なんだこれは? お尻の外側がピリピリとしびれる。
右側のお尻がピリピリと痺れます。もうかれこれ数週間ピリピリが続いています。リラックスしていても、不必要なピリピリ信号を脳に伝えてきます。
気にし出すと不快で不快でたまりません。ピリピリしない昔の自分に戻りたいとどんなに願っても、不快な信号を常時脳に届けてきます。
なんだこれは?
かつて走友で「おれ、坐骨神経痛なんだ……」と言っていた人がいました。まさか。まさか。私も坐骨神経痛かもしれません。
シリアスランナー特有の症状だろうと自己診断する。
私はランナーです。もうすでに地球一周以上の生涯走行距離を走ってきました。
お尻がピリピリするこの症状も、基本的には走りすぎなんでしょう。そして老化……。
去年の練習量を今年も維持することはもう無理だと感じるところからアスリートの引退は始まる
しかしこれまで前十字靭帯損傷、ランナー膝、ふくらはぎが攣るなど症状は経験してきましたが、お尻がピリピリして数週間たっても治らないのははじめてです。
こういうときに医者にかかって診断してもらう人もいると思います。でも私は整形外科なんかに行っても仕方がないと思っています。整形外科医は何もしてくれませんよ。お尻がピリピリするといっても湿布をくれるぐらいが関の山でしょう。
体にメスを入れてもらうぐらいの気持ちがあるなら病院に行きますが、そんな気はまったくありません。
まずは自己診断してみましょう。インターネットで調べれば、今はなんでも調べることができます。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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坐骨神経痛とは?
脳からの神経は、脊椎下部(坐骨)から足の指先に向かって全身に伸びています。その下肢の神経を坐骨神経と言います。末梢神経の中では一番太いといいます。
「坐骨神経痛」とは、坐骨神経が何らかの刺激を受けて不快信号を発している状態のことをいいます。具体的にはお尻から下腿にかけて痛みやしびれがでる症状のことを言います。
坐骨神経は、おしりの筋肉である梨状筋の下を抜けて足へと向かっています。お尻がピリピリするというのは、そこで何らかの刺激を受けているということです。
私の場合、左側はなんともなく、右のお尻だけがピリピリと痺れるので、右側だけが何かおかしいのでしょう。
「ピリピリ痺れる」程度で「ビリビリ痛い」ほどではありませんので、「腰椎椎間板ヘルニア」とか「腰部脊柱管狭窄症」のような、脊椎由来の神経痛ではないと自己診断しました。
腰には何らの違和感がないからです。痺れているのはお尻だけです。
梨状筋症候群とは?
坐骨神経が下腿に向かい際に、どうしても筋肉のトンネルを通らなければなりません。坐骨神経が通っているお尻の筋肉を梨状筋といいます。
梨状筋が柔らかければいいのですが、硬いと坐骨神経を圧迫してしまいます。これを梨状筋症候群といいます。坐骨神経痛の一種です。
特徴は「お尻の外側」が痺れること。私の症状は「梨状筋症候群」らしいことがわかりました。まさにこれです。教科書通りの症状でした。
梨状筋症候群の自己診断方法。
簡単な自己診断方法をご教授しましょう。
大腿骨を手で動かします。あなたが梨状筋症候群ならば、
お尻の筋肉をストレッチするように、大腿骨を内旋(内股ポーズ)すれば梨状筋が伸ばされて坐骨神経を圧迫するため「痺れ」が増すはずです。
大腿骨をゆっくり外旋(がに股ポーズ)すれば梨状筋は緩むために「痺れ」は軽減されるはずです。
この際、大腿骨を他動的に手で動かすのではなく、お尻の筋肉で自発的に動かす場合、注意が必要です。
力を込めて瞬発的に大腿骨を外旋すると、梨状筋が収縮します。つまりさっきとは逆に坐骨神経を圧迫してしまいます。自己診断する場合、注意してください。
筋肉はみずから「伸びる」ことができるか。ゴム人間ルフィーになることは可能か?
手で大腿骨を動かして、お尻の筋肉を伸ばす意識で試してみてください。
このように医者に診断してもらわなくても、インターネットで情報を集めれば自己診断することができます。挑戦してみてください。
世の中は専門家信仰が盛んですが、
「この分野に関しては医者よりも詳しい」
「この分野に限っていえば法律家クラスの知識がある」
ことは、難しいことじゃありません。分野を絞って勉強すれば、誰でもその境地に達することが可能です。
梨状筋症候群の傾向と対策
圧迫性坐骨神経障害(坐骨神経痛)の一部である梨状筋症候群は梨状筋が固くなっていることが原因ですから、ストレッチで筋肉の緊張を緩めることが有効です。
また加齢などによる周辺筋力の低下が梨状筋に過度の負担をかけている可能性もあることから、大殿筋、中殿筋などお尻の大きな筋肉を筋トレして梨状筋の負担を軽減することも有効です。
お尻の筋肉をつける。
ランニング(とくにLSD)では筋肉はつけられません。
私のように走り続けて梨状筋症候群になった人は、走っても症状は改善しません。ランニングが血行を促進して治してくれればいいのですが……。
いい方法は筋トレです。自重トレーニングで十分でしょう。お尻の筋肉に負担をかけるようなポージングをします。
ストレッチをする。
梨状筋の緊張による圧迫が原因なので、梨状筋をゆるめてあげるストレッチが有効です。
ストレッチの要諦は、対抗筋をリラックスさせることです。
リラックスランニング。脱力とピーキングが謎のベストタイムの理由
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書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。
『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』
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