世界的文学の中にも、そんなものはありませんでした。 世界的傑作とされるトルストイ『戦争と平和』を読み終わった後に、「ああ、これだったのか! 知りたかった文学の正体がわかった!」と私は感じたことがありました。最後にそのエピソードをお話ししましょう。 すべての物語を終えた後、最後に作品のテーマについて、トルストイ本人の自作解題がついていました。長大な物語は何だったのか。どうしてトルストイは『戦争と平和』を書いたのか、何が描きたかったのか、すべてがそこで明らかにされています。それは、ナポレオンの戦争という歴史的な事件に巻き込まれていく人々を描いているように見えて、実は人々がナポレオンの戦争を引き起こしたのだ、という逆説でした。 『戦争と平和』のメインテーマは、はっきりいってたいした知恵ではありません。通いなれた道から追い出されると万事休すと考えがちですが、実はその時はじめて新しい善いものがはじまるのです。命ある限り、幸福はあります——これが『戦争と平和』のメインテーマであり、戦争はナポレオンの意志が起こしたものではなく、時代のひとりひとりの決断の結果起こったのだ、というのが、戦争に関する考察でした。最高峰の文学といっても、たかがその程度なのです。それをえんえんと人間の物語を語り継いだ上で語っているだけなのでした。 その時ようやく文学の正体がわかりました。この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、そんなものはないのです。ストーリーをえんえんと物語った上で、さらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
https://amzn.to/43j7R0Y
×   ×   ×   ×   ×   × 
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×   ×   ×   ×   ×   × 
◎このブログの著者の随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』
随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●韓国帰りの帰国子女の人生論「トウガラシ実存主義」人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

Amazon.co.jp: 帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル (民明書房) eBook : アリクラハルト: 本
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随筆『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』

旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。

私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

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●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
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●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
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●◎このブログ著者の書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』◎●
書籍『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての提言 『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』 ●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか? ●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか? ●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。 ●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか? ●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」を信条にする筆者が渾身の力で戦争を斬る! ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすること。それが人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。人々の暮らしを邪魔する行動は人類全体に否決される。いつの日かそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。
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