比叡山千日回峰行者はウルトラマラソンランナーに似ている

マラソン・ランニング
『ドラクエ的な人生』とは?

心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』。『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』。『バックパッカー・スタイル』『海の向こうから吹いてくる風』。『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』『読書家が選ぶ死ぬまでに読むべき名作文学 私的世界十大小説』Amazonキンドル書籍にて発売中です。

比叡山の千日回峰行って何だ

ハルト「イロハは比叡山千日回峰行って知ってる?」

イロハ「知らない。何それ?」

ハルト「比叡山で行われてきた修業だよ。山道を祈りながら歩いて、霊場を礼拝して巡るんだ。凄いのはその距離だよ。半端じゃないんだ」

イロハ「どれぐらい?」

ダイ「7年間1000日に渡って『祈りの山行』が続けられるんだ。ざっと初めの3年間は100日×30km。次の2年間は200日×30km。次の1年間が100日×60km。次の1年間が100日×84km。最後の7年目は最初に100日×84km。最後に100日×30km。これで1000日。距離は38,400kmだ。地球一周が40,000kmだから、その圧倒的な距離がわかるだろう?」

イロハ「ハルトも毎日狂ったように走っていたけれど、どれぐらい走っているの?」

ハルト「あのね。単純な距離だけなら、おれの方が多いよ。走るために生まれたんだから。生涯走行距離だけなら、もう軽く地球一周を越えている

イロハ「えっ!? ハルト以下なの?」

ハルト「あのねえ。おれのは真っ平なアスファルトを、ザムストの足底アーチ補強ソックスを履いて、ランニングシューズで走っているんだよ。阿闍梨様はわらじで山道を歩くんだ。冬の比叡山は雪も降るだろうに。まさに荒行中の荒行だよ」

イロハ「ハルトには無理?」

ハルト「無理中の無理だよ」

イロハ「でもランナーたちのあいだでも凄いと言われるような成績で100km完走してるんでしょ?」

ハルト「ウルトラマラソンのことか。あれは一年に一度の瞬間芸・火事場の馬鹿力みたいなもので、今すぐ同じことをやれと言われても、とても無理なんだ。

それに山道の距離は、平地の距離とは全然違うんだよ。平地の5kmは20分で行けるが、山道の5kmは1時間かかったっておかしくないんだ。足元が全然違うんだから」

イロハ「そうなのか…」

ハルト「阿闍梨様がどれだけ凄いか。ランナーたちほどわかる種族は他にないんじゃないかな。クリストファー・マクドゥーガル著『Born to run』にも触れられていて、マラソン行者として世界的にも有名なんだよ

『BORN TO RUN』書評

禅とは、必ずしも足を組んで座っているとは限らない

ダイ「そういえば、修業の過酷さの中で血尿が出るとか、幻覚を見るとか、ウルトラマラソンランナー、トレイルランナーと千日回峰行の修行僧とは、通じるところも多いかもしれないね」

トレイルランニングは目の良さがスピードを決める
トレイルランニングはランニングであると同時に、アウトドアアクティビティでもあります。 路面から受ける様々な刺激が脳を活性化させてくれます。 トレランは大人の障害物競争です。足で負けても、目で勝つことができます。ランニングよりも奥深いスポーツだといえるでしょう。

ハルト「ゴールしたら倒れこむぐらいの覚悟で、すべての力を絞り切って前に進もうとするところも似ているよ。でもね、一日限りの瞬間の死と、七年間の覚悟とは、魂がまったく違うよ。だからこそ阿闍梨様は生ける不動明王として尊敬されているんだ」

ダイ「千日回峰行には他にも9日間の「断食、断水、不眠、不臥の行」というのがあって、ただのウルトラマラソンランナーが成し遂げられることじゃないね。何かもっと別の魂がなければ」

ハルト「巡拝しながらの膨大な時間も、人々の幸せのこと、悟りのこと、生きること、苦しみのこと、様々なことをずっとずっと考え続けているんだろうな。ランニングも禅や瞑想に似ているから、よくわかるよ。オレ、阿闍梨様になら素直に平伏し、頭をたれることができる気がする」

ダイ「へえ。感動だなあ。ハルトがこんなに素直に人を尊敬するなんて珍しいね」

ハルト「千日回峰行はひたすら動き続けているけれど、心は達磨大師の座禅と同じことなんだね。ひたすら境地(ゾーン)を求めて修業しているという意味において」

禅というのは、必ずしも足を組んで座っているとは限らないものなんだね。

なんだか比叡山を走りたくなってきたぞ。

禅ランニング・瞑想ランニングのやり方
瞑想ランニングのやり方を書いていたら、はからずも「幸福とは何か?」を追求することになってしまいました。幸福を追求しなければ生まれた甲斐がありません。瞑想ランニングは幸福追求のためにするものです。

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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法
腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
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書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。

『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』

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オピニオン系ブログ『ドラクエ的な人生』のYouTube出張局です。背景動画は姉妹サイト『車泊でGO!!』の動画を使っています。興味をもたれた方はそちらもご覧ください。※当チャンネルは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサ...

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