『逆説の日本史』。たとえ文献がなくても、行動こそがその証拠

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

最近、私は『逆説の日本史(井沢元彦著)』を読みながら寝落ちするのが至福のときです。

久しぶりにこんなに面白い本に出合いました。この本は、ほかの歴史の本とは大きく違います。決定的に違うのはその執筆態度です。

執筆姿勢①史料至上主義の否定。

現在の歴史学は「資料の分析」を基礎としている。資料がない史実は「ない」ことになってしまっているが、書かれていないことの方が多いのだから、そこは推理・推論で埋めましょうという執筆態度です。

あるいは行動こそが思いを現実に書き描いたものだ、という態度です。

推理小説のように、プロファイリングのようなことをするわけです。

たとえ「好きだ」と書かれていても、「好き」であるかのような行動をとらないことには、それは「好き」ってことにはならないという作劇術(作者は歴史学者ではなくて小説家です)が、そのまま歴史の分析に使われます。

たとえ文献がなくても、行動こそがその証拠だというわけです。

執筆姿勢②宗教による不条理な行動をとりあげている。

言霊コトダマに対する畏れ、怨霊に対する恐怖、ケガレに対する嫌悪、儒教、朱子学の影響など思想・宗教的な面を真正面から取り上げています。

人間というのは、合理的な行動ばかりをとるわけではありません。

嫉妬や射幸が動機だったりするものなのです。

「霊など存在しないという事実に人は影響されるのではなく、霊が存在すると信じるという事実に人は影響される」

放浪の旅人としてハルトはいつも宗教のことは頭から離れません。

現実が辛く苦しければ「死こそが救い」ということになります。それが宗教の始まりだと私は思っています。

たとえばヨルダンはイスラム教の国ですし、バリ島はヒンズー教の島です。

それは旅する上での最も大切な基本情報になります。何語を話しているのか、ぐらい重要な情報です。

ミラノ大聖堂はキリストのカテドラルで、ネパールは仏教の国です。

宗教が違うから、全然違う国情なのです。宗教が同じだったら、どこか似ています。

古代エジプトがめちゃくちゃ面白いのは、今はもう滅んでしまった奇妙な神々を信仰していたからに他なりません。

日本(史)だけが宗教とは無関係な政治の理屈だけで動いているというのは、おかしなことだとずっと思っていました。

たとえばイスラム教などには、話し合いでは絶対に変えられない根本的な神の規範というものがあります。それは多数決だろうが、全員一致であろうが、神の言葉(不変の真理)は変えられない

それに対し、日本では、和を以て貴しとなすの「和」があります。節操なく、軽薄に見えても、和の世界では話し合いでまとまりさえすれば、どんな原理を採用してもいい。

仏陀の言葉よりも、話し合いの結果が優先されます。

その結果「全員が死ぬ」という決定がなされても、それには従わなければならない。

太平洋戦争では、そんな末期症状でした。

こういうことをはっきりと書いてくれる本を、私は求めていました。

「天才の功績は、それが後の世で常識となってしまったために、しばしば忘れ去られる」

宗教の違いで異教徒を虐殺する原理主義者(「妥協できない」人たち)を、織田信長が断固として排除したから、日本には宗教紛争や政治介入がなくなったのだ。日本人は諸外国人ほど「神」とか「宗教」を重視しない「脱宗教化」された。。。

安土城は信長の「神殿」だった。新しい権威を構築することは、武力征服事業と同じぐらい重要だった。。。

もやもやと感じてはいたものの、表現できずにいる(つまり理解できずにいるということ)ことを、言葉にできる人。表現する人。

そんな才能を持つ人が私は好きです。

私は尾崎豊を思い出しました。夭折したあの男も、みんながなんとなく感じていたことを、きちんと表現した天才でした。

今を生きる自分に直接つながってくる、こういうテキストを読むことは、人生の「見つけた!」という大興奮の瞬間であります。

こんな面白い歴史の本は読んだことがない!

物語として面白くなければ歴史じゃない

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