どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?
ロードバイクは気持ちいいですよね。特にコンディションの良い時には最高です。
しかしランナー兼ロードバイク乗りのわたしから見ると、いい面ばかりではなく、悪い面も見えます。こういうのは両方やっていないとわからないことです。
このページではロードバイクとランニングの比較論をしています。
※※※※※※※※※※
このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。
●自転車通勤における四重苦について。
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走る魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。走っている時の入力ワードを変えるだけで速く走れるようになります。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
長所・メリットと短所・デメリットは表裏一体
ちなみにメリットとデメリットは表裏一体です。ランニングとロードバイク、どちらかのメリット(長所)は他方のデメリット(短所)です。
ロードバイクのデメリットを語ることは、ランニングのメリットを語ることです。
逆も真なり、です。ご了承ください。
ロードバイクの短所・デメリット
交通事故・とにかく危険
わたしのロードバイククラブには、坂道をロードバイクで下っている時に溝にタイヤを取られて一回転して転倒し、頸椎を痛めて入院した人がいます。
また知り合いに河川敷を猛烈に飛ばしていたところポールにひっかかって落車し、半身不随になった人がいました。
わたし自身も人と接触したことがあります。示談になりましたが、大きな事故でした。
ロードバイクはとにかく危険です。危険度はランニングとは比較になりません。
車道を走るのが基本であるため、つねに死と隣り合わせだといっても過言ではありません。日本の道路は自転車通行のことをあまり考えていない設計であることが多いのです。
その点、ランニングは歩道を走れるので安全です。知り合いのランナーで交通事故で死んじゃった人がいましたけど、それは特殊な例でしょう。
走り出すまでの準備が面倒くさい
ランニングはすぐに始められます。普段からスポーティーな格好をしている人なら、靴を履けば自宅の玄関からすぐに走り始められます。
しかしロードバイクはそうはいきません。タイヤに空気をいれて空気圧を確認することからはじめ、もろもろ準備が必要です。室内保管しているロードバイクを外に出すのも一仕事ですし、また玄関を出てすぐに快適に走れるわけではありません。
見通しの悪い生活道路は、危険な場所です。
ランニングは場所を選ばないのに対して、ロードバイクは場所を選びます。なるべく信号のない道路、車の通らない道路を選んで走ります。そこまで移動しないと本格的に始められません。
気持ちよく汗を流せるようになるまでに、ある程度時間が必要になってきます。
思索・瞑想・妄想には向いていない
ランニングは危険が少なく、単調な運動なので、頭のスイッチをオフにすることが可能です。無我無心の境地に入りやすいのです。軽くジョギングすることで脳の緊張を解放することができます。
ロードバイクは同じく単調な運動ですが、車や路面状況など周囲に気を配らなければならないため、思索・瞑想・妄想には向いていません。無心になるというわけにはいきません。
だからロードバイクは陸上からの転向者よりも球技からの転向者のほうが上達するといわれています。風の影響をモロに受けやすいため、強風の時などは、前に進むため奮闘になりやすく、のんびり思索する雰囲気になりにくいです。むしろ「頑張るオレ」になりがちなのがロードバイクですね。
ロードバイクは集団競技。向いているのは陸上競技よりも集団球技からの転向組
自然にふれている度が低い。トレイルに入れない
どれほど自然豊かなところを走っているとしてもロードバイクはしょせんはアスファルト上を走っています。ほんとうに山の中(登山道)に入っていくことができるトレイルランニングにくらべると、自然にふれている度が低いといわざるをえません。
お金がかかる
ランニングシューズだけで始められるランニングにくらべると、ロードバイクはお金がかかります。
一番高いのはもちろんロードバイク本体ですが、その他にもビンディングシューズや、レーシングパンツ、ドリンクホルダー、給水ボトルなど買いだしたらキリがありません。
ランニングは安いジャージや作業服でも走れますが、ロードバイク乗りはサイクルウェアを着用した方がいいと思います。
バックポケットが便利だから……ではなくて、派手に目立ってクルマに存在に気づいてもらうためです。
車道を走るロードバイクは圧倒的な交通弱者です。車の流れに乗ることもできず、すみっこの方を抜かされるときにクルマに引っ掛けられないように天に祈ることしかできない無力な存在です。
できることはできるだけ目立ってクルマに気づいてもらう、よけてもらうことだけです。
活性酸素の害が大きい
ランニングとロードバイクの両方をやるとわかりますが、ロードバイクの方が肺を酷使します。
ランニングは体重を宙に浮かせるために膝など関節にかかる負担が大きく、肺が追い詰められるまで換気する瞬間はめったにありません。骨格筋が先に悲鳴をあげるためです。
それに対してロードバイクは、車体が体重処理をしてくれるために、骨格筋よりも肺が先に悲鳴をあげることがあります。ランニングよりもロードバイクのほうがハアハアと息が荒くなるということです。
これによって活性酸素の害を受けやすくなります。コエンザイムQ10など抗酸化サプリを摂取するなど、アフターケアの仕方がランニングとは異なります。
ロードバイク乗りが、クロストレーニングとしてマラソンを取り入れることのメリット・デメリット
ロードバイクの長所・メリット
ものすごい快感。スピード感
ロードバイクに乗れば、車にも負けないスピードが出せます。人類最速ウサイン・ボルトを自分の脚で抜くことができます。スピードを求めるならロードバイクです。
血の味がするほどペダルを回せば、耳元で風がゴウとうなり、世界が一変します。この快感はくせになります。このスピード感をランニングで味わうことはできません。
自転車(ロードバイク)『サイクルフルマラソン』夢のサブワンを狙え!
自転車(ロードバイク)『人類最速ウサイン・ボルトよりも速く』速く走るための唯一の方法
動かなくても勝手に進む。のんびりポタリング
ラチェット機構のおかげで、ロードバイクはペダルを回さなくても、惰性で勝手に進みます。つまりサイクリング中に楽ができるということです。
坂道などはほとんどアクションゲームをしているようなものです。ハンドリングに集中して坂を攻略するゲームとして楽しむことができます。
ランニングではこういうわけにはいきません。足をとめたら動きが止まってしまいます。
逆にいえばそれは停止しやすいということです。出会いがしらの事故に遭いやすいのはロードバイクです。
ロードバイクは知らない場所を旅することができる
ランニングの場合、機動力が小さく、どうしても自宅を中心に慣れ親しんだ近所ばかりを走ることになります。
それに対してロードバイクの機動力はけた違いであるため、ランニングではとても行けない遠方まで行くことができます。
知らない場所、知らない道を走ることは、喜びです。ロードバイクは知らない場所を旅することができるのです。