アジア大会ジャカルタ「女子マラソン」

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どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

遅くなりましたがアジア大会女子マラソンについて書き残しておきたいと思います。

男子マラソンについてはこちらをどうぞ。

アジア大会はアジアのオリンピックと呼ばれ「45億人の頂点」を決める大会だと謳われています。アジアの人口って45億人もいるのですね。

日本からは田中華絵さん28歳、野上恵子さん32歳が参戦しました。

テレビの中継では、マラソン選手はレースの前に「経歴紹介」「抱負宣言」VTRを流してくれることが多く、2時間たっぷり感情移入して応援することができるので、非常によい構成だと思います。

田中さんは学生時代から実績のあるエリートランナーで、それに対して野上さんはケガでずっとレギュラーを取れず、鳴かず飛ばず、陸上界からは期待もされないような「野の草」だということです。

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よくやめなかったものだ

「よくも断じ給えるものかな」というのは幕末の志士坂本龍馬が大政奉還の報を聞いて、将軍徳川慶喜の心中を察して言ったとされる有名な言葉です。

「将軍家の今日の御心中さこそと察し奉る。よくも断じ給えるものかな、よくも断じ給えるものかな。余は誓って此の公の為に一命を捨てん」

…じゃありませんが、女子マラソンの野上さんを見て私が感心したのは「よくやめなかったものだ」ということでした。

アジア大会のレースを、じゃありませんよ。陸上生活を、です。

走ることを、よくやめなかったものだ。

ずっとケガで泣かされて、周囲の選手に負けて続けて、将来の展望もなく、よく走るのをやめなかったものだなあと心の底から感心して見ていました。

私だったら、絶対、やめてます。ほとんどの人間はやめていると思います。

たいてい人間はやめるんですよ。希望がなければ。

成功した人は言います。「自分より才能のある人はいくらでもいた。ただ、自分はやめなかっただけだ」…漫画家とかがよくこう言います。ありとあらゆる世界の成功者がこう言うかもしれません。

趣味のランナーとして自分のために走るだけなら、何も走るのをやめる必要はないでしょう。

しかし彼女は、陸上で身を立てるプロのランナーとして、走るのをやめなかったのです。

その立場で「負ける」とは評価されないということです。「走れない」というのは、ピアノの弾けないピアニストのようなものです。それでも彼女はピアニストであることをやめなかったというのですから。

よほど自分の才能を信じていないとできることではありません。

自分を否定する言葉はいくらでも思いつきます。

無事これ名馬」という言葉もあります。怪我をするのも実力(がないこと)のうち、という考え方だってできるのです。

練習あってこその一流選手です。でも練習するたびに怪我をしていたら、いったいどうやって自分の力を証明したらいいでしょうか。

選手寿命なんてせいぜい30台でおしまいです。選手であるうちはずっとケガに泣かされる可能性だってあるのです。

若いうちに成功体験があればまだいいですよ。甘露のような忘れられない味を一度でもあじわっていたら続けられるかもしれません。

しかし野上選手は「そうではない」というではないですか。高校駅伝では3年連続して補欠選手で一度も出走できなかったそうです。

「本当に、よくやめなかったものだ」

その時点で、普通は「軍拡競争」からは身を引くのが普通の人ではないでしょうか。

オリンピックのメダルを目指すというのは「世界一」を目指すということです。いくら強くなってもキリがありません。

高校駅伝の補欠選手のどこにそんな自分を信じる力があるのでしょうか。

やめるというのも一つの選択です。手塚賞や弁護士試験に何十年も落とされて人生を棒に振ってしまうような人だっているのですから。

ラストランと決めて走った初マラソンで、想定外の成績をおさめたことで、アジア大会に出場するほどの選手として脚光を浴びることになったのだそうです。

本当に、よかったね。

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やっぱりマラソンが花形

アジア大会やオリンピックなど総合陸上大会のテレビ中継を見ていていつも思うのですが、陸上10000mの中継中にはよく「円盤投げ」や「走り幅跳び」の中継が入りませんか?

同じ「長距離走」なのに、マラソンはオープニングやエンディングを飾る花形競技でスタートからゴールの瞬間までずっと中継されています。

それにくらべて10000mはまだ一生懸命走っている最中なのに、途中で他の競技が映像に割り込んでくる。

この取り扱いの格差はものすごいですね。やっぱり「マラソン」なんだな。いつもつくづく思います。

高橋尚子さんが国民栄誉賞に輝いたのは競技が「マラソン」だったからです。10000mではもらえなかったと思います。

市民ランナーの間で名刺のように交わすのは「マラソンの自己ベストタイム」ではありませんか?

10km、ハーフマラソンのタイムで勝っていても、マラソンで負けていると、なんだか「負けた」気になりませんか?

逆にハーフマラソンの自己ベストで負けていても、マラソンで勝っていれば「前半戦は負けても、後半盛り返して、結局、最後はおれが勝つんだなあ」と心のどこかで思いませんか?

私は顕著にこの傾向です。ニューヨークシティマラソンで走りつづけることを決意したランナーなので、マラソンをゴールできない走力では「意味がない」といっても言い過ぎではありません。私にとって「走る」とはニューヨークシティマラソンをゴールまで力強く完走することであって、ハーフ地点まで速く走れても、後半バテて歩いてしまうような走力では「意味がない」のです。いつかあの場所に戻ったときに、セントラルパークまで走り通せることがものすごく重要なのです。

長距離走は「マラソン」こそが花形です。折り返し、ゴールするまでが勝負です。

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選手枠も、解説枠も、熾烈な競争

田中華絵さんの攻撃的な前傾姿勢にくらべて、野上恵子さんは上半身がすっと直立したリラックスしたフォームでした。サブスリー養成講座「天秤走法」です。

あのフォームの人はラストスパートのスピード勝負で前傾姿勢のランナーに引き離される事が多いので危惧していましたが、ロングスパートをかけて逃げ切りましたね。

ずっと風よけに使われていましたので心配していましたが、見事でした。

バーレーンのローズ・チェリモ選手には負けましたが、彼女はロンドン世界陸上の金メダリストのケニア人(バーレーンに国籍変更)ですから、格が違います。

個人情報ダダ洩れの、声美人の、例のあの人の解説が私は大好きなのですが、「世界! ニッポン行きたい人応援団」のナレーションの収録でもあったのかしら。

しかし高橋尚子さんも解説がうまくなったなあと感じました。先輩の例のあの人に習ってすごく勉強している形跡が見えますよね。さすがに例のあの人みたいに今日の朝食のメニューまでは言いませんでしたね。節度がありますね。

でもテレビ画面にツッコミながら例のあの人の解説を聞くのもいいものですよ。

けれど解説者はどちらか一人です。残念ながら二人は使えません。選手枠もそうですが、解説枠も熾烈な競争ですね。

野上恵子選手は2時間36分27秒で銀メダルを獲得しました。

自分を信じる力に感動しました。本当におめでとうございます。

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~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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