日曜劇場「陸王」

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どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?

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日曜劇場『陸王』は『下町ロケット』にそっくり

「日曜劇場『陸王』見た? まるでハルトのための作品みたいに思えたけど」

ハートナーのイロハが言った。

「もちろん見たよ。『下町ロケット』そっくりだよね」

作品の裏側まで見えてしまうだけに、ハルトの陸王に関する感想は斜に構えたものになる。

「同じ池井戸潤さん原作の物語だから似ちゃうのはしょうがないよ。下町ロケットはロケットの部品をつくる町工場の物語だけれど、陸王はランニングシューズの話しでしょ? ハルトの得意分野じゃない?」

たしかにイロハの言う通りである。ランニング雑誌『ランナーズ』の執筆陣のひとりとして活躍していたこともあるハルトは、陸王で語られたランニングシューズのうんちくについては全てを知っていた。

厚い靴底は踵着地になってケガを誘発しやすいから、薄くて軽いソールのシューズでミッドフット着地すれば、人間本来の走りができるというのは、ランニングの名著『BORN TO RUN』にすべて書いてあることだ。

しかし、作者が作品を書いた動機はケガをしないランニングシューズの啓蒙ではない。あくまでも銀行と下請け企業の技術力との関係性、企業ドラマが描きたいのだ。それはまるっきり下町ロケットと同じものなのである。

「中小企業が技術とチームワークで経営危機を乗り越えていくという話しだろう? 飽きられない限り、このパターンでいくらでも作品が作れるんじゃないの?]

「どういう意味?」

ランニングシューズのところを別の分野にすれば、無限に再生産できるじゃん。作品の本質的なところは『中小企業が、大企業や銀行に苛められるけど、最後にはギャフンと言わせる話し』なんだから」

イロハはわかったような顔をした。

「言われてみるとたしかに『下町ロケット』そっくりな気がしてきた。ロケット技術のところがランニングシューズに変わっているだけなのね」

「そういうこと。下町の工場が勝負する分野だけを『プロジェクトX』的な分野で選べば、『水戸黄門』的なワンパターンで永遠に作品ができるぞ。いい商売を思いついたものだな」

ハルトがぶっきらぼうなのは、ともすれば「靴さえ変えれば走れる」という風に描かれているからである。知人などにそういう話題を振られるとむっとすることがある。ランニングで大切なのは肉体の動かし方であり、シューズの重要性は三分の一程度にすぎない。

しかしドラマではその三分の一のことしか描かれないのだ。足袋屋がランニングシューズをつくる話だから仕方がないのだが。

「売れるものにはパターンがあるってことよね。でも『プロジェクトX』だって終わったように、いつかは飽きられてしまうものじゃないの?」

「永遠のものなんてないってことか。でも色恋を抜きにした企業ドラマがしばらく流行るかもしれないな」

ハルトは思った。

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プロフィール


温人ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のある物書き。サブスリーランナー。グランドスラム達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。西天取経の旅人

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はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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