過去に戻れたら現在の妻とやりなおすか?

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過去に戻れたら現在の妻とやりなおすか?

現在、なかよしの夫婦ならばもちろん答えはYesだろう。

しかしもしも離婚寸前の相手だったら答えはふつうNoになるのではないだろうか?

そんなことを考えていたら、面白いドラマにぶち当たったので、そのドラマを紹介したい。

韓国ドラマ『GO BACK 夫婦』のレビューである。

妻イロハのおすすめで一緒に見た。非常によくできていると思った。奥が深い。

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そんなローカル言語を勉強してどうなるんだ、と言いたいが、私の日本史(歴史)の勉強だって結局は何の役にも立たないかもしれない。勉強なんてそんなものだ。本人が楽しければそれでいいのだ。

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タイムスリップというマクガフィン

2017年の38歳で離婚に同意した夫婦(以下、離婚夫婦)が、1999年の20歳にタイムスリップするというマクガフィンである。二人には2歳になる息子が一人いる。

マクガフィンというのは、物語を進行させる発動機のようなもののことをいう。

タイムスリップという発動機が作動したことで、離婚夫婦の関係性が一気に回転する。

ここでは関係性を回転させたいだけで、タイムスリップそのものを描きたいわけではない。

ここで重要なことは「たぶん離婚夫婦が初心にかえってよりを戻すんだろうな」という物語の結末への予測である。この結末の予想はいちおう見ている人全員が予想することだろう。

この稿ではこのことについて述べたいと思うのだ。

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タイムスリップの視聴率ガジェットとしての面白さ

もちろんタイムスリップの視聴率ガジェットとしての面白さも堪能できる。

CDプレーヤーとかマイケル・ジャクソンとかノストラダムスとか、いちいち時代が戻っている。

スマホどころかケータイ電話持っていないし、当時の風俗をちゃんと再現しているのであろう。おもしろいね。

タイムスリップというのはいわば神の視点にたつことだ。

歴史小説も同じである。結末のわかっている神の視点から過去を眺めているわけだから。

そういう意味では歴史小説好きにはタイムスリップものは違和感なく見ることができる。視聴者としての立ち位置が同じだから。

昔は委縮してたけど、今の俺なら初恋の人にアタックできる。若い頃は拒絶されることが傷つくことだったけれど、中年になると死屍累々の敗戦の記憶によって、拒絶は特別のことではなくなる。だから平気で告白できるようになる。うん。わかるわかる。そういうものだよね。共感~

「あの大学時代がたったの4年間で終わってしまうとは、渦中の大学生にはわからなかったんだなあ」と、視聴者も「青春時代にもどたらなあ、自分ならどうするだろうか」と甘酸っぱい気持ちになります。

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離婚夫婦をどうやって再びくっつけるかが作者の腕

はっきりいって歴史が18年戻って青春時代をやりなおしたら別々のパートナーを選びました、というストーリーではお話しにならない。互いの選択は不幸な間違いでした、っていう後味の悪い結末になってしまう。ハッピーエンドを求める読者に、これは受け入れられない。

だからストーリーは予想どうりの結末です。そりゃそうだ。こっちもそれが見たいんだよ。

問題は離婚夫婦をどうやってもう一度結びつけるか、だ。

だって人生をやりなおすために離婚をするわけだから、過去に戻れたら「別の人を選ぶ」のが普通である。

それを「同じ人を選ぶ」にするためには、仕掛けが必要だ。

もしも私だったら離婚した相手と再会しても口さえもきかないだろう。目もあわせないのに違いない。

それを「もう一度この人とやりなおしたい」と思わせるには、大きな仕掛けが必要なはずである。

それをこれから解説する。

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『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』
アメリカ映画との比較

『ゴーバック夫婦』の直後に『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』というアメリカ映画を見た。イロハのおすすめで視聴者の星評価も非常に高い作品だったので期待して見たのだが、直線に見た『ゴーバック夫婦』とは作品の深みに雲泥の差があった。

この映画と比較することで、どれほどアメリカドラマが浅く、韓国ドラマが深いか理解できるので、ちょっと『アイ・フィール・プリティ!』についてふれる。

容姿に自信がなく卑屈な性格だった太った女主人公が、頭をぶつけることで意識変革を起こし、自信をもったことで周囲との人間関係が変わっていく。ところがもう一度頭をぶつけることでまた卑屈な元の性格に戻ってしまった、というマクガフィンである。

タイムトラベルも頭強打も外から強制的に意識改革されたことには変わりがない。問題は切り取り方、描き方なのだ。

当然、視聴者のこちらは「今の自分を是認して、自信をもってオンリーワンの人生を生きて!」というエンディングだろうなあ、と予想する。視聴者だってバカじゃない。ありのままの自分でいいんだ、自分に自信をもって、という結論が予定調和として想像されているのだ。

そしてそのとおりになる。あまりにもあっさりと。そのまんま。何のひねりもなく予想した通りの結末におさまるのでビックリした。

よくこれを映画にしたな、というのが私の率直な感想である。どうしても直前に見た『ゴーバック夫婦』と比較してしまう。

ありのままの自分でいいんだ、そりゃあいいこと言ってますけどね、それがそんなに重要な哲学だろうか。見飽きた、手垢のついたオチではないか。

何のひねりもないのなら、あえて映画にするほどの大ネタだろうか?

ハリウッドは脚本に困っているのか? 日本のアニメなどをリメイク実写化しているようだが。

『アイ・フィール・プリティ!』では、自信のない自分と、自信のある自分、その違いは女主人公が自ら気づくのだ。どちらも自分だ、違いはないと。

そんなの最初から気づけよ、と言いたくなる。頭をぶつけておかしくならなきゃわからなかったのか?

違っていたのは、心の持ち方だけだったんだ、と。

いやいやいや。そんなことで今どきの視聴者が感動すると思っているのか?

もしそうだとしたら、視聴者をよろこばせることなんて、赤子の手をひねるようにたやすいことだな。

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はじめは外側の条件から仕方なく会話するようになる

『ゴーバック夫婦』の場合、まずはタイムトラベルしているのが離婚夫婦ふたりだけ、というのがミソである。

時間をこえた大冒険について話せる相手が離婚した相手しかいないのだ。だからどうしても相手とタイムトラベルについて話したくなる。うん。わかるよ~

神の目線で話せるのは離婚した相手しかいないのだ。この世界に神さまが二人しかいなかったら、ヘパイストスアフロディーテーでさえ仲良くなるだろう。

友だちの将来を知っているので今のうちに矯正したくなったり、死んでしまう母親と生きて再会したり、とか、なにげない日常について、二人は未来を知る者として「話し合うしかない」必然性がある。目をそらし口もきかないというわけにはいかないのだ。

ありがちなタイムスリップものと違い『ゴーバック夫婦』には2歳になる子供がいる。この子供が夫婦のかすがいになるわけです。複雑系だね。

単純系アメリカ映画だったら子どもはいない設定にしているだろうと思う。お国柄の違いであろうか。

子どものことは無条件で愛しているので、子どものことを思い出すと、親でも孫の顔は見ていない設定だから語れる相手はお互いしかいない。それが再び話すきっかけになる。

複雑なしかけ(しかもおもしろい)を仕掛けて、二人が会話するしかない状況に無理やりもって行くわけである。

もしこれがアメリカ映画だったら、やっぱり好きなのは離婚した相手だったのだ、と自ら気づくのではあるまいか。『アイ・フィール・プリティ!』のように。

自ら気づくとしたら、とても浅いストーリーになってしまうのではないだろうか。

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ハッピーエンドにもっていく複雑、重厚なストーリー展開

予定調和の結末にいたる道すじというのは制作側の腕の見せどころである。

結末の予想はもちろん裏切られることもある。あっと驚くような裏切られ方を楽しみたい人は推理・探偵もの(ジャンル)を好むのであろう。

しかし『ゴーバック夫婦』はジャンルでいえば恋愛ものである。20歳の大学生が青春をやりなおそうっていうマクガフィンだから。そして視聴者は基本的に「ハッピーエンドを望んでいる」ものである。これを外すと後味悪くてしょうがない。

つまりハッピーエンドという予定調和の中で、どういう見せ方をしていくか。それが制作者サイドの力量ということになる。

離婚夫婦が初心にかえって、互いに好きだった頃の気持ちを思い出して、お互いの重要性を再認識してやりなおすという予定調和ストーリーなのだが『ゴーバック夫婦』は非常によくできていて一見の価値がある。

死んでしまったお母さんも二人を結び付けることに一役買っている。

互いの好意、幸福さえもあたりまえに思えてしまう日常の暮らしの中で感じなくなってしまったものを再発見し、離婚夫婦は唯一無二の相手としてもう一度、元の相手を選ぶのだが、自分たちよりも周囲の友達の方が先に気持ちに気づいているという念の入れようである。

結局、離婚に至った原因はお互いの誤解だったということがわかるわけだ。

韓国ドラマ制作陣の実力はハリウッド以上ではないかと思った。

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韓国ドラマ制作陣の実力はハリウッド以上

2020年アカデミー賞は韓国映画『パラサイト』がとったという。それに対してトランプ大統領韓国ごときがオスカーとるなんてひでえもんだ。いったいどうなってんだ、と発言したとか。

貿易力と文化力の区分けがついていないようだ。

それは太平洋戦争において軍事力と文化力が正比例だと考えたのと根は同じだろう。

勝つ一辺倒の国(人)には、思索の深みがない。心情が歪んでいないから、竹を割ったような考え方をしてしまう。つまりストーリーも予想通りの単純展開となってしまうのだ。

今でも反日がつづいているように、韓国の感情は複雑である。

古来、格下に思っていた日本の植民地となって、アメリカに解放されて、ソビエトに自国が二分されるような歴史を持っていると、人間の感情は複雑になり、つくる物語が一筋縄ではいかなくなるのは当然だ。

アメリカのような勝つ一辺倒の国のストーリーは単純で深みがない。

「ヒーローになればいいんだろ!」という映画ばっかりだ。

たまには拳銃なしの映画をつくってみろ、と言いたい。

私は『パラサイト』もライバル映画も、まだどちらも見ていないが『アイ・フィール・プリティ!』と『ゴーバック夫婦』を連続で見ただけでも、どちらの国のドラマがオスカーをとるかは明白だという気がする。

今はアメリカ映画よりも韓国映画が見たい。非常に文化レベルが高い。ドラマもよくできている。

韓流ドラマはハリウッドを超えている。

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比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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