
ハルトさん、痩せた? お腹がへっこんだんじゃない?
イロハさんに言われて気をよくしました。

がんばってオクトーバーラン走っていたから、そのせい?
私はランニングの専門家です。市民ランナーの三冠王で、書籍も出版しています。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。走っている時の入力ワードを変えるだけで速く走れるようになります。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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たしかに十月に入って冷え込んできたので走行距離が一気に伸びましたが、しかし腹が減っ込んできたのはランニングのおかげというよりはエアロビクスのおかげだと実感しています。
体を使うこと、ピーキングに関しては素人ではないので、自分のことは自分がよくわかるのです。
ランニングは、肉体に対する刺激は特定のものにとどまる
そもそもランニングは単調な運動です。同じ動きを繰り返すだけなので、肉体に対する刺激は特定のものにとどまります。
ランニングは単調な運動。単純だからこそ、わずかな違いが大きく効いてくる
長距離ランナーに運動神経はいらない。ランニングはテニスよりも座禅に近い
膝を高く上げるには腹筋(インナーマッスルである腸腰筋)を使いますが、この運動を例に見てみましょう。
ロードバイクはマラソンよりも膝を上げる
私は同じく有酸素系で単調な運動であるロードバイクにも乗ります。
自転車(ロードバイク)とランニングの両立は可能か? サブスリーランナーはロードレーサーに乗っても速いのか?
ロードバイクに乗って思ったことは「思ったよりも膝を上げるなあ」ということでした。
ロードバイクでは空気抵抗を避けるため体を伏せて乗るために、膝をかなりの角度までお腹の方まで上げなければなりません。
マラソンではロードバイクほど膝を体近くまで上げることはありません。あまり高く膝を上げると逆にストライドが小さくなってしまいます。
逆説のランニング。ストライド走法の極意「ハサミは両方に開かれる走法」
ロードバイクはけっこう太った人も乗っている印象がありますが、下ハンで本気で走る場合、お腹周りがパンパンだと肉につっかえて膝を上げるのに邪魔になります。それほど体幹近くまで膝をあげて走ります。
ロードバイク乗りは太っている? ローディーはうんち(運動音痴)?
自転車(ロードバイク)『人類最速ウサイン・ボルトよりも速く』速く走るための唯一の方法
引き足の膝上げ効果は限定的
膝を高く上げる腹筋を例にしたのは、この運動こそ、インナーマッスルである腸腰筋を使って、お腹あたりをダイエットするための最適な運動だと考えるからです。
だとすればランニングよりもロードバイクに乗った方がお腹ダイエットに効果があるように思えるかもしれませんが、そうともいえません。なぜならたしかにロードバイクは高く膝を上げますが、必ずしも100%自力で膝を上げているとは言えないからです。
ロードバイクは両方の足をペダルに載せています。そしてペダルを踏み込む力で前に進んでいます。
あげる方の足もペダルを持ち上げてはいますが(これを引き足といいます)、それほど強い力で上に引っ張り上げているわけではありません。踏み脚のパワーを打ち消さない程度にあげているだけです。まるでエスカレーターにのっているようなもので、すべて自分の力で膝を上げているわけではありません。
ロードバイクの膝上げ効果は限定的なのです。
お腹ダイエットには、ランニングよりもエアロビクスの方が効率的
それよりもむしろエアロビクスです。エアロビには膝を90度以上高く上げる動作がたくさん取り入れられています。「その場運動」であるために、膝を高く上げることができます。せりあがってくるペダルに足を乗っけているわけではなく100%自力で膝を上げています。
その効果は絶大です。
以上のような理由で私はロードバイクに乗るよりも、ランニングよりも、エアロビクス・ダンスの方が、お腹ダイエットには効果があると思っています。
このようにランニング(ひとつのスポーツ)だけでなく、いろんなスポーツをやった方がいいのです。その方がさまざまな発見があります。
「肩甲骨ダイエット」にもエアロビクスが効果的
もうひとつダイエットというのは肩甲骨を動かすことで成功することをご存知でしょうか? これを「肩甲骨ダイエット」と呼んでいます。
肩甲骨の周りには、脂肪燃焼を促進する働きのある褐色脂肪細胞が密集しています。その証拠に肩甲骨を動かすと、たちまち体が暖かくなります。寒い冬の日に自家発電で暖かくなりたかったら肩甲骨を動かしましょう。
このように、肩甲骨を大胆に大きく動かすことは、脂肪を燃やすスイッチだといってもいいでしょう。
ところでこの「肩甲骨ダイエット」にもエアロビクスが効果的です。
ところが、ロードバイクやランニング中の肩甲骨の動きは非常に限定的です。腕を上にあげたり、回したりするような動作(腕を動かすと連動して肩甲骨が動きます)は皆無といっていいでしょう。
それに対して、エアロビクス・ダンスには、肩甲骨を大きく動かす動きがさまざまに取り入れられています。
「肩甲骨ダイエット」も含めて、お腹ダイエットには、ランニングや、ロードバイクのような単調な運動よりも、エアロビクス・ダンスの方が効果的なのです。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。走っている時の入力ワードを変えるだけで速く走れるようになります。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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