万博では絶対に日本館を見るべき

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

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放浪の旅人の象徴アイテム『クローマー』を使わなくなったわけ

アンコールワットを見るためにカンボジアを旅行して以来、旅の友として愛用してきたアイテムにクローマーがあります。細長い長方形の万能布で、日よけとして頭や首に巻くのが基本的な使い方ですが、腰巻にしたり、工夫次第で何にでも使えます。日本風に言えばストールとか風呂敷に該当するものです。

アジアの放浪のバックパッカーの象徴的なアイテムとして愛用してきたクローマーですが、ある事件をきっかけに今ではあまり活用していません。

その事件のことを『上海万博豪雨事件』と私たちは呼んでいます。

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日本のものは日本で味わえる。何も外国で味あわなくてもいい

いつものようにイロハとふたりで中国・上海まで万国博覧会を見に行った時のことです。明日は帰国という前日まで、何日も万博に通っていました。私は万博フェチなのです。閉園時間が迫り、最後に見ることができるパビリオンは「あとひとつ」になりました。

パビリオンの候補は「日本館」と「韓国館」がありました。イロハは韓国館に行こうといいます。

「日本館なんてきっとつまらないよ。知っていることばかりだから」

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日本のものは日本で。外国ではその国ならではのものを

「メキシコまで行ってトンカツ食べてもしょうかない」

イロハの主張はそういうことです。彼女が言うことはよくわかります。それが私たちの旅のいつものスタンスでしたから。

私たちはどの国を旅してもまず「日本食」を食べません。可能な限り現地の普通の庶民が食べるものを食べてきました。日本のものは日本で味わえるわけですから、何も外国であじあわなくたっていい。メキシコまで行ってトンカツを食べて何になりますか。メキシコに行ったらタコスを食べなければ。。。それが私たちの旅のスタンスでした。

そのスタンスから言えばここは「韓国館」になるわけです。だって万博というのは「おらが国の紹介」という博覧会ですから、日本館では日本のことを紹介しているはずです。日本人に日本のことを紹介されても面白くないでしょう。それは食べなれた食事を外国でわざわざ食べるようなものです。

私は何となく日本館が気になったのですが、イロハのいうとおり韓国館に行くことにしました。

韓国館も日本館に劣らないほどの人気でたくさん中国人が並んでいます。私たちも列の最後尾で並んで待っていました。そこに雨が降ってきたのです。

雨はあれよあれよという間に豪雨になりました。その時、私たちは傘をもっていなかったので、傘の代わりに万能布クローマーを頭上にかざします。雨のしずくが直接顔に降りかかってくるのを万能布が防いでくれることを期待しての行為でした。

ところがカンボジアのクローマーは熱帯で使えるように風通しが良いつくりになっています。防寒用というよりは日差しよけのアイテムなのです。そのため豪雨には全く歯が立ちません。びしゃびしゃの濡れたタオルのようになったクローマーに雨対策の効果は全くありませんでした。

長蛇の列の中で豪雨にうたれながら、私は二つのことを考えていました。

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旅人の唯一無二のアイテムはレインジャケット

ひとつは、このクローマーのこと。旅人の象徴アイテムとして悪くないが、決して万能ではないな、ということ。たとえば直射日光から頭を守るために頭巾のように巻く布ですが、帽子にはかないません。帽子にはヒサシがあるため眩しさも防いでくれますが、クローマーでは限界があります。こういう雨の時は登山の万能アイテムであるレインジャケットの方が便利です。レインジャケットはもちろん雨を防いでくれますし、フードがあるために頭上の直射日光も遮ります。日よけにも、防寒にもなります。小さくも畳めますし…。

自分にとって旅に向いているのはクローマーよりもむしろレインジャケットではないのか?

そんなことを考えていました。それ以来、放浪旅にどちらか一つだけ持っていくとすれば、クローマーではなくレインジャケットを選んでいます。

 

もうひとつ。私が考えていたことは、日本館のことです。なぜか日本館のことがすごく気になるのです。日本館だって豪雨の中で並んで待たされることに変わりはありませんが、どうせ並ぶなら日本館にすべきだったんじゃないか、という気持ちが消えません。

なぜでしょうか。

豪雨の中、やっとのことで韓国館に入って、そこが最高に面白かったらよかったのですが、さほど面白くない展示だったので、やっぱり日本館に行くべきだったという思いは確信に変わりました。日本館は前評判も高く、上海万博の人気パビリオンのひとつでした。私はこれまでにいくつもの万博に行っていますが、たいていいつも日本館は人気パビリオンとなっています。

お金をかけているとか、才能あるクリエーターをプロモーターにつかっているとか、理由はいくつかあるのでしょうが、そもそも日本という国は世界的に見てとても変わった国なのです。

慣れきっているせいで見えませんが、日本は特異な国なのです。世界的なその「特異さ」が万国博覧会において日本館の面白さになっているのではないでしょうか。

日本人だから日本館は見るべきではない、ではなく、日本人だからこそ日本館を見るべきだったのではないでしょうか。

万博のパビリオンは「開催国の人たちに、わが国をどう見てほしいか」プレゼンテーションの場です。

訪日外国人は、日本人が気にもとめないスポットに興味を持ってSNSを通じて大流行したりします。それは「発見した」といってもいいものです。

それに対して万博日本館のパビリオンは外務省などが後援している公的なプレゼンです。さて、日本の何を売り込みましょうか。ヨーロッパ開催なら陶器でもいいでしょうが、中国相手に陶器ではインパクトが薄いでしょう。日本の陶器なんて元をただせば中国だったりしますもの。どんな展示にするかは相手国によります。万博のパビリオンは商売の売り込みの機会だったりします。とくに日本最大の相手、中国に対し、上海万博で日本は何をウリにしようとしていたのでしょうか。

自分を他人に紹介するときに、あなただったら何をウリにしますか? それと同じことを国家レベルでやっているのが万博のパビリオンです。

人間、誰だって自分に一番興味があるように、母国の売り出し方が気になって当然です。

韓国館なんかよりも、日本館に行くべきでした。万博では、まず日本館に行くべきでしょう。

自分のことをどうセルフ・プロデュースするか。そういう面白さを万博の日本館は見せてくれます。

2025年の大阪万博では、1970年から55年間の日本の歩みが必ず紹介されると思います。おもしろい展示にしてください。必ず見に行きますよ。

日本館こそ。必ず。

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