市民ランナーのランニング三冠王は洗濯王でもある
夢想することがあります。ドラゴンボールの戦闘力を表示するスカウターのように「生涯ランニング距離」が表示されたら面白いのに、と。
私はランナーです。これまで地球一周をはるかにこえる距離を走ってきました。
おそらく私の生涯ランニング距離は全人類の上位1%以内には確実に入っているのではないかと思います。
それほど走り続けてきたということは、それほど洗濯しつづけてきたということでもあります。
考えてもみてください。走るとは汗をかくことであり、圧倒的な距離を走り続けてきたということは、圧倒的な量の洗濯をしつづけてきたということにほかなりません。
夏は汗でウエアがビシャビシャですぐに雑菌が繁殖するので毎日洗濯し、冬は着ているウェアが分厚いのですぐに洗濯槽がいっぱいになってしまうためけっきょく毎日洗濯しています。
夢想することがあります。ドラゴンボールの戦闘力を表示するスカウターのように「生涯洗濯回数」が表示されたら面白いのに、と。はっきりいって私ほど洗濯してきた人間はめったにいないだろうと思います。そういう意味で私は洗濯王といってもいいのではないでしょうか。
膨大な回数、膨大な時間、膨大な考える時間。数限りない試行錯誤。
その洗濯王が、ここでは洗濯の仕方について解説しています。世間一般には誤解があるようなので、洗濯王の洗濯の仕方を参考にしてください。
私はプロの洗濯屋ではありません。でもここに選択のコツをお教えしようと思います。
膨大な回数をこなしてきたということは、膨大な時間をつぎこんできたということであり、つまりは膨大な考える時間、試行錯誤があったということだからです。
※雑誌『ランナーズ』のライターにして、市民ランナーの三冠王グランドスラムの達成者の筆者が走る魂を込めた書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
言葉の力で速く走れるようになる、というのが本書の特徴です。走っている時の入力ワードを変えるだけで速く走れるようになります。言葉のイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く効率的に走ることができるようになります。踵着地とフォアフット着地、ピッチ走法とストライド走法、どちらが正解か? 本書では明確に答えています。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
私はマラソンの著作をもっています。プロのマラソンランナーではないのに、どうしてこんなことができるのかというと、膨大な回数をこなしてきたからであり、膨大な時間をつぎこんできたからであり、それは膨大な考える時間をもったということであり、数限りない試行錯誤を行ったということだからです。
洗濯についても、これと同じことが言えます。
洗濯物は裏返しのまま洗濯して、裏返しのまま干すのが正解

先日、テレビドラマを観ていたら、旦那さんが靴下をいつも裏返しに洗濯機に入れているって奥さんにめちゃくちゃ怒られてた。どうして脱ぎっぱなしなの! ちゃんと裏返してから洗濯機に入れてと何度も言ってるのにわからないの! って。なんだかうちみたい……

いやいや。その奥さんは、ものを知らないにもほどがあるね。洗濯ものというのはむしろ脱ぎっぱなし、裏返しのまま洗うのが正解だよ

は? なんでよ?

おれはランナーだから日々実感しているんだけど、汗をかくのは洗濯ものの裏側だよ。表側はそんなに汚れないよ。汚れるのは裏側だよ
汗をかいて、そこに雑菌が繁殖してにおうわけだから。洗うべきは裏側でしょ。

じゃあ干す前に脱水した状態で表側に返すってこと?

いやむしろ干す時も裏返したままの方がいいんだよ。裏側に汗をかいてそこに雑菌が繁殖するわけだから。汗に汚れた裏側を外にして日に干したほうがいいんだよ。日光消毒さ。

そんなの恥ずかしいよ。あそこのうち、全部洗濯物が裏返しだっていわれちゃう。

洗濯ものはベランダのディスプレイじゃねえんだよ!
洗濯の時、衣料は傷つくことがあるんだ。でも裏側になっていれば傷ついても目立たないじゃん。表が外になっていると傷がめだつよ。干す時も紫外線でいたむときがあるんだけど、裏が外になっていれば紫外線も気にならないよ。

なるほど理屈はそうかも。でも私は裏返しに干すのなんて嫌!
理屈じゃないの。生き方の問題よ!

どれだけ寒くてもミニスカの女子高生みたいな「ファッションは気合い」みたいな話しだね?