どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?
遅くなりましたがアジア大会女子マラソンについて書き残しておきたいと思います。
アジア大会はアジアのオリンピックと呼ばれ「45億人の頂点」を決める大会だと謳われています。アジアの人口って45億人もいるのですね。
日本からは田中華絵さん28歳、野上恵子さん32歳が参戦しました。
テレビの中継では、マラソン選手はレースの前に「経歴紹介」「抱負宣言」VTRを流してくれることが多く、2時間たっぷり感情移入して応援することができるので、非常によい構成だと思います。
田中さんは学生時代から実績のあるエリートランナーで、それに対して野上さんはケガでずっとレギュラーを取れず、鳴かず飛ばず、陸上界からは期待もされないような「野の草」だということです。
※※※YouTube動画はじめました※※※
書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。
『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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よくやめなかったものだ
「よくも断じ給えるものかな」というのは幕末の志士坂本龍馬が大政奉還の報を聞いて、将軍徳川慶喜の心中を察して言ったとされる有名な言葉です。
「将軍家の今日の御心中さこそと察し奉る。よくも断じ給えるものかな、よくも断じ給えるものかな。余は誓って此の公の為に一命を捨てん」
…じゃありませんが、女子マラソンの野上さんを見て私が感心したのは「よくやめなかったものだ」ということでした。
アジア大会のレースを、じゃありませんよ。陸上生活を、です。走ることを、よくやめなかったものだ。
ずっとケガで泣かされて、周囲の選手に負けて続けて、将来の展望もなく、よく走るのをやめなかったものだなあと心の底から感心して見ていました。私だったら、絶対、やめてます。ほとんどの人間はやめていると思います。たいてい人間はやめるんですよ。希望がなければ。
成功した人は言います。「自分より才能のある人はいくらでもいた。ただ、自分はやめなかっただけだ」…漫画家とかがよくこう言います。ありとあらゆる世界の成功者がこう言うかもしれません。
趣味のランナーとして自分のために走るだけなら、何も走るのをやめる必要はないでしょう。
しかし彼女は、陸上で身を立てるプロのランナーとして、走るのをやめなかったのです。
その立場で「負ける」とは評価されないということです。「走れない」というのは、ピアノの弾けないピアニストのようなものです。それでも彼女はピアニストであることをやめなかったというのですから。
よほど自分の才能を信じていないとできることではありません。自分を否定する言葉はいくらでも思いつきます。
「無事これ名馬」という言葉もあります。怪我をするのも実力(がないこと)のうち、という考え方だってできるのです。練習あってこその一流選手です。でも練習するたびに怪我をしていたら、いったいどうやって自分の力を証明したらいいでしょうか。
選手寿命なんてせいぜい30台でおしまいです。選手であるうちはずっとケガに泣かされる可能性だってあるのです。若いうちに成功体験があればまだいいですよ。甘露のような忘れられない味を一度でもあじわっていたら続けられるかもしれません。しかし野上選手は「そうではない」というではないですか。高校駅伝では3年連続して補欠選手で一度も出走できなかったそうです。
「本当に、よくやめなかったものだ」その時点で、普通は「軍拡競争」からは身を引くのが普通の人ではないでしょうか。オリンピックのメダルを目指すというのは「世界一」を目指すということです。いくら強くなってもキリがありません。
高校駅伝の補欠選手のどこにそんな自分を信じる力があるのでしょうか。やめるというのも一つの選択です。手塚賞や芥川賞、弁護士試験に何十年も落とされて人生を棒に振ってしまうような人だっているのですから。
ラストランと決めて走った初マラソンで、想定外の成績をおさめたことで、アジア大会に出場するほどの選手として脚光を浴びることになったのだそうです。
本当に、よかったね。
やっぱり陸上競技の花形はマラソン
アジア大会やオリンピックなど総合陸上大会のテレビ中継を見ていていつも思うのですが、陸上10000mの中継中にはよく「円盤投げ」や「走り幅跳び」の中継が入りませんか? 邪魔だなあ、と思うのですが、むしろそっちの競技を見たい人も世の中にはいますから仕方がありません。
同じ「長距離走」なのに、マラソンはオープニングやエンディングを飾る花形競技でスタートからゴールの瞬間までずっと中継されています。それにくらべて10000mはまだ一生懸命走っている最中なのに、途中で他の競技が映像に割り込んでくる。この取り扱いの格差はものすごいですね。やっぱり「マラソン」なんだな。いつもつくづく思います。
高橋尚子さんが国民栄誉賞に輝いたのは競技が「マラソン」だったからです。10000mではもらえなかったと思います。市民ランナーの間で名刺のように交わすのは「マラソンの自己ベストタイム」ではありませんか? 10km、ハーフマラソンのタイムで勝っていても、マラソンで負けていると、なんだか「負けた」気になりませんか?
ハーフマラソンの自己ベストで負けていても、マラソンで勝っていれば「前半戦は負けても、後半盛り返して、結局、最後はおれが勝つんだなあ」と心のどこかで思いませんか?
私は顕著にこの傾向です。ニューヨークシティマラソンで走りつづけることを決意したランナーなので、マラソンをゴールできない走力では「意味がない」といっても言い過ぎではありません。私にとって「走る」とはニューヨークシティマラソンをゴールまで力強く完走することであって、ハーフ地点まで速く走れても、後半バテて歩いてしまうような走力では「意味がない」のです。いつかあの場所に戻ったときに、セントラルパークまで走り通せることがものすごく重要なのです。
長距離走は「マラソン」こそが花形です。折り返し、ゴールするまでが勝負です。
選手枠も、解説枠も、熾烈な競争
田中華絵さんの攻撃的な前傾姿勢にくらべて、野上恵子さんは上半身がすっと直立したリラックスしたフォームでした。サブスリー養成講座「ヤジロベエ走法」です。
あのフォームの人はラストスパートのスピード勝負で前傾姿勢のランナーに引き離される事が多いので危惧していましたが、ロングスパートをかけて逃げ切りましたね。
ずっと風よけに使われていましたので心配していましたが、見事でした。
バーレーンのローズ・チェリモ選手には負けましたが、彼女はロンドン世界陸上の金メダリストのケニア人(バーレーンに国籍変更)ですから、格が違います。
個人情報ダダ洩れの、声美人の、例のあの人の解説が私は大好きなのですが、高橋尚子さんの解説でした。「世界! ニッポン行きたい人応援団」のナレーションの収録でもあったのかしら。
しかし高橋尚子さんも解説がうまくなったなあと感じました。先輩の例のあの人に習ってすごく勉強している形跡が見えますよね。さすがに例のあの人(増田明美)みたいに今日の朝食のメニューまでは言いませんでしたね。節度がありますね。
でもテレビ画面にツッコミながら例のあの人の解説を聞くのもいいものですよ。
けれど解説者はどちらか一人です。残念ながら二人は使えません。選手枠もそうですが、解説枠も熾烈な競争ですね。
野上恵子選手は2時間36分27秒で銀メダルを獲得しました。自分を信じる力に感動しました。本当におめでとうございます。
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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
※カルペ・ディエム。この本は「ハウツーランニング」の体裁をした市民ランナーという生き方に関する本です。あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
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