記録映画『東京オリンピック』。はだしのアベベと円谷幸吉。裸足のランナー考

マラソン・ランニング
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記録映画『東京オリンピック』。アマゾンプライムで視聴

先日、アマゾンプライムを見ていたら『東京オリンピック』という映画をやっていました。有名な市川崑さんが総監督している1964年東京オリンピックの記録映画です。詩人の谷川俊太郎さんが脚本に協力しています。アスリートの映像にナレーションがかぶさるのでそれを書かれたのでしょう。

レニ・リーフェンシュタール監督がベルリンオリンピックを撮影した『民族の祭典』『オリンピア』に触発された作品だと思います。

映画は1964年の東京オリンピックの記録としてつくられたものですが、それ以外にも、面白いシーンがたくさんありました。

まず東京のスモッグが凄いことに驚きました。いちおう背景として当時の東京の世相も記録されているのです。私はPM2.5で視界が曇る北京を訪問したことがありますが、あれを思い出しました。東京って1964年にくらべると、だいぶ空気がきれいになったんですね。文明が進むほど空気は汚れていくものかと思い込んでいたけれど、どうやらそうでもないようです。

川などにゴミをポイ捨てするのも昔の日本人にはあたりまえだったみたいです。隅田川などはごみが大量に浮かぶ汚い川だったようです。アジアだなあ、と思いますね。チャオプラヤー川とか、トンレサップ湖とか、水辺には必ずゴミが浮いています。あれを思い出しました。

上海万博ではごみをそこら中に捨てる中国人たちに辟易しました(パビリオン前の行列で野ぐそした少女がいました)が、昔の日本も同じだったようです。北朝鮮が「将軍様マンセー」とやっていますが、戦時中の日本も「天皇陛下バンザーイ」と同じことをやっていたのです。

それをオリンピック開催で世界中から人が来るから、笑われないようにしようと官民一体で民度を上げる運動をした結果、今の日本人の姿ができあがったというわけでした。

そう考えるとアジアの人たちも、やがては今の日本のようにキッチリした感じになっていくのでしょうか。

私はそれでは面白くないと考えて、逆に日本がアジアのようなゆるい感じになるように運動しているのですが……

ストリートがステージ・世界の路上生活者・オンザロード写真集

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はだしのアベベ・ビキラ。マラソンの神様

ヘルシンキのランナーといえばエミール・ザトペック

記録映画『東京オリンピック』には、いろいろな選手が登場しました。回転レシーブで有名な東洋の魔女と大松監督も、もちろん登場します。

しかし私としてはもっとも興味があるのはバレーボールではなくマラソンです。

1964年の東京マラソン、優勝したのはアベベ・ビキラ。いわゆる「裸足のアベベ」です。

4年前のローマオリンピックのマラソンを裸足で走って優勝。裸足の王者として知られていました。

サッカーにおける神がペレなら、野球における神がベーブルースなら、マラソンにおける神はエチオピアのアベベ・ビキラではないでしょうか。

ローマオリンピックは9月にあったそうです。ローマの夏がどれだけ暑いか知っていますか?

汗がだくだく出ます。メチャクチャ暑いですよ。

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アスファルトを裸足で走ることの問題点。夏は焼けた鉄板の上を走るようなもの

ところでアスファルトの上を裸足で走ったことありますか?

私はあります。『BORN TO RUN』の影響でときどき裸足で走ります。

裸足で走ることにはいくつか問題があります。

足の裏には繊細な感覚器官があります。それが痛いと感じなくなるまで走る刺激に慣れ切っている必要があります。足の裏の皮が厚くなければなりません。柔らかい皮では足裏の皮膚がボロボロになってしまいます。

まだあります。ガラスの破片のような危険物がないか、よく路面を確認しながら走らなければなりません。いくら足裏の皮が厚くなっても、ガラスの破片を踏んだら、レース続行は不可能です。

裸足のランニング。注意点はまだあります。

真夏のランニングでは、アスファルトが焼けた鉄板のようになっています。真夏のアスファルトの裸足ランニングでは、痛みではなく、路面の熱さで走れなくなるのです。

痛いのではありません。熱いのです。温度を感じる神経と、痛みを感じる神経はどうやら別のようです。

このように裸足で走ることは靴を履いて走ることにくらべて圧倒的に不利なのですが、その条件でオリンピックで勝ってしまうところがアベベの偉大なところです。

集中して走る姿から、走る哲学者とも呼ばれました。

偉大なマラソンの神様です。

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走る哲学者アベベの勇姿。円谷幸吉の勇姿。君原健二

偉大なアベベが走る姿が記録映画『東京オリンピック』では見ることができます。残念ながら東京では靴を履いて走っていますが、圧倒的な存在感で首位を独走して、優勝しました。

もうひとり。日本のマラソンランナーにとって忘れられない人が『東京オリンピック』には登場します。

もちろん円谷幸吉です。食べ物のことばかり書いた遺書を残して剃刀で頸動脈を切って自殺したことで今では有名です。死して英雄となった円谷ですが、映画の公開は1964年。まだ彼の運命を知る者は誰もいません。

それでも競技場に入るまでは銀メダルで、円谷の前にはマラソンの神様アベベしかいないという状況に、日本人は英雄を見て、熱狂しました。

競技場で白人選手に抜かれて銀メダルが銅メダルになってしまったところも、判官贔屓の日本人から激励が集まったことでしょう。

「次はアベベに勝つ」

円谷は国民の前でそう言わされてしまいました。

しかし4年後の1968年。メキシコオリンピックの年、円谷は「疲れ切ってしまってもう走れません」と自殺するのです。

そのメキシコオリンピックで円谷の遺志を継いだように銀メダルを獲得する君原健二も東京オリンピックでは8位でゴールに駆けこんでいます。

円谷は、ゴッホのように死して永遠になった人だと思っていました。

記録映画『東京オリンピック』では、円谷はまだ本当の意味でヒーローになる前でしたが、競技場で抜かれるというセンセーショナルな負け方をしたため、その後の展開を知っている私たちにとっては、ひじょうに見ごたえがあるシーンになっています。

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