ママチャリとは頂点の自転車のこと

スポーツ・肉体
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心の放浪者アリクラハルトの人生を走り抜けるためのオピニオン系ブログ。

書籍『市民ランナーという走り方(マラソン・サブスリー。グランドスラム養成講座)』『通勤自転車からはじめるロードバイク生活』、小説『ツバサ』キンドル書籍にて絶賛発売中です。ぜひご一読ください。

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どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

ここでは自転車について書いています。

ロードバイクだろうって? 違います。シティサイクル、いわゆるママチャリへの愛について語っていきます。

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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。

その過程で、ママチャリのすばらしさを再認識したり、どうすれば速く効率的に走れるようになるのかに知恵をしぼったり、ロードレースは団体競技だと思い知ったり、自転車の歴史と出会ったりしました。

●自転車通勤における四重苦について。

●ロードバイクは屋外で保管できるのか?

●ロードバイクに名前をつける。

●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。

●ロードバイク・クラブの入り方

など、初心者から上級者までを対象とした内容になっています。書籍のお求めはアマゾンキンドル図書からお願いいたします。

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中庸を知るには極端を知るのが近道

私がママチャリへの愛を自覚するようになったのは、実際のところ、ロードバイクに乗るようになってからです。

ロードバイクは「頂点の自転車」だと、漫画『弱虫ペダル』でも紹介されています。

たしかにスピードのためにすべてを取っ払って、走ることだけを考えたロードバイクは究極の自転車です。走るために生まれた自転車、それがロードバイクです。

レースモードのロードバイクは、走る以外のすべてを取っ払って軽量化します。ライトも反射板もありません。安全なんか無視! 度外視! 鍵やベル、スタンドなんかありません。基本的に止まらないからね! 速く走るためには関係のない装備は一切ついていません。

タイヤはすごい空気圧でカチカチになっています。サドルは漕ぎやすいように固く小さくなっています。ペダルと靴はビンディングシステムで一体化しています。スキーと同じ原理のものです。専用のビンディングシューズは自転車を下りて歩くことを考慮していません。コンビニでカチャカチャ靴音を鳴らしながら変な歩き方するロードバイク乗りを一度は見たことがあると思います。ロードバイクは速く走ることしか考えていないのです。

速さの極み。その頂点の自転車に乗っている私が、どうして「ママチャリ」への愛を語るのか。

中庸を知るには極端を知るのが近道です。私はそう感じています。登山をすれば日常生活のすばらしさを知ることができます。蛇口を捻れば水が出ることがどれほど快適か知ることができます。

日本の暮らしの素晴らしさを知るには、海外を放浪するのが一番です。暮らしていくのに不安がないということがどれほどすばらしいサービスか、日本の暮らしに慣れきっている人には自覚できないと思います。常にパスポートを持ち歩かなければいけないことがどれほど面倒くさいか!

同じようにロードバイクは極端な乗り物です。この極端な乗り物と比べることでママチャリのすばらしさは際立ちます。

みなさんは日本製ママチャリがどんなに優れているか自覚しているでしょうか。生まれた時からこの自転車に乗っていると、この自転車のすばらしさはわかりません。

「ママチャリがなければマウンテンバイクに乗ればいいじゃない」というのは「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない」というのと同じことです。

本当のことを知らなければ、マリー・アントワネット王妃のことを笑えません。

あなたは不用意にそんな発言をしていませんか?

とんでもありません。マウンテンバイクにママチャリの代わりはつとまりません。

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ロードバイクは面倒くさい

もともと私がロードバイクに乗ったきっかけは通勤でした。片道15km往復30kmの距離がありました。

持久狩猟「ばあちゃん走法」で通勤ランしたこともあったのですが、往復30kmは毎日走るのには距離がありすぎます。仕事を捨ててかからないと、とても毎日走って通勤できません。

そんなに走ると、職場には休みに行っているという状態になりかねません。

そこで考えたのが自転車でした。どうせなら「これまでと違う世界を知りたい」冒険心で、ロードバイクを購入し、バイク通勤を始めたのです。

最初、私がもっとも違和感を覚えたのは、空気入れを持参して乗ることです。

ママチャリにしか乗ったことのない人は信じられないと思いますが、ロードバイク乗りはパンクにそなえて空気入れをいつも持ち運んでいるのです。

ロードバイクは面倒くさいんですよ。定期的にオイルをさしたり、清掃や整備も必要です。

雨の日は悲惨です。

ホビーレーサーならば「雨の日は乗らない」という選択ができますが、通勤自転車だと雨でも乗るしかありません。会社に行くわけですから、雨を避けては通れないのです。

ママチャリには泥除けフェンダー)がついています。これがどれほど素晴らしいかは、泥除けなしのタイヤ剥き出しのロードバイクやマウンテンバイクに乗ってみないとわからないと思います。

私が「マウンテンバイクにママチャリの代わりはつとまらない」というのはこのためです。

自転車というのは泥除けがついていてあたりまえだと思ませんか? 私はそうでした。

生まれてはじめて乗った自転車がシティサイクル(ママチャリ)で、ずっとシティサイクルに乗ってきましたので、泥除けや前カゴや前照灯が初期装備されているのは「あたりまえ」のことだと思っていました。

ところが泥除けのないロードバイクで雨の日に走ると、タイヤが雨水を跳ね上げて背中がビショビショになります。後輪が跳ね上げた泥水で背中に縦に泥の点々がついていたこともありました。

またロードバイクはツルツルのスリックタイヤを使っているため、雨の日は制動に難があります。速く走るための自転車なのに、雨の日には速く走れないということになるのです。これでは何のためにロードに乗るのかわかりません。

チェーンカバーがないため、雨に打たれたらチェーンにオイルを指さなければなりません。そういうメンテナンスを怠ると、チェーンがギシギシして速く走れなくなってしまいます。それはスピードがすべてというロードバイクのレーゾンデートルを脅かすことになるのです。

結局、晴れた日はロードバイクで、雨が少しでも降りそうな日はママチャリで。と私は二台の自転車を使い分けて、バイク通勤することになりました。

颯爽たるスポーツ自転車通勤を夢みていたのに、結局、私はママチャリを手放せませんでした。

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ママチャリは人類の英知がさりげなく盛り込まれている頂点の自転車

BE FREE 自転車は自由の象徴

現在あるシティサイクルというのは、突然出来上がったものではありません。

自転車の歴史

現在、私の愛車マミーバイクには、シマノレボシフトという抜群の正確性をもった6段変速ギアがついています。

このギアがないとどういうことになるか知っていますか?

ディズニー映画『ターザン』で、ジャングル育ちのターザンに人類の文明についてジェーンが教えるシーンがあります。そこに『ペニー・ファージング型(ダルマ自転車)』と呼ばれる前後のホイールの大きさが全然違う自転車がでてくるのですが、ご存知でしょうか。

巨大な前輪と小さな後輪。なんであんな自転車が存在したのかというと「変速ギアがなかったから」です。

現在の自転車は変速ギアチェーンのお陰で、ペダルを一回転させると、後輪ホイールをその何倍も回転させることができます。これをギア比といいます。

しかし変速ギアやチェーンがないと、ペダル一回転で前輪ホイールが一回転するだけです。その条件で速く走るためには、ホイールを大きくするしかないのです。回転数(ピッチ)が決まっている中で速く走るためには円周長(ストライド)を伸ばすしか方法がありませんでした。

速く走るために開発された過渡期の自転車があの『ペニー・ファージング型』自転車なのです。しかし車輪を大きくするあまり、サドルが高く、足が地に着きません。落車したら高いところから落ちることになるので非常に危険です。

ママチャリは簡単に足が着くため安全です。万が一、自転車が倒れても、大切な変速ギアを守るための変速機のガードがさりげなく付いています。

まったくなんという細やかな心づかいでしょうか。

チェーンカバーもあるのでズボンでも乗れます。クロスバイクで通勤しようと思ったら、足首に裾バンドを巻かなければスーツのスラックスが真っ黒になってオシャカです。

スカートの巻き込み防止用ガードまで着いています。女性でも安心ですね。スカートでも乗りやすいようにトップチューブが低く、またぎやすい構造になっています。

前照ライトもハブダイナモの充電式です。暗くなると勝手に点灯します。それに対してロードバイクの外付けライトだと電池式です。通勤バイクとして使うためには不意の電池切れに備えて乾電池まで持ち歩かなければ残業に対応できません。

最強の頑丈さ。メンテナンスフリーにも関わらず、価格も安く、盗難被害にも逢いにくい。

人類の英知がさりげなく盛り込まれている頂点の自転車。それがママチャリなのです。

これを愛さずにいられましょうか。

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サハラ砂漠で大ジャンプする著者
【この記事を書いている人】

アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。

【この記事を書いている人】
アリクラハルト。物書き。新狩猟採集民族、遊民主義の提唱者。心の放浪者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。ソウル日本人学校出身の帰国子女。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。大西洋上をのぞき世界一周しています。千葉県在住。
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このブログ著者の小説『ツバサ』
小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
Amazon.co.jp: ツバサ eBook : アリクラハルト: 本
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小説『ツバサ』
主人公ツバサは劇団の役者です。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」
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