海外ガイドブックの編集方針。『ロンリープラネット』『地球の歩き方』『女性向き』

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【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者アリクラハルトの人生を旅しながら走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

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このページでは世界を放浪してきた筆者が、観光ガイドブックの編集方針についてのコラムを書いています。

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日本のガイドブック『地球の歩き方』と西欧のガイドブック『lonely planet』の決定的な違い

ツアー旅行で海外に行く場合には、ガイドブックなんて極論すれば、「いらない」と思います。高いツアーであれば、旅行会社の方で専用のガイドブックを用意してくれますし、そもそも行く場所に悩んだり、道に迷ったりすることがありません。あなたはホテルのフロントに早朝の出発時間に集合することだけ考えていればいいのです。あとはツアーガイドについていくだけです。すべて自動化されています。バスの中でガイドがこれから行く観光地のことも、おもしろおかしく説明してくれることでしょう。

しかし個人旅行となるとそうはいきません。「これからどこへ行こうか」選択する余地がありますし、行った先で安宿街がどのあたりにあるのかという情報は絶対に知っておく必要があります駅前、バスターミナル、市場の近くには安宿があることを経験上知っていますが、市場の場所を知らないことには、それを探すこともできません。

有吉弘行沢木耕太郎みたいに世界地図で旅をしちゃうような乱暴なのは例外で、ガイドブックを持っていくのが普通ではないかと思います。ガイドブックがないと日本武道館を見て靖国神社は見過ごすということになりかねません。ガイドブック(地図)はあったほうがいいのです。

日本のガイドブックといえば『地球の歩き方』が定番です。この本には安宿街がどのあたりにあるのか必ず書いてあります。最近では同様の「世界観光ガイドブック」のシリーズも充実しています。内容的には甲乙つけがたくなっていますが、本の構成が同じなので、同じシリーズを買った方が、使い勝手がいいように思います。両替レートがどこに書いてあるか、美味しいものの紹介ページ、チップのこと、空港から市内への移動手段など、同じシリーズのガイドブックなら探すのが簡単です。

これに対して西欧のガイドブックといえば『ロンリープラネット』が定番です。外国に行くと多くの白人さんたちが『ロンリープラネット』を手に電車などに座っている姿を見かけました。『地球の歩き方』は日本人だけ、『ロンリープラネット』は世界中の人たちが使っているといっても過言ではありません。それだけ使われている世界的な観光ガイドブックだから、さぞや内容がいいんだろうなあと思って手に取ると活字ばっかりでビックリします。写真がほとんどありません。まるで私のブログみたいです(笑)。

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写真がないとどこに行くべきか決められない

この『ロンリープラネット』日本語版も出ていますが、字ばっかりでびっくりします。硬派といえば硬派ですが、ハワーマハル、アジャンダー、エローラ、写真もなしで、どこを見に行くべきなのか決められますか? 日本人には決められません。だってイメージわかないもん。

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『ロンリープラネット』と『地球の歩き方』編集方針の違い

『ロンリープラネット』を読むと、よくまあこういう本を出すなあと思ってしまいます。諸外国は日本よりも識字率が低いというのに。

アメリカの非識字率は8~15%もあるそうです。字が読めないような教養のない層は低所得者だから海外旅行なんてどうせ行けないだろうってことでターゲット顧客ではないのかしら? 字が読めなきゃ『地球の歩き方』だってしょせんは読んでもわからないだろうし、ガイドブックはそもそも無理なのか……。

逆にわたしの職場には英語版ロンリープラネットジャパンを買って、英語の勉強をしている人がいました。

シャーロック・ホームズが宿敵モリアーティー教授とライヘンバッハの滝で戦った際、バリツという日本の武道を使って助かったことになっています。バリツって何だ? 日本に暮らして何十年にもなるが、そんなものは一度も聞いたことがありません(笑)。

やはりすこしばかり偏見の目で日本は見られているところもあって、外からの目で見た日本を知るのが楽しいんだそうです。変な趣味ですね(笑)。

でも気持ちはわかります。わたしは万国博覧会大好き人間ですが、万博では日本館にぜひ行くべきだと思っています。実はいちばん面白いのは日本館ではないかな? わが国をどのようにディスプレイしようとしているのか、その演出方法が最大の興味です。どの万博でも大人気で入るのに大行列というのがネックですけれど。

『ロンリープラネット』は読み物のようになっています。その国の歴史が読んで面白いように書いてあるのです。京都の仏教寺院の紹介だけではなく、そもそも日本の仏教徒はこういうものだ、ということが書いてあるのが『ロンリープラネット』です。

それに対して『地球の歩き方』は写真に頼った編集です。読み物としてあまり面白いものではありません。「どこに何がある」ことばかり書いてあります。歴史、宗教、文化を知る読み物としては使えません。

『アンコールワット』と『アンコールトム』の見た目の違いが『ロンリープラネット』だとわかりません。しかし建立の背景など歴史・文化的なことは『地球の歩き方』だといまいちわからないのも確かです。

じゃあ『ロンリープラネット』の方がいいと思っているのかというと……そんなことはありません。

字ばっかりだと清水寺と仁和寺と竜安寺の区別なんてまったくつきません。もはや『地球の歩き方』に慣れた身からすれば『ロンリープラネット』だけを持って外国に行くのはやっぱりちとキツいものがあります。

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「女性向きガイドブック」には注意

日本には「女性向き」と思われる海外ガイドブックもあります。こういう本は写真、イラストの宝庫ですが、その国の歴史とか宗教とかは一切無視です。興味もないんですね。「見て感動するもの」と「お買い物」オンリーの本です。地図さえ軽んじているのではないかという編集をしています。こういう「トレンドに敏感なオシャレな女性向き」のガイドブックは薄いのも特徴です。『地球の歩き方』の三分の一ぐらいしかありません。

ある日、本屋でこの手の「トレンドに敏感なオシャレな女性向き」のガイドブックを手に取ったことがあります。たまたま「韓国」のガイドブックでした。

最近ソウルで流行っている西洋料理のお店のことばかりが書いてあって、いったいどこの国の観光ガイドブックを読んでいるのかわからなくなってしまいました。サンドイッチ、スパゲティ、ピザとレアチーズのことばかり書いてあったのです。韓国のガイドブックなのに。

その本の編集方針には疑問を持ちました。そりゃ今、韓国ではイタリアンが流行っているのかもしれないが、それをガイドブックにそのまま乗せるのはどうかと思うのです。韓国人は、生まれた時から韓国料理ばかり食べて、もう飽き飽きしていてイタリアンが流行っているのかもしれません。でも日本人が読む韓国のガイドブックでそれを総力特集するのはどうかと思いませんか? 日本語で書いてあるガイドブックを読むのは日本人しかいません。日本人が求めているのは伝統的な真っ赤つ赤の韓国料理ではないでしょうか?

イタリア料理が食いたければ、イタリアに行けばいいじゃありませんか。

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