スター・ウォーズ『ローグワン』とアシモフ・ロボット三原則

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サンダルマン・ハルト|note
雑誌『山と渓谷』『ランナーズ』に執筆歴のあるモノカキ。市民ランナーの三冠王(グランドスラム達成)。現在は仮想地球一周(二周目)に挑戦中。アウトドア派の旅人。世界旅行者。

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

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アイザック・アシモフのロボット三原則

私が子供のころからずっと続いているスターウォーズシリーズのローグワンを見ていて、ふと思ったことがある。

映画の中でロボット『 K-2(ケー)』がストームトルーパーと呼ばれる白い装甲服を装着した兵士を銃で撃ち殺したり、鉄の腕で人間の頭蓋骨を打ち据えたり、平気で人間を傷つけていたからだ。

私が子供の頃はまだ手塚治虫が生きていて、かの鉄腕アトムは『ロボット三原則』というものに縛られていた。

ロボット三原則というのはSF作家のアイザック・アシモフが唱えたロボットの定義とでもいうべきロボットが従うべき三つの原則であり以下の三つからなる。
①ロボットは人間に危害を加えてはならない
②ロボットは人間の命令に従うこと。ただし①の場合を除く
③ロボットは自分をまもること。ただし①、②の場合を除く

鉄腕アトムはたとえ相手が悪人であっても人間に危害を加えないし、人間のためには自分が壊れることも厭わない。倫理なのだ。
その倫理があるがゆえに物語は深みを増していったのだ。

たとえばこれは「遺伝子工学を操る学者は人間の誕生を操作してはならない」というようなものである。巨象に人間の脳みそを埋め込むことが許されたら偉大な学者とはまるで悪魔のようではないか。双頭の人間や、全裸の女体の脳みそだけイヌをつくっても許されるとしたら。

初期のSF作家はアシモフのロボット三原則の中で必死にストーリーを展開していった。

しかし、スター・ウォーズの自立ロボット(ドルイド)は帝国軍の兵士をあっさりと殺しまくっているので、ちょっと驚いてしまったのである。

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ライトセーバー=ビームサーベル。フォース=ニュータイプ

同じくライトセーバー(ビームサーベル)を使うフォースの使い手(ニュータイプ)が出てくる『機動戦士ガンダム』(1979年)だと、悪役ジオン軍にも彼らなりの正義があって、正しい主張をしているのが彼我のどちらかわからなくなってしまうのであるが、スターウォーズ(1977年)はそこまで深い物語ではないのかな。

 

銀河帝国が恐怖の支配者なのはわかるけど、なんで彼らは恐怖の支配者なんだっけ?

反乱軍が戦う理由はわかるが、帝国が戦う理由が若干わからないなあ。スペースコロニーの独立だっけ? あ、それはジオン軍か。

ガンダムもそうだが、たいていこういう映画の悪役は旧ドイツ軍をモデルにしている。『宇宙戦艦ヤマト』のデスラー総統とドメル将軍は、もちろんヒトラー総統とロンメル将軍がモデルだ。

ストームトルーパーはドイツ兵のような鉄兜状のヘルメットをかぶって力で自由を抑圧しようとしている。でもデス・スターの惑星を破壊するほどのスーパーレーザー砲はまるで原子力爆弾である。ヤマトの波動砲(1974年) の方がデス・スターのレーザー砲よりも古いが、アイディアを盗んだわけではあるまい。元ネタは原爆(1945年)だ。

いつからロボット三原則が適用されなくなってしまったのか。ここでいうロボットとは鉄腕アトム(1952年)のような自立型ロボットのことである。人の心で操作される『鉄人28号』(1956年)『マジンガーZ』(1972年)のようなロボットではない。

もしかしたらロボット三原則を踏みにじって最初に人間を殺しまくった自立型ロボットも、日本のアニメーションが元祖ではないかと考えたら怖くなったので調べるのをやめた。

スターウォーズは映像として美しい。しかしルーク・スカイウォーカーは柔道着を着ているし、ダース・ベイダーは伊達政宗の三日月なし兜を付けているし、ジェダイの騎士は時代の騎士でライトセーバーでチャンバラやってるし、ネズミ男のジュラバ被っているし、ちょっと「ん?」と思うようなところがあると思いませんか?

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