自転車ロングツーリング入門(山下晃和・著)

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旅行記よりもハウツー本の方が売れるのだろう

こちらは『自転車ロングツーリング入門(山下晃和・著)』の書評です。ロングツーリング入門とありますが、いわゆる入門書とは違って、個人の旅行記といったほうが正しいかもしれません。

作品の大半は「ハウツー」ではなく「旅行記」でしめられています。その合間合間にハウツーロングツーリングについて書いてあるという体裁となっています。

じゃあどうしてこういうタイトルにしたかというと、おそらく「自転車旅行記」というタイトルにするよりも、「自転車ツーリング入門」というタイトルにした方が本が「売れる」からだと思います。

私もロングツーリングのハウツー本かと思って読んだクチですが、著者と似たような傾向をもっているために、旅行記もひじょうに面白かったですね。

著者の山下晃和さんは、私は幕張メッセで開催されたサイクルモードで見かけました。普通に会場内で談笑されていました。自転車業界では有名人のひとりです。

サイクルモード2018

サイクルモード2018その2

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先進国より発展途上国=オートバイより自転車

自分と傾向の似ている人だなあと感じました。まあ旅人、ロードバイク乗り同士ですからね。

「地球が我が家」という意識が、旅人として生きることの本質

山下さんはオフロードバイクから自転車にはまったそうです。私は通勤自転車からでした。

ロードバイク通勤実践講座。冬(寒いよ)、夜(暗いよ)、雨(冷たいよ)、虫害の四重苦に耐えられるか?

旅人としては、先進国よりも、発展途上国に興味があるそうです。それってつまりはオートバイの旅よりも自転車の旅に興味が行くということです。旅人もロードバイクも、感性の根っこのところはつながっているのです。

旅して生きていきたいという夢をもっていたので、神田外国語大学でスペイン語を学んだそうです。英語とスペイン語を武器に旅行業界に就職して、ツアーコンダクターになろうと目論見でした。

ちなみに英語を公用語にしている国、インドのように英語が通じる国を英語圏といいますが、英語圏の国は58カ国だそうです。

同じようにスペイン語を母国語にしている国は21カ国だそうです。合計すると79カ国です。世界の国々が196カ国なので、英語とスペイン語で世界のほとんど半分をカバーできてしまうというわけですね。

英語、スペイン語に対抗できる言語は、フランス語と、中国語しかありません。

こういうことを大学受験の18歳以前で気づいてしまうというのは、とても頭のいい人なのではないでしょうか。

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旅をして生きていく

旅を仕事にしたいと山下さんは思っていました。今ならYouTuber という究極の手がありますが、当時はやはりツアーコンダクターが考えられる現実的な手だったのでしょう。

そして大学生活を送りながら、バイト感覚で芸能事務所に所属してモデルさんの仕事をやっていたそうです。

Google adsenseも未発達だったと思いますが、ノートパソコンを持参してブログを更新しながら、旅を続けたそうです。芸能人ですからアクセス数もあったのでしょう。

現在では芸能活動と並行してトラベルライターとしても活躍されています。

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東南アジア自転車旅

大学でスペイン語を学んだことからわかるように、山下さんの究極の目的地は中南米でした。しかし中南米は旅人として、ロードバイク乗りとして、上級者コースになります。デカさもそうですが、治安の悪さ、なにより自転車で稼がなければならない標高差などが、初心者コースとはいえません。

夢の前に「脚ならし」で、山下さんは東南アジア自転車旅を敢行したようです。

香港、中国、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポールの旅でした。

「汁なしワンタンミーがうまい」という記述に「そうなんだよ」と私は呟きました。あの、安いワンタンミーが、家の近くで気軽に食べられるといいのに。

近くて安い屋台が、自炊不要にするのがアジアの国々ですよね。

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ビザクリとはビザクリアのこと

中国ではビザクリのために急ぎました。ビザクリとはビザクリアのこと。ノービザで滞在できる期間は国によって違うため、期間内に出国しなければなりません。自転車で広大な中国などを進む場合、急がないとノービザの期限を超えてしまう可能性があるのです。

国ごとに通貨も違うし、ビザクリ期間も違うので、旅力が問われます。知らないとひどい目に遭いますよ。

自転車旅のようにいつ帰るかはっきりわからない旅の場合は「イミグレで帰りのチケットを見せろと言われる場合があるから、往復航空券を買って、帰りの航空券を手元に持っておく」ことを勧めています。

オープンジョーにして、適当な目的地(たとえばシンガポール)から日本への帰路便のチケットをもっていれば、日付はいつでも変更可能なのでとりあえずイミグレ関門は大丈夫だということです。

飛行機に乗り遅れちゃった事件

旅はトラブルを切り抜けるゲームのようなもの

南米放浪のように最終的な目的地がはっきりしない場合は、片道の航空券も往復の航空券もたいして値段が変わらないので、復路チケットを手元に持っておいて、復路の航空券は捨ててしまうのも手だと山下さんに教えてもらいました。

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中南米ロードバイク旅

東南アジア自転車旅で経験値を積んで、いよいよ中南米ロードバイク旅に出発しました。

旅力、アウトドア力、語学力、体力、精神力、自転車の知識、それらの集大成の旅でした。

自転車テント旅行

相棒はクロモリのみずからプロデュースした旅用自転車です。ここらへんが芸能人だなあと感じました。

メキシコ、グァテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンの旅です。

ニカラグアの首都で強盗に遭います。殴られ、首を絞められ、財布、コンパクトデジカメ、腕時計を盗まれてしまいました。鼻の軟骨が折れていました。

中南米の旅ではまずはセントロ(中心広場)に向かいます。そこにはカテドラル(大聖堂)があり安宿があります。食材はメルカド(市場)で探します。自転車のエンジンは自分自身です。

「旅は何とかなる」それが山下さんの旅の心構えでした。

洗濯物を乾かしながらの自転車旅でした。

ときには自転車を置いて観光に出かけます。ウァカチナで有名な砂漠のバギーツアーにも参加しました。グァテマラのティカル遺跡も、ボリビアのウユニ塩湖も、見てきました。

ホールドアップ強盗に遭ったニカラグアでは定番豆ごはんのガジョ・ピント(郷土料理)でエネルギーを補給します。

夢であった中南米自転車旅をしてみて、いちばん重要なのは、観光した経験ではなく、人との出会いだと山下さんは言います。

必死に生きている人を見て、自分も毎日全力で生きようと思ったのでした。

今この場所この瞬間を旅先のように生きる。集団よりも個を優先する生き方【トウガラシ実存主義】

遊民主義・ユーミン主義

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旅自転車の専門用語集

山下さん本人も旅行記を書きたかったに違いありませんが、いちおう書籍のタイトルが『自転車ロングツーリング入門』なので、旅自転車に関係する専門用語もたくさん飛び出します。

ここではその旅自転車の専門用語を解説しておきます。

※クロモリ=鉄にクロームモリブデン鋼を混ぜたフレームの素材。外国の自動車ディーラーでフレームの溶接が可能。しなりがあり体へのダメージが小さい。

※ダボ=装着のためのフレームの穴。ガチンコの競技用ロードバイクの場合ダボがない場合があります。その場合、サイクルバック類が装着できない場合があるのです。

※フロントバッグ=自転車のハンドル部分に固定することができるバッグ。バッグの上部に地図を見ることができる透明なマップケースがあると便利。カメラ、財布、タオルなどすぐに使うものを入れる。

お金は、ドル、クレジットカード、国際キャッシュカード、の三種類を分散して持ちます。もはやトラベラーズチェックの時代ではありません。

※サイドパック=自転車の左右にふりわけて背負わせるパック

フロントサイドバック=コッヘル、シングルバーナー、アーミーナイフ、ヘッドライト、箸、防水スタッフバック、工具類、輪行バッグ(最重要)などを入れます。

※パニアバッグ=後輪のタイヤの横に備え付けるキャリーバッグのことです。三脚、レインウェア、テント、マット、サンダル、シュラフ、などを入れます。

※重量を左右均等になるように配置します。

※ロングツーリングの場合、バックパックやメッセンジャーバックなど身体に装着するタイプのバックは、体が疲れます。身体は楽にして、自転車に背負わせるのがセオリーになります。

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タフな道具をもっていけ

山下さんはタフな道具をもっていけ、といいます。タフとは壊れにくいという意味ですね。

服装は自転車専用ウェアでなくアウトドア専用ウェアから選択しました。三セットのみ持参。使用中、次に使用するもの、洗濯・乾燥中のもの、の三種類です。ホテルなどで三日に一回洗濯します。

※イーメーターズ=サイクルコンピューター(サイコン)GPS付きが安心です。一日の走行距離の管理は重要です。一日100kmが目安。一日200kmだって走れますが次の日走れないのでは意味がありません。

※変換プラグ。ソケットの形が国によって違うので、変換プラグが必要。電圧も国によって違うのですが、iPhoneのような国際基準のマシンは全世界対応になっているので安心です。

※ノートパソコン。ホテルのWiFiを活用します。もはやはがきの時代じゃありません。

※USB充電ヘッドライト&自転車用ライト。パソコンから充電できることが重要。

※エネループ充電乾電池。使い捨てでは重量がかさみます。

※ヘルメット、サングラス、サンダル

※三日ぐらいは何とかなるような非常食を常に持参しました。海外に行くとシティとカントリーがすごくはっきりしていて、カントリーには売店も何もありません。そのため自転車旅の場合、非常食を準備しておくことが非常に重要です。

※山下さんはパンクがバーストした場合にそなえて、タイヤ(チューブでなくタイヤ)も持参しています。

山下晃和さんはJACC日本アドベンチャーサイクリストクラブにも所属されています。イケメンのモデルさんなので、自転車業界の「顔」として今後も活躍を期待しています。

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